出ました出ました。Final Cut Pro X。ていうかビックリしました。日本時間の昨夜9時半(米・現地時間の午前5時半)に Final Cut Pro X が発売開始されたらしいんですが、その途端、ダバダバダバッといきなりニュースの洪水が RSSリーダーに押し寄せ、また、ときたまお世話になっているオンラインチュートリアル・サイトから「How to FCP-X コース」配信開始のお知らせメールがダバダバダバッとメールソフトに届きました(笑)。
仕事が一段落するまでとりあえず全て無視。零時を回った辺りに App Soreで購入、ダウンロード開始。同時にまずニュース、続いてアチラのフォーラムの書き込みに目を通し始めると…
・ Ver.7を含む旧版で作成したプロジェクト読み込み不能!
・ XML や OMF が書き出し不可!
・ 既存のプラグインはとりあえず全滅!
・ マルチクリップ/マルチカム編集のサポートなし!
・ チャプターマーカー機能が見つからず!
といった、「○○がない!(泣)」「○○はどこ?(泣)」という書き込みが大半。
XMLの書き出し機能まで廃止しちゃうなんてビックリですね。これでは Color や Davinci Resolve といった他ソフトと連携できず、フィジカルコントローラーの類も使えません。これはあまりにも無謀なのでは??
実際、Cinema5D や CreatveCow 等の有力フォーラムでは、否定的なスレッドが乱立しており、曰く「こんなのは Final Cut Pro X じゃない、iMovie X だ!」「今すぐ Avid(あるいは PremierPro)に転向する!」 、果ては「金返せ!Apple!」といったヒステリックな罵声まで飛び交う始末。大変残念なことに、記念すべき新版のリリース早々、FCPコミュニティは大荒れのようです。
▶ それらの中でも一番痛烈な一撃(笑)
やれやれ… と思いつつボクもダウンロードが終わった FCP-X を起動し、それから数時間、試運転。ところが、正直に言いまして使い方がよくわかりません(爆)。こりゃ冗談ではなくチュートリアル・サイトのお世話になる必要がありそうだな…。
などと考えていたら、まさにそのオンライン・チュートリアル界の巨匠、Larry Jordan師から「あらら、ごめんなさい!」というメールが。なんでも、発売開始と同時に FCP-X Complete Training の配信開始告知を出したものの、たった3時間で世界中から120万人以上もの人が押し寄せ、サーバーが完全にダウンしてしまったそうです。…ユーザーの悩みは万国共通のようですね(笑)。
ボク的には、サードパーティ製プラグイン全滅!というのが一番痛くて、これらが使えるようになるまでは、前バージョンを捨てるわけにはいきません(一体いくら投資したと思ってんだか…)。
だいたい、FCP-X にプリセットで備わっているエフェクト類はデーハーな特殊効果系のものが多く、補正系、制作系のものがあまり見当たりません。そればかりか、3-Wayカラーコレクターのような「業界標準ツール」をバッサリ捨てて、代わりに妙ちきりんなインターフェイスの色補正機能を追加するなど、首をかしげざるを得ない改悪がほうぼうに見受けられます。
ただ実際のところ以上のような見解はすべて、4月の NAB会場で Final Cut Pro X のお披露目があった時から薄々気づいていたことでもあるわけで(笑)、「やれやれ」とため息は出るものの今さらヒステリックに Appleを罵倒するほどのことでもないような。
実際のところ、5D MarkII のコンパクトフラッシュから吸い上げた H.264素材がそのまま編集できていますし、編集時の処理速度も(うちの あの鈍足な Drobo からデータを引っぱってきているとは思えないほど)高速!かつスイスイと軽快に!動いています。あと、カラースコープ、波形モニタの類が今までより格段に良くなりました。見やすいし、信号を把握しやすい。これは好きかも。
ですので、きっとしばらくは純粋なる「編集ソフト」として使えば良いのでしょうね。5D MarkII で撮ってくる。FCP-X の柔軟な編集機能をフルに使い、ネイティブ編集で繋ぐ。ProRes422で書き出す。旧 FCP7で開いてフィルター処理を行い、旧 Color に持っていってグレーディングして仕上げる。…といった具合に!(って、やっぱりバカっぽいか(笑))。
追伸。Final Cut Pro X を購入してダウンロードが完了したら、速攻で「ソフトウェア・アップデート」をかけるのをお忘れなく。編集時に必要なビデオコーデック集をはじめ、主にオーディオ系の追加ファイル(オマケ?)がごちゃまんとダウンロードされるのを待っています!
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4 Comments
たしかにiMovieXですね。だったら、3,5万円は高すぎる。
「デーハーな特殊効果系」を、仕事に使う頻度は少ないかも。
パラメーターは見当たらないので、触るためにはMotion5が必要?
プロ仕様だからって高機能、高プライスは誤解のもと。
基本機能の充実と、エラーのでないタフな構造こそプロ仕様。
訳の分からんトランジションなんぞ、プロは使いません。
そんな意味でも、Final cut pro Xは高機能なiMovieですね。
それはそれで、視点を変えると結構使えるます。
視点を変えたら結構使えますか? う〜ん。。。
火曜日以来、ぐりぐり遊んでますが、ボクは今のところどう〜も使いどころが思い浮かびません。周辺状況が改善されるまでは、もうH.264ネイティブ編集用の「カット編集(オンリー)ソフト」として、オトナの割り切ったお付き合いだけお願いしようかなと…(苦笑)。
FacebookのFinal Cut Proユーザーグループで紹介されてて見に来ました〜。
今回のFCP Xは、簡易的に見えながらもカラースコープやプレビュー画面等、今後の土台になる部分はかなりしっかり作られていますよね。
Motionを使って、Final Cutのエフェクトを作るとかも、これまたすごい展開だなと。
これを使って、テンプレートの交換等をしたら、意外とプラグインのお世話になる部分が減るんじゃないかなと思うところもあったりと。
カラー調整はこんだけレスポンスが良いので、ベジェみたいなものも…欲しいなとColorユーザー的には思いますよね。
でも、まずはマニュアル見なくても覚えてるぐらい、がっちり頭に入れておきたい感じがします。
P.S.
サイトがすっごく読みやすくて、今後も見させて頂きますね〜。
masaruさん、はじめまして! FacebookのFCPユーザーグループで紹介され…って、ボクのサイトがですか?マジっすか? うわあ。なんと紹介されているのか気になりますが、なんにしても光栄なことですね。ありがとうございます。
ちなみに、実は昨夜の段階では FCP-Xと Compressorだけ購入して、まだ Motion買ってないんですよー(爆)。どうせ買うのは見えてるんですけど、無駄な抵抗中。「Motion使ってFCP-X用のエフェクトを作る」ひょっとして、コレが FX-plug2 形式ってヤツですかね。なんかアチラのサイトでその話題がチラッと出ていたんですが、深追いしませんでしたー。
Colorユーザーとしては… 仰る通りです。まぁまだ昨日の今日ですが、全く馴染めませんし、せめてXML書き出し機能だけでも残しておいてくれれば、既存の Colorとやり取りできそうなもんですが…(泣)。
なにはともあれ、コメントどうもありがとうございました。今後ともどうかよろしく〜!