どっひゃ〜!今度は後出しジャンケン RED様が “攻撃” する番がやって参りました。無粋な話で恐縮ですが、前置き抜きでいきなり新・戦略価格を書いてしまいますね。
5K EPIC-X Brain – $19,000(約¥152万)
5K EPIC-X Monochrome Brain – $20,000(約¥160万)
5K EPIC-M Brain – $24,000(約¥192万)
5K/4K Scarlet Brain – $7,950(約¥64万)
4.5K RED ONE M-X(中古|CF又はSSDメディア込み) – $4000(約¥32万)
そしてこちらが、Jannard総帥のお言葉です。
As I said before, everything in the electronics world changes… usually for the better, cheaper and faster. EPIC and Scarlet just did. Right now.
We have built an incredibly efficient factory in Irvine, California and over time learned how to make EPICs in quantity, lowered our assembly costs, found better suppliers and fully paid off our NRE. When we assembled the 1st EPIC camera in Stage 6 at RED Studios Hollywood it took our team 12 hours. It took two more days to de-bug. Today we can assemble an EPIC in 13 minutes and 95+% need no re-work after diagnostics and testing. It is a testament to our manufacturing team and supply chain teams.
Since our costs are now significantly lower we are re-pricing our cameras as of now.
For those of you that purchased a new Scarlet or EPIC brain on or after Oct. 1st 2012, the next time you order accessories from RED you will receive a discount to use towards that purchase. $1000 for Scarlet and $4000 for EPIC. Talk to your Bomb Squad representative when you are ready to use this discount.
Now… here is the new pricing:
5K EPIC-X Brain- $19,000
5K EPIC-X Monochrome Brain- $20,000
5K EPIC-M Brain- $24,000
5K/4K Scarlet Brain- $7,950
4.5K RED ONE M-X Battle Tested- $4000 (includes CF or SSD recording module). The RED ONE is End of Life. Battle tested is all that will be available from here on out.
Due to high anticipated volumes, plan on extended response and processing times.
Dragon sensor upgrade is not included for any EPIC system purchased at the new pricing going forward.
Pricing is being updated on www.red.com as I post this.
すでに述べたように、電子機器の世界に変化はつきものだ。たいていの場合、より良く、より安く、そしてより速くなる。EPICとScarletも例外ではない。たった今、そうなった。
我々はカリフォルニア州アーバインに極めて効率的な工場を建て、どうすれば EPICを大量生産できるか? 組み立てコストを下げられるか? より佳いサプライヤーを見つけられるか? NREを回収できるか? 時間をかけて学んだ。ハリウッドにある REDスタジオ第6ステージで最初の EPICを組み立てた時、うちのチームは12時間かかった。さらに二日かけてデ・バッグする必要があった。現在、EPICを1台組み立てるのに要する時間は13分。そして95%以上が品質検査をパスし、何らやり直す必要がない。これが我々と生産チーム及びサプライチェーン・チームとの誓約だ。
生産にかかる費用が極端に減ったので、本日ただ今をもってカメラの価格を改定する。
2012年10月1日以降に Scarletあるいは EPICのブレインを買って下さった皆さんには、次回 REDからアクセサリーを購入する際に値引きを実施する。Scarletには$1,000、EPICには$4,000分だ。欲しい製品が決まったら担当者に相談して欲しい。
そして… 以下が改訂価格だ。
5K EPIC-X Brain- $19,000
5K EPIC-X Monochrome Brain- $20,000
5K EPIC-M Brain- $24,000
5K/4K Scarlet Brain- $7,950
4.5K RED ONE M-X(中古)- $4000(CF又はSSD込み)
RED ONEは製造を終了した。今後は BatteleTested(実戦経験済み=中古)の個体のみの扱いとなる。
なお、この発表以降、かなり確実に大量の製品が動くことが予想されるので、製品の調達には充分な時間を見越して欲しい。なお、この新価格で購入された EPICには、Dragonセンサーへの無償アップグレードは含まれない。
旧価格と比較すると、以下のような値下げとなりました。
EPIC-M $39,500 ➡ $24,000
EPIC-X $34,500 ➡ $19,000
Scarlet-X $9,700 ➡ $7,950
RED ONE MX $25,000 ➡ $4,000
BattleTested(中古)とはいえ、RED ONEの値段はヤバいですね〜。BMCCとタメを張っています(爆)。ごくり…
いや、しかし。なにやら他社を全部まとめてブッ飛ばして… というかスッ飛ばして、今後の戦局はズバリ、SONYさん対 RED様のハイブラウな戦いにもつれ込んでいきそうな気配が濃厚になってきました。主要なバトルフィールドは、もちろんハイエンド・デジタルシネマ市場。4K以上解像度+RAWの世界。
SONYは先日出た F55と、そのアニキ分 F65が本命。一緒に登場した F5は、その仕様(REC.709 GAMUT)から言っても確実に放送市場向け。
…と考えると、かたやの REDは放送市場に向けた製品がない… かな?と思ったら、もう一つ重大な発表がありました。
REDが来年早々新たに投入する Meizlerモジュール。映像信号からコントロール信号まで、なんでもワイヤレスで飛ばせる例のアレですが、この Meizlerモジュールがなんと…
ProRes収録(720p、1080p、2k @ ProRes 422 LT、HQ)に対応する!
というのです。遂にキター!って感じでしょうか。これぞ REDの放送業界向けラブコール(もしくは侵攻宣言?(笑))でなくてなんでしょう。
▶ REDUSER.net : Thread: MEIZLER MODULE + Apple ProRes
そして容量が嵩まない ProRes向けに、RED史上最小・最廉価な REDMAG 1.8″ SSD (48GB) という小型のメディアが登場し、$500以下という値段ですでに RED Storeで販売が開始されています(はや!)。
▶ RED STORE : REDMAG 1.8″ SSD (48GB)
っていうか、つい一昨日、SONYさんが 4K収録のために従来の SxSカードより大きなメディアを発表したと思ったら、今度は RED様が ProRes収録用に従来の RED Magよりも小型のメディアを発表です。なんという皮肉な展開でありましょうか(笑)。
それもこれも全部ひっくるめて、昨年までとはまるで様変わりの様相を呈している今年の映像機器市場。本当に色々とオモシロ過ぎて、目が離せませんねぇ。(^_^)v
31 Comments
すれ違いになってしまいますが
PanaからAG-AF105Aというのが出ましたね。
ほとんど変わってないので売れない気が・・。
記録レートもそのままですし、値下がりしすぎた105の対策のために
AGAF160からAがついたみたいないつものマイナーチェンジのようです。
ただSDIからは10bitで出るらしいです。でもlogもないし
マウント強度とか直ってるのかなと。40万くらいらしいですが
これだと普通BMDのMFTのを買うでしょうにと思いますよ。
Red Oneはめっちゃお買い得ですね。120fps撮れたら十分ですしScerletよりも使えますね。REDマグでお金かかんないし、自分も買っちゃおうかなと思います。BMCCの存在が危うくなりましたね。
買っちゃおうかな、って、blackeyesさん、もう Scarletがお手許にあるんではなかったでしたっけ、そういえば(笑)。あ、2台体制構築〜!ってことですか(すごっ!)。(^_^;)
ところで、BT RED ONEの在庫って、BMCCの存在が危うくなるほどあるんでしょうかね?(笑)
4k動画カメラは今後値下げ合戦になってくるのでしょう。
その前哨戦が今回のredの値下げなような気がします。
来年あたりHTCからスマートフォンの背面がPLマウントの4k撮影可能機種が出たりして。
できれば値下げ合戦に入る前に、ワークフローが一般庶民レベルに降りてきて欲しいっす!(汗) ホント、GoProまで 4Kになってしまうと、次はスマホ!ってもう既定路線ですもんね。怖い怖い。。。
初めまして。
ブログいつも楽しみに見させていただいています。
映像制作を仕事にしている者です。
そして、このブログでBT Scarletのことを知り、即購入した1人です(笑)
Scarletが出た時から、いつか買うことは決めていたので背中を思い切り押してもらった気分です。
さて、今回の価格改定、Scarletは想像より落ちなかったのでBTを買った者としてまずはホっとしています(笑)
驚きなのはBT Red OneがSSDモジュール付きで4,000ドルという情報ですね。
思わず真剣に夢のRed 2カメ体制を検討しました。
予算のこともそうですが、自分は基本ワンマンオペレーションなので、2台のRedは面倒見られないと自分に言い聞かせて必死に抑えています(笑)
その分ぐらいの予算は追加メディアとバッテリーとリグで消えそうな予感です。
金食い虫もいいところ(特にメディア)ですが、Redには夢と希望がありますね!
SYさん、こちらこそ、初めまして。(^_^)v そうなんですか〜。あの BT Scarletを購入されたのですね。いやあ、素晴らしい!&羨ましい! ボクも全くのワンマンバンドですが、2台目はおろか1台目の遙か手前でビビって手が出ないチキンです。それでも、BT RED ONE$4,000は本当にヤバいです。特に BMCCがいつまでもやって来ない今は! ホント、夢の2台体制も夢じゃないですものね。そして昨日のこの発表以降、悶々と同じ自問自答をしている人が世界中に発生しているものと思われます(笑)。それもまた楽しみの内、かも知れませんが…
BT ScarletXのお仲間発見!
raitank代官様のところで恐縮ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
「お代官様」と呼ばれた瞬間、悪いヤツになった気分になるのは、どういう文化的影響なんだろうか? (^_^;)
全くの余談です。
代官については以前シナリオ執筆の際に調べたのですが、時代劇の影響以前から悪役として講談でも語られることが多かったようですね。
歴史的には、代官というのは文字通り官の代わりの下級旗本の徴税職で、悪い奴が比較的多かったとされることの多かった役職のようです。直接の徴税の汚れ役なので、不正発覚の際には切り捨てられることが多く……まあ、トカゲの尻尾役ですね。
封建ヒエラルキーを壊さないように、官吏無謬性を維持しつつガス抜きをするための犠牲者とも言えます。
ときどき思うんですが、いつもニコニコ笑顔で森羅万象に博学な手塚さんって、ホント興味深いですわ〜。(^_^;) おかげで「お代官=悪役」の感覚が、日本人のユング的共有無意識層に端を発していそうなことがわかりました。ありがとうございます。
すみません、無関係な話題で(^^;
いえ、実際のところ全然無知ですよ。
私の発言をよく見るとわかりますが、実際には好きなこと、得意なことにしかコメントしてません(笑)
特に好物なのがWikipediaやネット検索に無い内容で、普段はそういう事をメモして1人悦に入っています。
……要するにオタクなんです(^^;
流れをぶった切ってすいません(笑)
tedukakazさんこちらこそ同じタイミングでBT Scarletを入手した者同士宜しくお願いします!
メディアの価格が落ちるのではという読みを拝見してから追加メディア購入に躊躇してます(笑)
バッテリーも使ってみてどれぐらい必要か、リグの構成はどうするか等色々と迷っているので宜しければ是非参考にさせてください(^^
当方貧乏制作屋なのでサードパーティー製で賄える物は安く済ませられればいいんですけどね。。。
是非是非今後ともよろしくお願いします!
メディアの価格は、落ちるにしても年明け以降ですし、おそらく今回の48GB SSDの発売が元になった噂だと思われますので、あまり期待されない方が(^^;
この手の噂は結局工場への部品供給系からのリークが元になるので、その辺は不確かなんですよね。
うちも貧乏なので、サードパーティ製のSSDが手に入れば良いんですが。
値段で言えばRED ONEの2K 120FPSは魅力ですが、RED ONEは私の会社の少人数撮影スタイルだと重量が……。
RED ONEの生産台数が8000台以上あり、そのうち今年頭に始まったEPICへのバージョンアップが相当数あるといわれてますから、台数供給は充分なのでしょうけれども。
わお。ホントに社長はなんでも知ってる♪ そうなんですか。BT RED ONE、8,000台以上? それなら、とりあえずいつまで待っても出荷されない BMCC予約組のうち、特に気の短い人くらいには行き渡りそう?(笑)
いえ、EPIC発売時点でRED ONEの発売実台数が8000オーバーというのがREDの公式発表だったのです。
その後も継続して売っていたとは言え、みんなEPICの方を買うでしょうから、トータルで9000は行ってないと思います。
BTとして下取り回収されたのは、そのうち、恐らく2割くらいでしょうから、1000〜2000台程度と見ていいのでは無いでしょうか?
シネカメラの市場の狭さを考えると、十分なインパクトがある数字だと思います。
やることが中途半端じゃない、ビックリするくらいの価格改定、凄いです。最初に改定価格を見たときは随分高い授業料払ったかな…とも思いましたが、よくよく考えてみると「もしレンタルしてたらいくら使ってたか…」と思えば十分(とは言えませんが…)元取ってるんでしょうし(^^;
Dragonセンサーは遅れそうですが、REDにはまだしばらく楽しませてもらえそうです。
中途半端じゃない。その通りですね〜。企業は大きくなればなるほど、どうしても身のこなしが遅くなりますから、いざ蓋を開けてみたらコレかよ?と、歯がゆく思う施策が多いわけですが、REDは良い意味で “小さいことを武器に” してますよね。これは大企業には真似のしようがないことだと思います。で、世界中の『もしオレが REDの社長だったら…』とか思っている僕らの遙か頭上を飛び越える施策を断行して、ファン(信者)を増やし続ける、と(笑)。
すげえ、このフットワークが日本の大企業には足らんデスよね。
BT RED ONE、一家に一台なお値段。
なんだかんだ言って、今回の発表、まさか「あの」RED ONEが一家に1台価格になる日が来るとは!っていうのが、最大の驚きでしたね(笑)。
一気に話題をさらっていった感じですね
SONYの発表が空気に……GoPro3の発表で発売前に陳腐化してしまったHDR-AS15を思い出してしまいました
SONYの明日はどっちだ!
いやあ、でも今回ばかりは SONYさんも後出しの後出しで、価格発表を先に延ばしましたからねぇ〜〜。これは、REDのやった事を見て、ひょっとすると、ひょっとするかも?ですよ〜。(^_^;)
もう大興奮ですよ!
というか、1000ドルサービスはBT Scarletには付かないようで!
そう考えると、実は私はあまり得をしてない(笑)
まあ、SSDモジュール付き7100ドルはお得はお得だったわけですが。
Scarletはあまり値下げしてませんし。
まだ出荷されてないのでブレインだけキャンセル出来なくもない(要はEPIC買ってもいいよということだと思う)とはいわれてますが、後100万円も出してEPIC買ってもさすがになあ。。。
なお、文中の生唾からRED ONE BTお買い上げと勝手に読み取りました。
おめでとうございます(笑)
もう大興奮ですよね〜! (^_^)v やはり F55発表直後ということで、REDさんも主力=EPICにとって見せ場となるような展開に持ち込みましたね。逆に、F5への対抗策(?)として、ようやく放送業界への足がかりとなりそうな Meizlerモジュールの ProRes対応は、REDUSER.netに掲載されたメッセージを読む限り、どうも「嫌々」らしい(笑)。『「RAWにこだわる」のが REDの哲学』って言い切ってますし。
あ、ちなみに生唾は、先ほどひとまず、ぐびっと嚥下しちゃいました(笑)。社長仰る通り、REDは本体を購入しただけじゃ済みませんからね… (^_^;)
RED ONEを新規で揃えると大体、4000ドルの本体と合わせて最終的に1万ドル、80万円くらいの買い物になりますね。
BT scarlet Xで、大体全部コミコミ120万円くらいでしたから、それよりだいぶ安い感じになるかと思います。
raitankさん買われたら、是非GH2とside by sideで(笑)
しかし、RAWにこだわるのが哲学ってあたり、24P連番にこだわるうちと通じるものがありますね(^^;
PRORESユニットなんて安く出せばみんな飛びつくだろうに、敢えて買いにくい価格の無線ユニットの一部として出してるんでしょうね。
> 是非GH2とside by sideで(笑)
うぉっほっほ。これは一本取られましたな、三河屋どの(だれ?)。
> 敢えて買いにくい価格の無線ユニットの一部として出してる
ご明察! Jarred社長自ら、…だから、決して本体内 ProResなどは行わない!と、仰ってますな。(^_^;)
いえいえ、お代官様にはかないません。
まあ、私も総帥のRAW一本主義は全く賛同です。
結局、エフェクトいじるにしてもなんでも、今までここ十数年Cineon一本で来たわけで、そこに動画ファイルの入る余地は無いと言えば無いのです。
私が欲しいのはCineonの現代版であって、素敵な動画ファイルでは無いですから。
とはいえ、Prores422はあったら便利ですけどね(^^;
カウンターパンチ、有効打一発ですね。
Dragonセンサーの導入時期はかなり先ですか。
来ましたね。さて SONYさんは、この有効打を有効のまま放置するのか? はたまた、F55、F5の値段を僕らの想定以下に下げて、一気に REDを潰しに出るか? これからが本当の「見もの」ですよ(笑)。ちなみに、DRAGONセンサー投入は、来年2月頃の予定だそうで、これまたモロに F55、F5の出荷とぶつかりそうです(わざと?(笑))。