もうかなり前から色々と噂が流れていたので、きっと皆さんも「おぉ来たか!」ってなもんでしょうけれど、SONYさん待望のフルフレーム・デジタル一眼、SLT-α99Vが正式に発表されました。
▶ EOSHD : Sony A99 press release
▶ AV Watch : ソニー、デュアルAF採用のデジタル一眼最上位「α99」-3次元で被写体を補足。XLRマイクで録音。約30万円
事前に『α99は本格的な動画カメラになりそう』ってな話を耳にしてはいましたが、ホントにその動画関連機能の充実ぶりには、いやもう驚くばかり。FS-700登場の際にも感じましたが、今年は SONYさんマジです!
というわけで、いつものようにスチル関連の機能や装備はバッサリ忘れて(笑)、α99の一眼動画カメラとしての性能/仕様を見てみましょう。
センサー | 2,430万画素 Exmor® CMOS フルフレーム・センサー |
エンジン | BIONZ |
フレームレート | フルHD 60プログレッシブ@24fps/1,440×1,080@30fps |
コーデック | AVCHD™ Ver.2.0(MPEG-4 AVC/H.264)最大28Mbit MP4 |
感度 | ISO 50〜6400(動画モード時) |
動画AF | フルタイム・コンティニュアス AF/動体追尾感度設定x3レベル (像面位相差には非対応) |
映像出力 | HDMI® フルHD出力(クリーン出力) |
LCDン | 3型 92万画素/3軸チルト機構 |
メディア | メモリースティックデュオ/SD(デュアル・カード録画対応) |
オーディオ | 音声レベル表示、ヘッドフォン・ジャック、 XLR-K1Mアダプター装着時バランス音声入力対応 |
寸法/重量 | W147xH111.2xD78.4/733g(本体のみ) |
価格 | $2,800(日本では30万円前後)/10月26日 発売開始 |
その他の特徴 | 静音式プログラマブル・マルチコントロール・ダイヤル、多点分離光学ローパスフィルタ、エリア分割ノイズリダクション・アルゴリズム、マルチインターフェースシュー |
一番ビックリしたのが、オプションで脱着式の XLR端子アダプタまで用意していること。しかも、その XLRアダプタのお値段が¥84,000もすること(!)。
アダプタから伸びる端子を、α99本体の軍幹部にあるお得意の電子接点付き「マルチインターフェースシュー」に接続することにより、その他のケーブル一切不要でバランス入力された高品位な音声をカメラに取り込むことが可能になります。
右の写真では少々ぶざまなLブラケットに装着されちゃってますが、普通にリグを持っている人ならどこにでも付けられて、付けた途端に業務用カムと同じ使い勝手で音声のキャノン入力が実現される。
これは… 今まで一眼ムービーに関わってきた人には、積年の怨みを晴らす(?)夢のようなオプションですね(笑)。
そして、これらα99に搭載された動画関連機能をより動画撮影に向いたカタチに昇華/集約したモデル(たぶん)として、NEX VG-900というハンディカムも登場。
ちょ! VGシリーズっつったら、Eマウントじゃん? Eマウントったら APS-Cセンサーじゃん? フルフレームのセンサーなんか積んじゃったら、Eマウントレンズつけらんないじゃん! …と思ったら、ちゃんと “APS-C撮影モード” という自動クロップ撮影モードを用意してるのだそうで。もう笑っちゃうしかありませんね。ホント今年の SONYさんの怒濤の快進撃には鬼気迫るものがあります。
『ご存知のように、うちには F3が、 FS-100&700が、、そして肩載せの EA-50もございます。でもフルフレーム・センサーの味&一眼ムービーの “カタチ” にこだわりたいというかたには、フルHD@60pまでいけるα99もございますし、やはりカムコーダーのカタチをお望みであれば、VG-900というハンディカムもご用意しております…』と、なんというか、目指せ、全セグメント制覇!という並々ならぬ強い意志を感じます。(◎_◎;)
そして、もう一つ驚いたのが同時に発表された「サイバーショットDSC-RX1」。なんと!一見、普通のコンパクトカメラ、しかしてそのボディの内側にはα99と同じフルサイズ・センサーを内蔵。ついでにお値段もいわゆるコンデジ価格帯を大幅に超過した¥25万見当だってんですから。思わず「なにそれー!? 」(゚Д゚;) と絶叫してしまいました(うそ)。
動画関連の充実したスペックも基本すべてα99に準じており、唯一の “手抜き” が交換不可な「Carl Zeiss Sonnar 2/35 T*」レンズ。うっわ〜惜しいっ!実に惜しいっ!これがレンズ交換できるミラーレス一眼だったら、もうすぐ発売の Canon EOS-Mへ斬りかかる最大の刺客になれたのにっ!(←いや、価格差ありすぎだろ(爆))
ん?あ? 上記3機種のほかにも、NEX-6とか NEX-VG30とかも出たですか? ははあ。…いやでも今回は “フルフレーム・センサー祭り” ですから。そちらの二つは、さらっとスルーの方向でひとつよろしく…(笑)。
22 Comments
SONYには注目しているのですが、やっぱり昔から思うとおり28Mbpsのビットレートたりなくないですかね?そういう意味ではCanonいいんですけど。60PとかAFとかに後ろ指ひかれながら、A77買うのやめてCanon買ったもので・・・YouTubeのせいでビットレート足りなく見えるのですかね?どう思われます?
規格によるビットレートの縛りは確かにありますけど、でもたとえばハックしてない GH2なら、同じ AVCHD/28Mbitのままでも別世界のように綺麗なんです。つまり、どちらかというと、ビットレートじゃなくて、センサー信号をどういう風にサブサンプリングするか?によって画質が決まるようで。そしてその部分に関して言えば、キャノンさんは 5D3未満の EOSでは、百害あって一利くらいしかないラインスキップ H.264を改善する気ゼロなので… ry。
>ML日本語情報局様
横入りコメ失礼します!いつもML情報読ませていただいております〜!
メーカーは違えどSONYのカメラなどもAVCHD24Mbps(&60fps/28Mbps)でキレイな絵を出しますよ。raitankさんの仰る通りセンサーからの読み出し方法が一番の肝かと思います。
とは言え5D3に実装可能なMLもスタートされたようですし、ワクワクするニュースが飛び出してくるのを日々期待しております!
今後もアップデート宜しくお願いします〜!
一眼レフの形だと動画って撮りにくいから、
α99の意味がよく解りません。
普段一眼レフを使ってる方の為?
結局EVFやリグが必要になるなら、
さっさと統合して究極フルサイズ動画カメラ
出して、他メーカーをブッ千切って
「流石SONY!」と賞賛を受ければイイのに。
小出しばかりしてるからダメダメになっちゃってるン
じゃあ無いの?(´・_・`) と嫌いじゃ無いだけに思ってしまいます。
VG900にあのXLRアダプターが、もし取り付けられ
ないなら、尚更そう思っちゃいますねぇ(´・_・`)
本末転倒だぎゃー!
自分トコに書けばよかったのかな?
ごめんなさい、、、
> α99の意味がよく解りません。
これ、Sony社内で旧ミノルタ時代からαの開発に携わってきた人たちの間でも、きっと同じことが話し合われたと思うんですよ。でも、ラージセンセ−・カメラの選択肢がごちゃまんと増えた今でも、たとえば 5D MarkIIIや D800を動画撮影目的で購入する人たちが山ほどいる。つまり、マーケットはある。ならばそこも制覇せん!というのが、今年の Sonyさんの気概なのかな?と思うんです。同じ中身(エンジン)を別の筐体(車体)に詰め込んでバリエーション展開し、違うセグメントの顧客も取り込む。…自動車業界でよくある手法というか。w
ちなみに、VG900にも、あの XLRアダプターは装着できるそうです。(^_^)v
なるほど、そーなのか!
5Dmk3のお客さんも取り込みたいンですね。
納得いたしました。
あー、でも決定打を放って欲しくもあります(^_^;)
キライでは無いからw
何やら今日聴いたウワサがそれに近いのかも
知れませんが、、、( ̄▽ ̄)
そうそう。その噂が本当だったら…(笑) やっぱ今年の Sonyさんはちょっと異常ですね、うん。(◎_◎;)
とにかくもうRX1に目が行ってしまってしょうがありません。
こういう偏ったカメラ、好きなんですよねえ。
VG900やアルファは、まあ、噂通りと言うことで。
Photokinaまで我慢してくれたらなあ。
実際のところ、どういうサイズ感なんでしょうね。コンデジなんて書いちゃいましたけど、フルフレーム・センサーが入ってるってことは、やっぱそれなりに大きいのかしら?いやきっと大きいんでしょうね?(笑)
社長、またインサイダー・トリックでいち早くゲットして、ボクに見せてください!(違)
いやいや、IBC参加してませんし!(笑
でも、ああいうコンデジ(でかいけど)はBMCCのサブカメラとして一台鞄に入れておきたいんですよね。
α99正面写真違いません?
発表された写真はペンタ部が前に隆起してないシンプルなラインだったかと。
うっはぁ〜!こんな間違い、初めてじゃ(赤面)。仁太郎ちゃん、ありがとー。
すごいなぁ〜。。。。
これであとはPanaさんのGH3、年末のBMCC(マイクロフォーサイズ)…祭り終わんないっすね。
噂ではSONYさんがREDやC300ばりのやつを開発中とか…
ええ? Sonyさん、まだ行くですか!? REDや C300への対抗? 冗談じゃなくて、ホントに全セグメント単独制覇を目論んでいるんでしょうか。あな恐ろしや。
…恐ろしやといえば、Panaさんが余りにも静か過ぎて恐ろしいですね〜(笑)。
静かすぎて、ほんとブキミなメーカーになりましたね。。。。。
このまま黙って引き下がって「もうやめた!」なんて事は絶対にあり得ないだけに、GH3以外の噂がひとつも流れてこない現状は Panaさんとしては異例の不気味さですよね〜。w
画像のガンマイクもつけてくれるなら十分買いですよ@その XLRアダプタ
これで自由度の高いビューファーと肩乗せで左手がフリーになる(=レンズが操作できる)リグが付いたらENG厨の断空我@としてはC300とかEA50とかいらんのとちゃいまっか?て感じです。
あと贅沢言ったらS270とかZ7レベルの使い勝手のレンズが欲しいかも。(センサーサイズが違いすぎるので共用は無理だろうけど)
でもこんなカメラをSONYが出してくるのはなぜだか癪にさわる私です。
おぉ〜来た来た、怒りのENG厨・断空我ロボさん(笑)。最近 Sonyの話題を掲載すると、今度は断空我さんどこにケチつけてくるか?とそればかりが気になって…。
ボクは個人的に Sonyさんの話題はいつも他人事なんですが、それでも今年の快進撃は凄いなぁと感心しています。でもおかしなもので、以前は一眼でどうにかキチンとした動画が撮りたい!って苦労してたのに、α99のようにアチラから先に「動画撮影に特化してます! なので、このオプションとこのオプションを買って頂いて〜」とか云われると、なんか萌えないんですよねぇ。(´・_・`)
正直な話、そろそろいい加減EA-50とかでお茶濁してないでちゃんとした(筐体が)フルサイズのENGラージセンサーカメラが見てみたいっっっっっ!というのが本音です。
或いはRED様みたいなブロック状のユニットをがっきょんがっきょん繋ぎ合わせたら、
ほらフルサイズENGのできあがり~みたいなのも見モノかなぁとは思いますが。
(ユーザーの用途と好みで色々組み換えて使える感じ)
だからα99にはあんな一眼レフレフした格好よりももうちっとばかしRED様よりなスタイルで、システムの中核を成すようなユニットになって欲しいと夢想してみたり。
それはまた近々、発表があるらしい… と、もっぱらの噂ですぞ(笑)。
BMCC続報を覗きに来たらこちらでもSONYさん「フルフレームセンサー祭」記事が!(笑)
RX1、スゴいですよねぇ…25万円のコンデジ。レンズ交換はNEXチームにお任せ、でしょうか。フルフレームセンサーに単玉35mm/F2レンズ、絞り羽根も9枚というスペックはライカ辺りを意識した「贅沢品」ラインですかね、やっぱり。
これを小さなステディカムに乗せればもう充分じゃん!とも思ってしまいましたが(笑)。
しかしBMCCと同価格帯…うむむ〜。とにかくSONYさんの攻めには感動すらいたします!
そうなんですよ、feiheitさん。さっさと BMCC Part2に取り掛かりたいんですが、ちょっと仕事が… とか思っていたら、いきなり SONYさんが「フルフレーム祭り」始めちゃって。ココまでやられたら無視するわけにもいかず(泣)。
いやでもマジで、RX1はちょっとさわってみたいですね!(^_^)v そして仰る通り、今年の SONYさんの積極果敢な攻めには敬服いたします。