号外:SONYが REDを訴え返した!

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Cinescopophiliaさんが報じるところによれば、SONYは自社の7つの特許を侵害したかどで REDを訴えたそうです。
Cinescopophilia : Sony Sue Red Digital Cinema For 7 Patent Infringements

以下、Pro Sony.comトップページに掲載された同社コメント全文。
Pro Sony.com : Breaking News

Sony Comments re Patent Suit Filed Against Red Digital Cinema
On April 5, 2013, Sony Corporation (“Sony”) sued Red Digital Cinema (“Red”) for infringing 7 of Sony’s patents in the United States District Court for the Central District of California. Sony believes that the Red ONE, EPIC and SCARLET cameras, various digital still and motion camera modules, and various accessories such as the REDMOTE infringe our patents. Sony is seeking both money damages and an injunction to stop the continued sale of Red’s infringing products. Sony makes significant investments into the research & development of technology related to the cinema camera industry and intends to protect those investments against companies that infringe our patents.


Red Digital Cinemaによる特許侵害に関する Sonyのコメント
2013年4月5日、Sony Corporation(以下、Sony)は自社が権利を有する7つの特許侵害に関し Red Digital Cinema(以下、Red)を相手取り、米国カリフォルニア州地方裁判所に訴状を提出しました。Sonyは、Red ONE、EPIC、SCARLETの各カメラ並びに REDMOTEをはじめとした各種周辺モジュール、アクセサリー類のすべてが自社の特許を侵害していると信じており、これについて賠償金の請求と自社特許を侵害している全ての Red社製品の販売差し止めを求めるものです。Sonyはシネマカメラに関連した技術の R&Dに多額の投資を行っており、特許を侵害する企業から同社の投資資産を守る所存です。

冷静に考えれば、単なる “順当な法廷戦略” と思われますが、一読、思わず「そう来たか! ( ゚∀゚) 」と思ってしまったのはなぜでしょう?(笑)。

さぁこうなると、あとは「落としどころをどこにするか?」という企業弁護士同士の水面下での駆け引きになるのかも?ですが、引き続き動きを見守ることに致しましょう。

15 Comments

  1. とめとめ
    Posted 2013/04/07 at 14:48 | Permalink

    いつも興味深い記事ありがとうございます!
    日曜ですが、nabが気になってしまいますね(笑)。

    むかーし、C社かどっかのメーカーさんの研究所にいったときに何で山ほど特許を出願するのか、みたいなハナシが出たんですが、クロスライセンスにして訴えられるのを守るとのことでした。

    今回、ソニーはいつでも小規模メーカー等々を訴えられるんだけど、そうしてこなかったのは、日本企業は特許を攻めるためではなく、どちらかいうと自分を守るために使ってるんだなぁと。

    専守防衛の我が国らしくてステキです(苦笑)。

    機器が高度化している現代で完全にどこの他社の特許にも触れない製品を作るのは難しそうにみえます。またアメリカはたいした新規性のないものでも特許を認めたり、いまでも先願ではなく先発明主義なのか分からないですが、、、揉めますね。

    法廷闘争での経費捻出は製品価格やRed、ソニー社員の賃金カットに跳ね返りうるので、redは冷静になるべきだったように見えます。。。ともあれ、F55の登場でredは危機感を抱いたでしょうし、ソニーとしても巨額の赤字続きでシャープのような命運もありえますので、すんなり金払って解決とはいかなかったんだとも思います。

    ところで、reduser.netを覗いてみたら、もう少しでredはnabでパーティーみたいですが、総帥としてもこのネタに触れない訳にも行かないでしょうし、何か動きあるかもですね。

    • Posted 2013/04/07 at 15:00 | Permalink

      おぉ〜なるほど、そういう事なんですか。特許って取得する時にお金がかかるだけじゃなく、毎年多額の維持費もかかるのに、なぜ?と、ず〜っと疑問でした。多極化とグローバリゼーションの中での自衛のための特許。なるほどねぇ。こんなブログを運営しているおかげで、こうして色々と賢くなれて助かります。(^_^)v

      REDが SONYを訴えてから今回のリアクションに至るまでに2ヵ月と少々。でも、かたやの REDはきっと総帥の一存でズバズバ行動(反撃?)に出るんでしょうし、それ以前に必ずや Reduser.netで吼える!に違いありませんよね(笑)。手に汗握って待ちたいと思います!

  2. Posted 2013/04/07 at 08:05 | Permalink

    こんなタイミングで反撃とは。
    7つの特許ってなんでしょうね。他のメーカーに飛び火するような内容でなきゃいいんですけれども。
    どちらも持ち味を生かしたとんがって個性的な製品を出すことで競ってほしいところ。

    • Posted 2013/04/07 at 08:34 | Permalink

      やっぱ、「NAB対策」ってことじゃないでしょうかねぇ。>タイミング こうしておかないと、ベガスのブースに立つ営業マンが “必ず尋ねられる質問で” 返答に窮するのでしょう、きっと(笑)。7つの特許は、逆に他社に飛び火する内容だったらオモシロイですよね。他社製品にも明確にかぶっているのに訴えるのは REDだけ!となったら、SONYさんのメッセージがより鮮明になるのでは?(55catcatcatさんより、さらに性格悪し?(笑))

  3. Posted 2013/04/07 at 07:47 | Permalink

    訴訟もいいけどその前に初期REDみたいに不安定だとか,ビデオ臭いと言われるトーンを早く修正して下さいSONY様。

    • Posted 2013/04/07 at 07:49 | Permalink

      あ,F55とFS700の話しです。機能は素晴らしいと思うのですがバグ残ってます。

    • Posted 2013/04/07 at 08:34 | Permalink

      えー、そうなんですか。>FS700、F55 FS700はまだしも、F55はなにやら “慌てて出した” 感じでしたけど、「不安定」で「ビデオ臭い」んじゃ、いいとこなしではありませんか?(笑)

      ただ、SONYさんにしてみれば、是が非でも世界中の業界人が一堂に会する NAB前までには旗色を鮮明にしておかねば!って事だったのかな〜?と邪推しております。(^_^)v

    • Tsuji katsuki
      Posted 2013/04/07 at 09:47 | Permalink

      F55のバグは発売時にも修正されていないんですね。
      発売前、まだ西日本のプロダクションで最初にF55のテストをさせてもらいましたけど、バグが多く、メニューもわかりにくいものでした。残念。
      そのあたりを考えるとC500がとても使いやすいですね。

    • Posted 2013/04/07 at 09:54 | Permalink

      なにか小耳に挟んだ情報によると、キー局への納入契約に絡んで、どうしても2月までに実機を市場投入しておかねばならず、大慌てで最低限の体裁を整えた状態でのデビューになってしまった、とかなんとか。…そう考えると、(いつものことながら)やっぱ Canonさんが一番商売上手?(笑)

  4. 55catcatcat
    Posted 2013/04/07 at 06:54 | Permalink

    やー愉快ですね!性格が悪いもんでww
    SONYの7つの特許も知りたいです。

    ところで、訴訟を起こす場合、日本ではまずは警告や予告をして交渉に持ち込み示談で済ませるのが常だと思うのですが、今回はいきなりRED側が訴えたんですかね?米国だとそれが普通なんでしょうか。

    痛み分けで、”ちゃんちゃん”にせずに長期で争って欲しいですww
    ミニTPPのようになるとSONY(≒日本)が負けるかもですね。

    • Posted 2013/04/07 at 08:34 | Permalink

      わはは。やっぱ、「おっ、来た来た!」って身を乗り出しますよね、この話題(笑)。そうそう。次は7つの特許の内訳をぜひ聞きたいところです。で、アメリカでの訴訟では、事前の予告や警告は必要ないですね。数ある法廷劇系 TVドラマを見ている限りは…(爆)。

  5. 夜行猫
    Posted 2013/04/06 at 21:30 | Permalink

    REDはこの展開を予想していたから陪審員裁判を画策してたのかなぁ

    • Posted 2013/04/06 at 21:34 | Permalink

      きっとそういう事なんでしょうね。SONYに本気で「やばい!」と思わせる(思ってもらう)には、不確定要因が多い陪審員裁判に持ち込むのが吉!ってな感じでは?(笑)

  6. ビデオファン
    Posted 2013/04/06 at 20:40 | Permalink

    Sonyも妥当な選択をした気がします。多分、お互い特許のクロスライセンスを結んで落着するのではと推測します。もちろんお互い金銭のやりとりはないと思います。

    • Posted 2013/04/06 at 20:56 | Permalink

      ですね! つまりは「痛み分け」にもつれ込もうという腹づもりなのでしょう。
      …となると、今後はそもそも REDが画策した陪審員裁判が実際に開かれるのか?はたまた水面下の交渉でさっさと痛み分けて民事訴訟自体が霧消するのか?がキモってことですかね。(^_^)

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