本日ご紹介するのは本来的に言ったらボクではなく、海外の優れた HDSLR映像作品を次から次へとご紹介くださっている、札幌の T.Yoshi先生に採り上げて頂きたかったネタですが、残念ながら先ほど見つけた時にはすでに「時間がない!」状態でありまして、このまま、不肖 私めが行っちゃいます!
▶ Multimedia Journalism
PROJECT IMAGIN8ION(プロジェクト・イマジネーション)は、Canon USAが今年の5月から北米で展開している自社製品のプロモーションのようです(実はあまり詳しく調べてないので歯切れが悪くてスミマセン(爆))。メインは「PROJECT IMAGIN8ION Photo Contest」という写真コンテストで、Canon製カメラで撮影した写真を広く一般ユーザーから募りました。
▶ YouTune | PROJECT IMAGINA8ION
集まった写真を吟味した “たった一人の審査員” は、「スプラッシュ」や「コクーン」、「バックドラフト」や「アポロ13」、「ビューティフル・マインド」や「ダ・ヴィンチ・コード」などの映画で有名な ロン・ハワード監督。
どうやら集まった写真の中から、監督を刺激した優秀作品を8枚選び、それらをモチーフとして採り入れた脚本を開発し、氏のご息女であるブライスさんが監督して HDSLRで映画を作る、という流れのようです(実はあまり詳しく調べてないので…[以下略])。
【ロン・ハワード監督によって選ばれた8枚の応募作品】
こうして米・東部時間で16日、ブライス・ハワード監督が、全篇 C300+5D MarkII のみで撮影した処女作「When You Find Me」が YouTube上に公開され、IMAGIN8ION キャンペーンは大団円を迎えましたっ!
そう、最終的なゴールである筈の「映画ができた」わけですから、誰がどう考えても大団円を迎えなくてはおかしい。…それなのに?
さぁ、このキャンペーンが興味深いのは、ココからです。
なぜか理由がまったく解らないのですが、Canon USAさんが妙に “静か” です。映画ができたことをプレスリリースで流すでもなく(流したのかな?)、はたまた YouTube上にアップされた作品は、公開後たった3日で公開終了する旨が予告されています(どこか別の場所で視聴できるようになるとは思いますが…)。そして、すでに公開後二日以上が過ぎているというのに、視聴回数がたったの 14,000回弱しか伸びていないということも、この手の何か月にも及ぶ大規模キャンペーンの結末にしては、不思議を通り越して “異常” です。
http://www.youtube.com/watch?v=R4z72UYCTmY&feature=relmfu
尺が29分もある「When You Find Me」、ボクもさっそく拝見しました。よくできています。8枚の応募写真の採り入れ方もバッチリですし、漆黒の闇から明るい日差しまで絵的に破綻している箇所とてなく、姉妹役の子役たちも達者な演技を見せてくれますし、ストーリー自体は多少「ありふれた感」はあるものの、最初に写真ありきで作ったお話にしては実に王道で悪くありません。
…さて。ところが、冒頭に書いたように「時間がありません」。
米・東部時間で19日午前9時(日本時間:19日午後11時)には YouTune上での公開が終了するそうなので、とりあえず今すぐ上に埋め込んだ映像、あるいは下にリンクを用意した公式YouTuneチャンネル上で視聴されるか、あるいはどこかのソフトやサービスを使って動画をダウンロードされることをお勧めします!(できるかな?)
▶ YouTune | PROJECT IMAGINA8ION
そして、なぜこんな地味な展開をしているのか? なにかご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。(^_^;)
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13 Comments
遅ればせながら見ました~。 まだ再生できますね。 以前自分のブログにも書いておきながらすっかりその後の展開を忘れてました。
僕、このテイストそんなに嫌いじゃないです(見る目は無しですがw)。
個人的にビデオのテイストで嫌いなのは、映画の嘘がつけないような質感の場合でして。
大林 宣彦が影絵の犬の形を手で作って「フイルムならばこれは犬にみえるが、ビデオはおっさんの手にしか見えない」と言ってた記憶がありますが、フイルムかビデオかは、個人的にはその1点です。
どーも!気にせず、どんどん行っちゃってください。これ、全然知らなかったし(笑)。
(私はもっぱら、Journalism, Documentaryの方に注力させていただいております)
で、なるほど!私はほとんど技術的なことが分からなかったので、いい小品だな、と思いました。あるいは、アメリカ人が好きそ〜!とも感じました。
舞台裏の情報を見て思ったのは、このような作品でもあんなにたくさんの人が関わるんだという映画産業についての驚き。原則すべてを一人でやるスティルのdocumentary photographyとは別世界です。
自然史博物館でのプレミアはほんとにお祭り騒ぎですね。壁にずらりと貼られた投稿写真が印象的です。
このお祭り騒ぎにいたるプロセスが狙いだったのかも。
これまでのキャノンカメラユーザーである一般ピープル写真愛好家に、「ほら、写真が動き出すとこんなに面白いんだよ」と気付かせる絶好の機会だったのではないかと。
「へえ!アタシも一眼レフで動画撮ってみようかな!」となる訳で。かくいう私もその一人ではありますが。
あ、そか。T.Yoshi先生のところは、Journalism, Documentaryでしたね。じゃ、良かったんですね。(^_^)v
ヘンな話ですが技術的な話から離れると、ロン・ハワード監督っていう人物がボクにはそもそも不思議な存在でして。この人、まだ「スター・ウォーズ」で有名になる前のジョージ・ルーカス監督が撮った「アメリカン・グラフィティ」では、オープンカーに乗った二枚目役の俳優でしたよね?(笑) それが、いつの間にか監督になっていて、あまつさえ結構ヒット作を連発したりして。で、かつての二枚目顔はどんどん「猿の惑星」みたくなってきていて(笑)。
…でもお嬢さんは美しくて良かったですね。(^_^;)
しかしながら、NYの自然史博物館まるごと使ってのセレブなプレミア&セレモニーの様子見ると、充分”それだけ”のようが気がします。
どうもHDSLRは地下ネタなのか(特に日本)、ネットで話題にならないと怪訝に思っちゃいますけど、現地のレセプションの映像見る限りそりゃあもう華やかなので、Canon USAとしてはこれで大成功と見るのがすじのようです。師匠!今回は勘ぐり過ぎかと(笑)
まあraitank blogはここまでメジャーになりましたので、この記事見て本家リージョンのCanonがなんか動くってことは否定しませんw
と、下司の勘ぐりを働かせておりましたら、muuさん、そうなんですか。自然史博物館丸ごと使ってお披露目されていたんですね〜。なるほど。じゃ、これで「祭り」はおしまい?
な〜んか、単純に自分が乗り損なっただけなワケですが(笑)、おぉ〜!と思って祭りに駆けつけたら屋台が店じまいを始めていたような按配で、ま、もともとここ日出ずる国とは無縁な異国のパーティなわけですけど、思い切り見事に肩透かしを喰らっちった格好で、ちょい悔しいっすね。。。(´・_・`)
raitankさん
おはようございます。
一昨日私も見ました。
メイキングも拝見。
素晴らしい仕上がりで勉強になりました。
しかしCanonさんがおとなしいとか期間限定公開のとこまで考えるとは、さすがraitankさん!見るとこ違う。確かに不自然さ感がありますね。何かやろうとしてるのかな。
YASUさん、どうも〜! (^_^)v そうですよねぇ。素晴らしいローバジェット映画だとは思うのですが、反面、画調的に少々ビデオっぽく感じるのはどうしてなんだろう?って思いながら、二回、見直してしまいました。あと、ノイズの処理をまったくされていないように見えるのもボク的にはけっこう謎で。ひょっとして、カメラテストという意味かな?とも思ったのですが、その割に空撮には 5D MarkIIを使っていらっしゃいますし? 3日間だけのYouTube公開というのも、実は Canon USAさん的には「早く引っ込めたい!」のか!?などという下司の勘ぐりまで働かせてしまったりして…。(^_^;)
ただの勘繰りですけど、5DM2を使ったのは空撮だからというより赤外線撮影をするためにセンサー前のIRカットフィルターを外したボディーが欲しかったからではないでしょうか。
たぶん他の赤外線撮影のカットも5Dじゃないのかなー?
作品としても、テストとしても興味深いですけど、Canon的にはC300のデモとしてはあまり優等生では無いのかも知れませんね。
Nikonもそうですが、HDRイメージとして写真を広めていくのは自分たちの首を絞めるのでやらないのではと思います。一つの手法として捕らえているのかな?
C300の絵ってもともとこんなビデオっぽい感じがしてましたけど、スタンダードルックで撮るとこうなるのでしょうかね?
ビデオぽいってどういうことだろう?
ちなみに、C300ってビデオカメラだったと思いましたけど(笑)
冗談はさておき、このアップされている画像は 16-235 のレンジでエンコードされているようです。
試しに液晶テレビの映画プロというモードで観てみたところすごくいいですけど。
もう後、1時間半しかないですけど これ見た人是非試してみてください。
お勧めです。 PCのモニターじゃなくてテレビ。
フィルム映画というよりはTVドラマという感じかなぁ?
撮影するデバイスの機構はこのさい置いておいてw
でも最近のデジタルシネマはTVドラマっぽいものも多いので、なにをしてフィルムシネマっぽいのかビデオっぽいのかは主観になっちゃいますね。
シネマっぽいという表現自体がもうオールドシネマっぽいという使われ方をしているのかもしれません。
ビデオっぽいとかフィルムっぽいとか、まぁ主観的な好みの問題なのは間違いないですよね。昨日、二回目に音声なしで絵だけ見直しながら、こんなによく撮れているのに、なぜ?ボクはこの絵があまり好きくないんだろう?ってずっと考えていました。困ったことに、答えがわからないんです。色の問題、彩度の問題ほか、グレーディングで片が付く問題ではなさそうで。なんなんでしょうね?この辺り、もう少し真剣に考えないといけません。
ところで、なんか約束の時間を過ぎても普通に埋め込み再生できてますね?(笑) (^_^;) いつまで保つんだろ?
グレーディングでごまかすには10bitやRGB16bitと+18ストップくらいのレンジ幅が必要になってきますね。グレーディングはしないとなると好みの絵作りを得るにはセンサーの特性がやはり大事だと思います。その好みの絵というのを自分の中で解析するのは大事なんですが理屈やルーティーンで認識してしまい大きな勘違いする人もちらほらいたりするので、それはまたそれで凄く難しいところですね。自分も今懸命に勉強しております。
YouTubeは公開セキュリティかかってしまいましたね。
一度見せたものを閉じちゃうって、raitankさんのおっしゃるとおりなんだか解せないですねぇ。
サーバー負荷の問題ならともかくYouTubeですし・・・