まだイベントは続いていますが、現在は蒼々たる選ばれし業界の大御所の皆様が撮影したサンプル映像を上映中で、写真だけ更新されていくライブ中継を見ていても一向にオモシロクナイので(笑)、徐々に複数ソースから入ってきつつある情報をまとめてみます。
以下、新しい情報が入って来次第、アップデートしながら更新していきますので、15分おきくらいに見に来てみてください。(^_^)v
< 判明したスペック >
➡ CFカードスロットx2(撮影中の交換可能)
➡ 脱着可能な4インチ液晶モニター
➡ HDMI及びHD-SDI出力端子
➡ 8bit 4:2:2 MPEG2
➡ 24P、25P、30P @フルHD(1920x1080)
➡ 60P @720p(1280x720)
➡ SMPTEタイムコード w/Genロック
➡ 静止画(写真)用 SDカード
<より詳しいスペック>
➡ 830万画素(3840x2160)スーパー35mmサイズCMOSセンサー
➡ ネイティブ解像度:4K
➡ Digic DV IIIプロセッサ
➡ Canon XFコーデック(50Mbit 4:2:2 1080p30 MPEG2 MXF)
➡ Canon LOGガンマ、SDI出力
➡ 現行XFシリーズと似たメニュー調整項目
➡ 露出/フォーカスともにフルマニュアル(AE、AF機能非搭載)
➡ 液晶モニタ、XLR音声入力ユニット、サイドグリップ、トップハンドル
➡ ヘッドフォンジャック
➡ 既存 BP-955、BP-975バッテリー使用
➡ LOGガンマ標準装備
➡ HD-SDI端子はシングルリンク(4:4:4出力には非対応)
➡ 発売開始:2012年1月
➡ EOS C300/EFマウント版$16,000(約125万円)
➡ EOS C300PL/PLマウント版$XX,XXX(約XXX万円)
こちらが、Vincent Laforet氏が制作したプロモムービー「Mobius」。
※ 再生がカクカクする場合は、720p版もあります。➡ Mobius
わわわ! Laforet氏のサンプル映像に続いて、巨匠、マーティン・スコセッシ監督が登壇したもよう!! (゚o゚;;!
<ランダムなトピック>
➡ EOS C300は、Canonが誇る 8bit 4:2:2の XFシリーズ・ビデオカムと、EOS一眼の “いいとこ取り” をすると同時に、自動露出やオートフォーカス等、自動機能を極力排除した純粋なるデジタルシネマ専用カメラである。
➡ C300に採用されたスーパー35mmサイズの 830万画素センサーは、既存の EOS用センサーを流用したものではなく、C300のために一から設計・開発されたもの。最初からデジタルシネマ撮影に最適化するべく4K解像度で設計されたこの新センサーの画素数(3840x2160画素)は、タテ・ヨコともフルHD(1920x1080画素)の2倍に設定されている。このため、スケーリングが正確かつ容易に行える上、モアレ、エイリアシング、ローリングシャッター等、映像を汚す原因を極限まで抑えこむことに寄与している。
➡ 高速な Digic DV IIIプロセッサの採用及び最適化されたスケーリング機能により、1,000TVラインの高精細を実現。
➡ EOS C300の登場及びハリウッドの Canonテクニカル・サービスセンター(Pro Technology Center)開設に伴い、この映像制作システムを「Cinema EOS System」と呼称する。
➡ 当初 Cinema EOS Systemを構成するレンズ群は
ワイドズーム:Canon Zoom Lens CN-E14.5-60mm T2.6 L S (EF及びPL)
望遠ズーム:Canon Zoom Lens CN-E30-300mm T2.95-3.7 L S (EF及びPL)
単焦点:Canon Prime Lens CTZ-029 24mm T1.5 L F (EFのみ)※ 発売日未定
単焦点:Canon Prime Lens CTZ-030 50mm T1.3 L F (EFのみ)※ 発売日未定
単焦点:Canon Prime Lens CTZ-031 85mm T1.3 L F (EFのみ)※ 発売日未定
➡ これら Cinema EOS System用のレンズは、もちろん既存の EOS一眼レフカメラでも使用可能。
➡ LOGガンマ(SONY F3では別途 30万円で購入するオプション扱い)が、C300には標準機能として最初から内蔵されている。これとは別に、EOSスタンダードと呼ばれるハイコントラストかつビビッドなプリセットも用意。これらを調節して好みの色調と階調の設定を決めたら、カメラを “ロックモード” にすることで、以降、シャッター以外のボタンの機能を停止することができる。
➡ Zacutoが、さっそく、EOS C300用のリグを発表しました!(笑) (^_^;)
▶ Zacuto : Canon EOS C300
➡ 先ほどイベントの最中に投影されたスライドの中に、今回発表されたC300ではない、また先日一足先に発表された 1D Xでもないカメラが写っていることが発覚しました(下の画像の円の中)。このカメラには、Cinema EOS Systemのシンボルである赤い「C」マークがついています。これこそが、まだ発表されていない、5D MarkIII に違いない!という話が、ただ今ネットを駆け巡っています(笑)。
…というわけで現地ハリウッドでは、イベントが終了し、会場は現在、実機におさわりできる “ハンズオン・タイム” のようです。特になんの計画もなく、行きがかり上つい出来心で始めてしまった raitank blogの “疑似実況中継” も、これにて終了しようと思います〜。
C300については、今後もたびたび記事にすることと思いますが、とりあえず今この瞬間の感想としては、『Canonさんが言うほど “歴史的” かどうかは別にして、コレけっこう好きかも!』というところです。(^_^)v
少なくとも SONYの F3や FS-100、あるいは Panaの AG-AF105のような、ビデオカメラ然とした機種よりは 一眼レフカメラに近い匂い(?) がするところ(あるいは “中判カメラ” のような筐体)に好感を持ちました(笑)。皆さんはいかがでしょうか?良かったら、感想をお聞かせください。
25 Comments
Eos5D2ユーザーです。本当に期待をこめinterBeeはじめ国内内覧会に行きましたが、なぜ?という思いです。色深度が8bit,だとこれから先のRRTやODT等への基礎的な物が足りません。422/8bitでMPG2ならDVCPROHDの方がましなのでは?せっかくのCanonLOGもRGB総ての出力が8bitは今では時代おくれ、多分Canonさんはお茶をにごす為にだされたのですね。5D3では4K/Dual-HD-SDI/444/10bitでお願いしますね。
レンズの方は解放値をテレ側で固定でお願い致します。
C300、決してダメダメな製品ではありませんし、むしろ実際に使ってみると「おっ?」と思うかも知れません。ボクが一緒に仕事をしていただいたDPは、まさにそんな感じでした。
ただ同時に、C300はあくまでも「初号機」であり、今年の夏にはもう次の Cinema EOS 4Kが出るとも言われておりますし、そういう意味では急いで、慌てて C300を導入しなくても良いのかな?とも思っています。
CPSが動画専門のプロや会社に対しても門戸を開けたので,写真部門と動画部門がやっと協調体制になった様ですね。あちこちで「この程度で何が歴史的?笑」って言う若い方が居られますが,スクーピックからの歴史を考えれば「キャノンのシネマ機材史として歴史的な出来事」ではあります。C300操作性はまだXLチームの意見が中途半端に強いからかも知れません。これもハリウッドからCPSへのえぐいフィードバックで改善されて行くでしょう。キャノンもこれで完成型とは思って無いでしょう。マイナーチェンジはすぐあると思います。そこがREDとの違いかな。RED、会社も社長もちゃらいから。REDはお金があれば個人持ちしたいくらい好きですが。
ああ、そういう事情があるんですかぁ。伝聞で伝え聞く日本企業の部門間での風通しの悪さって、ボクなどのような門外漢にとっては全く意味不明、理解不能なんですが、やっぱり所帯が大きくなるとどうしようもないんでしょうか。
まぁ「歴史的か?」という事に関しては、「Canon(自社)にとっては、だろ?」という突っ込みが世界的に入っているわけで、宣伝文句を自社向けに放ってしまった非はCanonさん側にあるようにも思います(笑)。でも田中さん仰る通り、REDは現状 “ちゃらい” ので、特にそんなにハリウッド(RED本拠地)に近くない制作の現場あたりから、C300は普通に定番になっていくかも知れません。
衰退しつつあるとはいえ,日本の製造業が久々にシネカメラに関わるって静かに凄いんですけどね,そこが判らない人が多くて。
まぁ実際かこのように上手く行くかはわかりませんが。「最高の自動車はイタリアかイギリスデザイン・ドイツ設計組み立て・日本が補機類を作りメンテしマイナーチェンジする」この手の笑い話は日本製造業全盛期に世界中であった訳で。
シネ機材の売り手市場過ぎる価格や,REDに代表される細部の作り込みの甘さ,進歩の遅さがこれで刺激され,ケツに火が付き,競争原理が働く事が一番の「消費者メリット」だったりします。
はじめまして
発表会に参加した方からカタログ(A3位のミツオリ)と写真を見せていただきました。
品川の会場は招待制だった為混雑している感じはなかったそうです。
当然のことながらカタログはホームページに発表されている事が一つの冊子になっている感じです
赤と黒のカッコイイカタログでした
正式発表ではないのですがMARK2の後継機は1月以降に発表されるとの事
会場では発表会の後で実機に触る事が出来たようです
当然ですがインタービーに実機を置くそうです。
jumpeiさん、はじめまして。(^_^)v 5D MarkIIの後継機は1月以降っすかー。まだまだ先の話ですねぇ。昨日の発表会でスライドにチラッと映っていた「C」マーク付きの新モデルも、よく見ると5Dではなく、1D Xと同じ筐体だったりして、5D MarkIIの後継がなかなか出てこないことには驚いてしまいます。もう3年以上経ってしまったというのに。
Inter BEEは、開催まであと10日ですか。ボクはこの手の展示会とか行ったことないんでアレですが(爆)、でもC300はちょっと触ってみたいですねぇ。。。
性能は見てみないと解りませんが、形態的にがっかりしました。
ドライヤーよりはましですが(w)
アメリカで人気のあった(らしい)お母さん(XL-1S)は美人だったのに
娘はこれか!、、、、という感じです。
携帯は操作性に大きく関係し、結果として出来上がるものに大きな
影響をもたらしますから。
EOSユーザーというかEOSの操作性を意識しすぎではないのでしょうか?
ムービーカメラにはムービーカメラの操作性の勉強をしてほしいものです。
リグなしで肩に乗るEVFが回転するカメラが欲しかったのに〜。
これでは、単なる箱型のほうがましです。
レンズは価格を別にすれば良さそうです。
ボデイーよりも売れるかも。
歴史的発表ってどこが??って思いました。
禿同。
デザインいまいち、性能いまいち、価格高くの三悪苦。
こんなに煽るなら、F3の価格帯でなくFS100やAF105の価格帯で出すカメラ。
それなら売れたし、人気も出た。
レンズも今更、PLレンズ売れないでしょ、、、
これでFS100やAF105の価格帯なら、即買いますけれど(W)
リグをつけてまで使う気はしないです。
EVFの見え方は、とても気になります。(位置は良くない)
本体にXLRコネクターが無いのには驚きました。
歴史的って、会社的にとってと言うこととしか思えませんでした。
デジタルムービーで歴史的な機材は、今振り返ってみると
ARRIのD20(21)ではないでしょうか?
最初の単版ラージセンサーカメラですから。
そして、CANON 5D2も安価という意味でいれるべきかも。
raitankさま。レポートありがとうございました。
ワクワクしながら読ませていただきました。
スゴイですね。値段もw 完全業務用、プロ用ですね。
私が欲しいのはデジイチモデルなので、やっぱり5D3が気になります。
ただ、このカメラ、キヤノンの映像部門が作ったみたいですし、アメリカでの
発表を考えると、日本のスチルカメラを作ってるキヤノンはほとんどノータッチ
(まぁ、情報の交換や技術のやり取りはあるでしょうが)ではないかと推測
してしまいます。
となると・・・、商品写真に写ってるデジイチは、この前発表された1DXを
ブラッシュアップして、動画に特化した仕様にした、米キヤノン製造のカメラ
かもしれませんね。
私はこれが5D3とは思えないのです・・・。というか、ステディカムをよく使う
ので、1D系と同じ大きさになるとデカイ重いで使えなくなるという・・・^^;
予想ですが、たぶん5D3は大きさは今と同じ、1DXの動画機能部分を
そのままに、スチル部分やその他の性能を落とした感じになるのではと
思います。希望的観測ですが(^^)
shuuu0505さん、こんにちは。今さっき、今度は “日本のスチルカメラ部門” さんが関わっていそうな(笑)、4K一眼の発表がありましたよ!
速報ページを作りましたので、ぜひご覧になってください。(^_^)v まだCanonさんはこれを「5D MarkIII」とは呼んでないですから、どう転ぶか全く見えませんが、それだけじゃなく、EOSとしては初めて、H.264ではなく、Motion JPEG圧縮を搭載してきているところも要注目です! まだまだ当分、眼を離せそうにありませんね。。。
3本の単焦点レンズの価格はいずれも6800ドル。
ズームレンズは広角ズームが45000ドルと47000ドルで、Super35/APS-C専用。
高杉。
単焦点レンズは、ZeissのCP.2を考えたら「高すぎ」かも?ですが、でも逆にズームのほうは、(もちろん性能にもよりますが)標準的な値段か、少し安いくらいかも知れませんよ〜(笑)。似たような焦点域をカバーするシネズームというと、仏・Angenieux社のOptimo(29-290mm/Super35専用)が有名ですが、こちらはザッと$70,000(約¥550万)しますんで。
ま、どちらにしても、個人や制作会社が所有するものではありませんけどね…。(^_^;)
勿論PLレンズは、レンタルしていますよ〜。
歴史的っていうくらいだから、
みんなスチール並みの価格で買えるものを期待していたわけで。
あ、SONYさんのF3付属プライム3本セットですが、ヤフオク25万ですよ。
安いので、良かったらどうぞ^^
いずれにせよ、今回のCanonの発表は期待はずれ。
カメラもF3とほぼ同等価格ですし、ここの住人さん達には縁が無かった話ですね。
しかし今回は後だしジャンケン方式できたRED Scarletがかなり有利になっているような気がします。EOS 5D Cinemaは別にしてもね。
へい、その通り!って感じっすねぇ。(´ヘ`;) せっかく徹夜で疑似実況までしたのに、こんなに簡単にコロン!ってひっくり返されてしまうとは。やっぱ後出しジャンケンって反則だなぁ…(違)
「一眼レフカメラに近い匂い」
なるほどraitankさん的な視点ですね。
この手のカメラはシャローフォーカスを目的にしている部分が大きいのでハンディーさってあまりメリットを感じないです。
手持ちでフォーカス送りなんて考えたくもないですから(笑)
結局いろいろパーツがくっついて行くことを思うとREDのような合体メカデザインの方が良かったかなと。
まぁ僕的使い方としてですが。
ふじのん師匠のように9型モニターを横に置いてバチッとスタジオで使うことが多い場合は、そうなんでしょうねぇ…。
でも現実問題として、一眼を「手持ちでフォーカス送り」って、今やごく一般的な撮影スタイルだと思うんですがー? 少なくとも僕らみたいな「クリエイター系」などと揶揄される若輩者のあいだでは…(笑)。(^_^;)
えっ?そうなんですか!
「手持ちでフォーカス送り」って、右手でカメラ支えて左手でフォローフォーカスしながら…モニターでフォーカス確認!?
そんなすごいテクニックで撮影されているんですか。
ボクなんて9インチロケに持っていってもピンボケのカットがたまにあるくらいなのに…(笑)
肩載せリグも含めて手持ち撮影用にカメラと身体の接点を増やす小道具が豊富に出ていますし、映像の確認は今やモニターではなくビューファーが主流(ZacutoやSmallHDやBaravonやその他いっぱい)ですから、接眼部もスタビライズに寄与してくれます。この状態で F1.4クラスのレンズを2〜3段絞り(← Shane Hurlbut DP推奨)、フォローフォーカスしながら撮るのって、そんなにも無理がある高度なテクではないと思いますよ〜?
あと、これは作っているものによるわけですが、『手ぶれ、ピンぼけを味にできれば一人前!』という言葉があるくらいで(どこに?(笑))、ボクはポンボケを減らすことよりも、カッコ良くピンぼけるにはどうしたらよいか?を気にしてるんですよねぇ。。。(爆)
時差で眠い中の実況中継、本当にご苦労様です。
C300の左にあるのが5DCinemaですよ、きっと!raitankさん。
価格がEOS C300が$20,000〜$16,000でレンタル機種とするならば、我らが本当に欲しいのは5D、7Dファミリーの価格帯ですよねぇ。1D Xの動画スペックをそのままファミリーに移植して欲しいと思いますね。(でも、あのドライヤーモデルでなくて、本当によかった。バンザ〜イ!)(^_^;)
ごろニャンさん、ども! (^_^)v
いやあ、昨夜「ドライヤー」のニュースが入ってきた時は、心底ギョッ!として「絶対ヤダー!」って思ってたので、本当に本当に良かったです。そして、仰る通り、僕らが欲しいのは、この Cinema EOS Systemの一眼バージョンです。でも、先日発表された 1D X、このC300と続いて、今や、心境的にかなり安心して待っていられます(笑)。
っていうか、もう中学生の頃からの Nikonファン返上で、Canonファンに宗旨替えだなぁこれは…。
300Cに関してのスペック情報ありがとうございます。イヤーCANONが本気になった感じですね。それにしてもこの機種、ビデオ事業部での扱いになるんですかね?
香田さん、こんにちは。
Canon さん、本気出してきましたね。そして映画の聖地ハリウッドで、日本らしい奥ゆかしさを伴って「仲間に入れてください」式にお披露目会を開催したことに対しても、海外の反応が大変良いです。まずは「成功」と見て良いのではないでしょうか。
扱いに関しては、特にどこにも言及されていませんが、たぶんビデオ部門のほうではないか?とボクは推測しています。