EOSHDさんに興味深い考察が掲載されています。題して「Canonの4Kミラーレス一眼が12ヵ月以内に登場する」
▶ EOSHD : Canon 4K mirrorless DSLR available within 12 months
THE VERGE MAGAZINEのサイトに掲載された Canonの技術アドバイザー、Chuck Westfall氏のインタビュー記事を下敷きにしたこの記事曰く、先日のイベントで C300と共に発表された EOS4K一眼は、一年以内に市場に投入されるとのこと。
▶ THE VERGE MAGAZINE : Canon EOS C300: an interview with Canon’s Chuck Westfall
明らかに5D MarkII というよりは1D X に近い筐体であることも話題になっていたこの4K一眼ですが、掲載されているリア側の写真(上の写真)を見ると、1D Xとは違う点として、4:3 や 3:2 ではなく、より動画撮影に最適化された 16:9画角の液晶が搭載されていることが見てとれます。
そしてココから先が EOSHDさんの考察ですが、この機種はミラーレスになるに違いない!なぜなら…
・PLマウントを標準装備するであろう動画専用機として、マウントとセンサーの間にミラーがあるのは設計を複雑にするだけであり、メリットが何もない。
・そもそもミラーは光学ファインダーのためにあるが、動画撮影時には光学ファインダーなど使わないので、その意味からもミラーレスのほうが自然である。
…う〜ん、たしかに、もはや光学ファインダーなんて使ってないな(笑)。
さらに、imaging resource さんに掲載された、同じくCanonのプロ・エンジニア・グループに所属する Laurence J. Thorpe さんのインタビュー記事から、先日発表された C300に採用された技術が4K 一眼にも下りてくるだろうことを伝えています。
▶ imaging resource : Canon Interview: Laurence J. Thorpe on the new Canon Cinema EOS digital movie cameras
Larry Thorpe: [In the past] the video who did the XF camcorders and the EOS; they lived in a separate world. This project brought some of them together, and Mr. [Masaya] Maeda, he was banging heads to make sure that as we go forward, you’re going to see more and more of that, so there’s going to be a lot of cross-fertilization.
The DSLR folks, when they design a sensor, they’ve got criteria – you know, they’re looking at ISOs of 200,000 – and we don’t worry about that sort of thing in the motion side. But, you know, great technologies come from both, and this new sensor was developed by the group that normally had two separate groups,…
[抄訳]
ラリー・ソープ氏:(昔は)XF305を設計したビデオチームと EOSチームは、社内でまったく異なるグループに属していた。今回の(C300の)プロジェクトで、初めてそれぞれのグループから何人かが集まって作業する環境ができ、真栄田雅也常務が陣頭指揮を執ってプロジェクトを前進させたんだ。もう体制ができたから、今後はもっと沢山成果が出てくるよ。
一眼チームは今回のセンサーの設計に際して最初から明確な目標を持っていた。ISO 200,000とかね。ところが、動画チームのほうでは、そんなこと誰も気にしてなくて。でも、素晴らしい技術ってのは、いつも異なる力が結びついた時に実現する。この全く新しいセンサーは普段は全く接点のない二つのチームが協力して開発したんだ。
おぉっ。どうやら先ほど、コメント欄を通じて田中和彦さんに教わった 通りの展開だったようですねぇ…。
最後に、なにやら以前から Canonとプロジェクトを進めているらしいことが報道されていた Ron Howard監督(「アポロ13」、「ダ・ヴィンチ・コード」ほか)のお嬢さんにして、女優の Bryce Dallas Howrard さん(「ターミネーター4」、「ヒア アフター」ほか)が、 「Project Imagination」という Canonのマーケティング・キャンペーンの一環として、全篇 5D MarkIIで撮影された「When You Find Me」という短編プロモーション映画を監督したのだそうで。更に、この作品が11月15日に公開されるのに合わせて、父親の Ronさんがニューヨークでなにやら発表を行うもよう。
…となると!? (゚o゚;;!
クリスマス商戦を直前に控えて、いよいよ5D MarkIII の発表ではないか!?との期待が高まっているようです。
今年の後半は、Canonさんの話題に事欠かないようですね…。(^_^)
13 Comments
なんだか日本のユーザーは置いてきぼりですね、確かにハリウッドで発表なのだからあちら重視という事やマーケット大きさをみれば致し方ないのですが、ここ最近デジカメを含むカメラの発表やサンプル動画などはあちらのものが多く、日本企業が日本国内からスタートした技術のはずなのにこういった流れはちょっと残念です。昔、本田宗一郎がmade in japanのバイクと技術者を引き連れて海外のレースに参加して嘲笑されながらも反骨精神でトップにのし上がって行った事を思い出してしまいました。
今回の発表で驚いたのは、RedrockMicro、Zacuto、Letusの大手リグメーカー3社から、C300の発表と同時に揃って専用リグが登場したことです。つまり少なくとも数ヶ月前には、彼らにβ機を提供して協力を仰いでるんですね。さらには全米から一眼ムービー系の、いわゆるアルファブロガーさんたちを大挙してハリウッドに “招待” して、初期報道時の懐柔を図っています。どちらも大変適切なマーケ戦略ですし、今回は「本当に本気」なんだなと感心しました。だからこそ、REDも本気で潰しにかかってきているわけで。。。
…ただし。すべては海の向こうのお話なんですよねぇ。(´ヘ`;)
ま、でも日本ではああいう大々的な発表会とかよりも、ひっそりと “値段で交渉” みたいなところがありますし(笑)。C300発表と同時に、昨年末に¥80万で登場した PanaのAG-AF105がいきなり¥30万を切ってしまったり…(笑)
▶ AG-AF100の価格比較
3機種の発表レポートお疲れさまでした。
最初は表向きのスペックでC300を批判しましたが、実用性を兼ねた能力を考えると、REDと違って業務の安定性など、良いカメラな気がしてきました。
また、開発時期がF3やAF-105と同期とは思いも寄りませんでした。リグメーカーの秘密保持契約はちゃんとしていますね。毎回飲食店におきわすれるIPhoneとは大違いなようで。笑
それにしても、AF-105を発売時に買ってしまった人は涙目ですね。
1年経っていませんが、無事に50万円の差額をレンタル費換算で償却出来た方って少なそうです・・。
パナソニックのカメラはほとんど、騰落率が顕著なので、買うのが難しいです。
SONYやCANONは比較的安定しているので、やっぱり選んでしまうものですね。
発表当日は、誰がどこからどう見ても REDの勝ち〜!って判定でしたが、その後、日が経つに連れて、全世界的にジワジワと『実は Canonの勝ちなんじゃ?』って雰囲気になってきているようですねぇ。特に、REDで4K以下で撮影するくらいなら、C300で撮ったほうがむしろ断然良い ことが知れ渡り始めてからは…(笑)。
ところで Panaさんのカメラって、いつも騰落率が高いんですか?(笑) φ(.. ) メモメモ …まぁ、発売後一年経たないうちに6割引セールってのは、たしかに相当イタイっすねぇ(泣)。
パナソニックのカメラは、毎度のごとく発売当初からお得意様ルート(技術会社など)に格安で卸されます。うる覚えですが、DVX100時代も、スタジオDUさんなどで個人でもクリエーター顧客拡大のため安く買えた気がします。ENGカメラは販売代理店経由で結構、自分に格安提示で電話営業してきました。
http://www.avsa.jp/
ここのお店はパナ製品を安く売ることで有名ですが、105は2ヶ月前で既に298000円で売っておりました。安いな〜と思っていたら、もう当たり前の値段ですね。
ソニーみたいに価格統制がしっかりしていると、仕事、趣味を問わずユーザーとしてはリセールを考えて安心して購入出来ますよね。
日本の映像(放送)業界のスタンダートがソニーなので(パナはTBSの報道くらいですか?それももう終わりましたか?)、その点ではスタジオカメラしか国内シェアがほとんどないキャノンさんも弱いです。
キャノンのXL-1は日本では全く相手にされませんでしたが、アメリカのケーブルテレビ業界では大ヒットですし、国も違えば好みはわかれるものですね。
EX3にも採用されちゃった(?)セミショルダーって、バランス悪くて好きになれません。正直、格安大判シネカメラも一時のシネアルタやバリカムのようにショルダータイプにしてしまった方がバランス良く使い勝手が良いと思うのですが。
いずれにせよリグは遣いたくないです。
歴史的発表はこっちかも!
でも、一眼4Kも予測どおりなので、C300のほうが歴史的かな・・?
C300は専用サイトのメイキングを見る限り、プロの評価はかなり高いですね。
「新製品は全部試した僕が言っているんだ。 C300は今までで最高のカメラだよ」と。
メイキングを見ていると、評価に値することは、
RAWではないからこと
4:2:2のクオリティがよいこと
軽くて小さいこと
ISO200000でもクリアなこと
今回のシネズームの画質のよさ
もっとも映像自体がほかのカメラより綺麗らしい・・etc
などと、4K、RAWがないだけで、あとはかなり良さそうです。
(異論無しにフレームレートは1080p60fps以上は欲しいですね。)
一気に新技術と完成度を両立はできなかったとは思いますが、
どっちをとる?と聞かれたら完成度のほうを取りたいですね。
C300とREDの勝ち負けが決まるのは、まだまだこれからな訳で、
canonがもっともっと良いものを開発するのが楽しみです。
Vincent Laforet先生が昨日、自身のブログで 300Cと Scarletと Alexaに関しての考えを述べてます。氏は当然のことながら仕事の内容と規模に応じて3種のカメラを使い分けるし、Scarletも注文したらしいです。ただし、C300のセンサーはとにかく素晴らしい!と絶賛していますねぇ。サンプルとして撮った「Mobius」の制作時に、5D MarkIIを含む既存カメラとの比較テストを徹底的にやったそうですが、C300のセンサーは “まったく別次元の性能だった” そうで。今後登場するであろう Cinema EOS一眼にも、このセンサーが載ってくるのかと思うと、今からワクワクします。
PLマウント仕様の5Dは発売直後からありますが,確かにミラーを取っ払ってますね。
逆に言うとミラーレスにして動画に特化するなら一眼レフの形をしている必要すらなく、写真機としての機能を残すからあの形が必要だった訳で,EOS一眼の形は継承されない別ラインになる気が。動画ほぼ専用機にするなら無駄があり過ぎかと。
個人持ちの機材としては1DXの機能が5D3に下りて来てもらって,出来ればHS3倍速90コマが付いたら充分です。4k他はC300に付けてくれればレンタルします。
まだ「噂」レベルですけれど、海外の何人かのアルファブロガーさんたちが、ザワザワし始めています。次は 5DMKIIIの発表だそうです。一足先に発売時期等を発表した1D xのスペックがどこまで5DMKIIIに下りてくるのか?(あるいは、削られてくるのか?)、興味津々ですねぇ。(^_^)v
おお!これは興味深い考察ですね。
ならば1DXとの2本仕立ての意味が分かるかも。
1Dsと1Dを統合した光学ファインダー命オールドスクールな写真家はこっち、動画も静止画も必要な先進的なビジュアルキャプチャーが欲しい方はこっちって棲み分けは全くもってありうる話ですね。おまけに今外観を発表したのも中身にサプライズと自信があるってことでしょうか?
EVFがとんでもないもの付いてたらこれはちょっとまじ本命です! 最初ふーん、、だったけど、いかん!wktkしてきた!w
おぉ!まさかこの話題に muuさんが反応するとは思っておりませんでした(笑)。でも、そうなんですよ。この話は全然「あり」だなぁと思って。カタチ的には、ペンタプリズムがあった方がカメラっぽくて好みなんですが(をいっ!)、実際問題、動画派は光学ファインダーってホントもう使わないので、ぜひこの記事に書かれてるような棲み分けが実現してくれることを、逆に祈ってしまいます。(^_^)v
反応しますよ〜!だってパナのGHってまさにそれの先取りじゃないすか。だから好きなんですもんw 早くプロも納得する純粋ピュアなデジタルカメラが見たくって見たくって(今のDSLRはフィルムがセンサーになっただけで、いまだ過渡期のカメラだと思ってるクチ)随分たちましたが、やっと!
なるほど、そう言われてみればそうっすね。(゚Д゚;) そうだったのか、GH2は色々もろもろ先取りカメラだったんだ。今までそういう体系的な理解に思いを馳せることもなく、ただ闇雲にオーバードライブして使ってましたよ。…ボクもこれからは、そう言おうっと。ヽ(´o`; コラコラ