お洒落でハイセンス、時にハイブラウな話題も扱う Carl Zeissの Camera Lens Blogはお気に入りの定期巡回ブログ。一昨日ここに、現在開発中の新型 Distagon T* 1.4/55の話題が掲載されました。
▶ Camera Lens Blog : The new high-end SLR lens Distagon T* 1,4/55
現在流通している ZF、ZF.2、ZEのラインとは明らかに違う、今後の Zeissを背負って立つ現代的なインダストリアル・デザインを身に纏った期待の新星。今年の年末頃に$4,000(約¥38万)くらいの値段でリリースされるのでは?と囁かれているこの新型 Distagonに関しては、昨年9月に一度採り上げたことがあります。
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その際、写真ではサイズ感がよくわからないものの、フィルター径が「∅82」とはかなり重量級?などと邪推していましたが、今回掲載されたビデオを見ると、やはりかなり大きなレンズであることは間違いなさそうです。
Zeissレンズが大好きなレンズ職人、Matthew Duclosさんのブログでも早速採り上げられていますが、この大型化と重量増は散歩に持って出かけるには辛いけど、動画撮影には最適!と太鼓判を押しています。
▶ Circle of Confusion : The Future of Zeiss DSLR Lenses
ただし、Zeissレンズのファンは必ずしも Duclosさんのようなシンパばかりではないようで… というかむしろ、解像度マニアのような人が多いのか? 同レンズの開発を指揮してきた Hubert Nasse博士が Distagonの出来映えを披露する上記ビデオが掲載されるや否や、Zeissの Facebookページに書き込まれるのは否定的なコメントばかり。曰く、こんなイメージビデオはどうでも良い!ビデオに映っている Nikon D800Eで撮影した実解像度のサンプル写真データをよこせ! …など(こわっ)。
▶ Facebook : Carl Zeiss Lenses
現在流通している Zeissの標準レンズというと、55mmではなく、50mmの Planarということになりますが、f/2.0 Macroはまだしも f/1.4の方はさすがに設計が古いのか?絞り開放では輪郭が滲んでしまって使いものにならないことは、同レンズを持っている人なら誰でも知っていること。
ビデオを見ると Nasse博士が開放絞り同士で比較しているのは明らかにこの f/1.4 Planarのほうで(上写真左)、コントラストは低下しているわ、フォ=カスは甘いわ、輪郭は滲んでいるわ、ちょっとあり得ない描写です。それと比べて「ほら、こんなにコントラストが高い絵が撮れる」と云われても!
…という “ファン” の気持ちもわからないではありません(笑)。
いやそんな事よりも、いかに f/1.4の明るさと中判カメラ向けレンズ並の精細感を誇る新世代の高性能レンズ!とはいえ、標準55mm画角のレンズが、1本¥40万! …つまり、5D MarkIIIや BMCCや、シネマレンズ CP.2よりも高い!というのは、ちょーっとついていけなくないっすか? (^_^;)
13 Comments
私はDistagonは光学系がコシナなのを好んで使ってます。
今回奴はPhotokinaで担当者が「全てドイツ製だ!」と言い張ってましたが(^^;
これより、3月発売の T* 2,8/15 ZE が楽しみです。
Distagonの35/F2は大好きなので使ってますよ!
ZE買うんですか?私はZFです。
15㎜は当分買えないですww
55catcatcatさんに同じく Zeissは ZFマウントですねぇ。で、ボクも 35mm f/2.0、好きです。85mm f/1.4とコレがあれば、他はいらんです(フルフレーム・センサー機で使う場合)。
ボクはこの辺、『Distagonは歴史的に「レトロフォーカス」系で、レンズ構成枚数が多く大きく重くなりがち』とか説明を読んでも、「へぇー? ( ゚∀゚)」てなもんで、実は全然わかってないんですよねぇ…(爆)。
その重さが好きなのです。我ながらマニアですね(^^;
私はどうしてもマウントアダプターが信用できないので、EFマウントを選んでしまいます。
ZFでアダプタ噛ました方がいいのはわかっているのですが。
15mmは、ヨドバシのポイントでどこまで下げられるか次第です。
最近強気で、ヨドバシでもあまりやすくないので、買うか買わないかは値段次第です。
一時、週一で数か月ほど、レンズ職人さんのところに通っていてお勉強して、レンズの構成とかも興味を持って調べたので何気に詳しい方だと思います。
が、先日、Nikonの105mmを分解したら直せなくなって往生しました。老眼と手の震えにはかないませんww
55catcatさんがお詳しいのはそういう事情だったんですね!
私は学生時代にLeicaレンズをバラして往生して以来、レンズ内部には手を触れない主義です(^^;
I-MAXのカメラ用にレンズを作ってもらっているのをいい事に邪魔しに行ってたんですww
参考までにマウントアダプターは宮本製作所のF⇒EFは今まで6個買いましたが今のところは外れは無いです。(問題があれば調整もしてくれるようです。)
重いレンズならreitaxのマウント自体を変えるのにすると良いかと思います。http://leitax.com/
これは例のDuclos Lensesも使っています。Duclosに頼めば交換・調整してくれます。Nikonの28-70/2.8は自分で交換し調整して使ってましたが問題なかったです。
これ大変興味があるレンズなんですが… SONYのZeissにしか見えないんですよねww
AFとMF両方同じ時期に出るんですかね。
私は、Planar 50 1.4好きですよ!ムービーには良いと思います☆
たしかに…(笑)。ただ、SONYのは上から下までストレートに寸胴(ずんどう)なんですよね。で、インダストリアル・デザイナーの友人曰く、55mm f/1.4のボディのような微妙な「えぐれ」が ID的に最近の潮流なんだそうです。
Planar 50mm f/1.4、ボクも好きですよ〜! でも、絞り開放では使いません(使えません)よね?(笑)
面白いですね!そういう流行りのようなものもあるんですね。
もちろん、2段は絞ってますよ!
もっともムービーだと他のレンズでも開放はほとんど使いません。必然性を感じない事にしていますが本当はピンがこないからww
> 必然性を感じない事にしていますが本当はピンがこないからww
ですよね(笑)。あと、コントラストも低下するし。…ただ、先日、BMCC用に調達した Sigmaくんx2本が絞り開放から超シャープな上に引きボケもなくすんばらしいんで、今年はこの人たちと開放で遊んでやろうか?と。(^_^)v
シグマはさすがLeicaに使われるだけあるなあと感じますよね。
最近のレンズであれば、本当にハズレがないです。
クラシックな雰囲気で味のあるコシナとはまた違う方向性ですが、シグマも愛してます。