今年の InterBEEで見た幾つかの新製品、新商品の中で、ボクが一番「欲しいっ!」と思ったのは、れいの “練り歩き” の冒頭でもご紹介した Steadicam Tangoです。
誰でも思いつきそうで誰もやったことがなかった、スタビライザーの先端にジブを付けるという発想はお見事。ただ、お値段のほうも一式¥250万也と “お見事” なもので、非常に残念なことながら、自分で買って所有するリグではないことが明白な製品でした(泣)。
…では、自分で所有できるブツの中で一番そそられたのは何か?と言えば、ずばり!コレ。
映像機器業界の価格破壊王、Blackmagic Designの HyperDeck Shuttle2。いえ、もちろん HyperDeck Shuttle2自体は以前から廉価な外部レコーダーとして存在していたワケですが、InterBEEの開幕直前に発表されたファーム・アップデートによって、新たに Apple ProRes(HQ)コーデックに対応してくれたのでした。ハッキリ云って、これはデカい!
と云うわけで、改めて HyperDeck Shuttle2についてのおさらいをば。
ファイル形式 | Apple ProRes 422(HQ)、Avid DNxHD MOV、Avid DNxHD MXF または 10-bit非圧縮 QuickTImeでの収録と再生 |
フォーマット | 720p(50、59.94、60) 1080i(50、59.94、60) 1080PsF(23.98、24、25、29.97、30) 1080p(23.98、24、25、29.97、30) |
サンプリング | 10bit 4:2:2 |
メディア | 2.5インチ SSD(動作確認済み SSD以外は使用不可 Mac HFS+形式あるいは Windows ExFAT形式) |
接続 | ミニ同軸 SDI 接続を使った3 Gb/s SDI 入力およびHDMI 入力 (但し SDI入出力コネクターは標準BNCではなく、Din) |
電源 | 電源接続による内蔵リチウムイオン・ポリマーバッテリー充電 |
価格 | 3万円弱 |
今までは上記の仕様で、Apple ProRes 422 (HQ) 収録はなし。
ということは、DNxHDラブな AVIDユーザー以外は、256GB SSDに約20分(フルHD 60i 4:2:2 10bit収録時)しか入らない非圧縮 QuickTImeファイルなどという超重で扱いづらいデータを相手にしなければなりませんでした。これでは、いかな本体価格が3万円以下とはいえ、収録用、バックアップ用を含め、メディアコストのほうが馬鹿にならな過ぎで苦笑するしかなかったのです。
また、収録時間が短いことは他のデメリット… というか、HyperDeck Shuttle2 “最大の弱点” にもなっていました。本体価格を下げるためか?、HyperDeck Shuttleにはメディアの残量警告機能がないのです(( ゚д゚)え?)。つまり、撮影中にディスクが一杯になってもわからない。なにを馬鹿なっ!と叫んでも、本当らしいですよ(笑)。
そんなハンデ付きで『あ、それとね。約20分でメディアが一杯になるからくれぐれも注意ね!』なんて云われた日には、撮影中、怖くてやってられないっすよね?
こうした問題は、今回の AppleProRes422(HQ)対応で一挙に解消。なんとなれば、256GB SSD1本で従来の約10倍!約3時間20分(200分)にも及ぶ長時間収録が可能になったからです。
『…んなこと云ったって ProResっつったら圧縮フォーマットじゃん?』などと仰るハイブラウなアナタは、最初からもっとデラックスな外部レコーダーを選ぶのがお約束。
ただ、ProRes422(HQ)と云ったら、ビットレート 220Mbit 10bit 4:2:2のイントラコーデックです。このスペックで画質的に問題が生じるお仕事が果たしてどれだけあるのかしらん?とも思いますが。
さらに、今回の “改善” はファーム・アップデートにより提供される機能追加につき、HyperDeck Shuttle2本体の価格はもちろん据え置き。たとえば System5さんでは、2012年11月24日現在、税込¥27,800で絶賛!販売中です。笑っちゃう値段ですよね(笑)。
▶ System5 PROSHOP : HyperDeck Shuttle 2
すでに HyperDeck Shuttle2をお持ちの方は、以下のリンクからファームウェアを入手できます。
▶ Blackmagic Design : HyperDeck Shuttle MacOS X
▶ Blackmagic Design : HyperDeck Shuttle Windows
HyperDeck Shuttle2は、上述の通り、非圧縮データ収録が必要な方には向かないものの、たとえば HDMI端子経由で 8-bit 4:2:2のクリーン信号を出力する、今年登場したフルサイズ・センサー一眼たち、Nikon D4、D800、Sony α99にとっては、またとないコンパニオン外部レコーダーと云えるのではないでしょうか。
※ Canon EOS 5D MarkIIIは来春のファーム・アップデートで(嫌々ながら?)HDMI端子からのクリーン信号出力に対応予定。また、HDMI出力時に画像周囲に黒枠がつく Nikon D600もファーム・アップデートで改善?という噂はあるものの、今のところ Nikonから対応予定の発表はなし。⬅ こういう時代遅れな嫌がらせはホントやめて欲しい…(泣)
49 Comments
HyperDeck Shuttle 2、プロレズ対応したあかつきには買おうと思っていたのですが、みなさんのコメントを読む限りではヤバそうですね。「2」にかわる前と後、信頼性が向上したとかそういう話はないんでしょうか(汗)?それともみなさん「2」をお使いで?
KiPro MiniはFS100のRECスタート(タイムコード)に対応していると聞いたのでこちらも検討していたのですが、なにしろ負荷(お値段)が全然違うので、BMDで済むならそれにこしたことはないとおもうわけですが。
うわー amadeeusさん、師走の気ぜわしさにかまけて、こちらコメントを見落としておりました!どうもすみません。ボクが色々と聞く限り、2になって特に「信頼性が向上したとかそういう話は」ないようです(爆)。残念ながら。(^_^;)
ただ、こういう製品にはありがちですが、問題ない人はもぉ〜全く問題がないみたいなんです。だから、もし amadeeusさんが機械と相性が良い人でしたら、ひょっとすると大丈夫かも?です。いやマジメなはなし。健闘を祈ります!
どうもです。Hyperdeck Shuttle のProRess対応は嬉しいニュースですね。
安価にハイクオリティ映像を収録するというコンセプトは時代に合っていると思います。
が、みなさんのおっしゃるとおり、まだまだ運転に不安定さが残るというのも所有している友人から聞きました。
途中でRECが出来なくなったり、連続運転してファイルが壊れていたりすると
クライアントが付いている仕事に使用するには一歩引いてしまいます。
僕はMV撮影でCinedeckという機材を使用しました。
SSD収録でフォーマットも非圧縮からProRess4444 〜 Proxy まで様々選べます。
しかも本体にモニタリング機能付きなので、その場ですぐに再生確認が可能です。
ただ、個人で購入するにはかなり高価で100万円くらいしたと思います。
24時間ぶっ通しの撮影にも耐えてくれて、安定感抜群でした。
バッテリーはVマウントで、30分で消費してしまうほどですが、5〜6個用意しておけば充電できる環境での撮影であれば大丈夫かと思います。
Hyperdeck Shuttle、個人的には欲しいですが
もうちょっと待ってみようかと思っています。
そうなんですねぇー。やはり実際に使って痛い目に遭っちゃった皆さんは「一度で懲りる」という当然の道を歩まれるということですね(笑)。
Cinedeckは質実剛健かつ堅牢のようですね。良い評判しか聞きません。やはりなんの世界も「お値段なりに」ということでしょうか。…そう考えると、ちょっとつまらないんですよねぇ〜(笑)。かといって、『2K RAWで収録できて 25万円で買える BMCCを作った、あの Blackmagic Designさんなんだから!』と云うのも、実物の安定供給ができていない現状ではちとキビシイ。う〜ん… (´・_・`)
ご無沙汰しております。
本日某所でBMCCを使って撮影してたのですが、ProRes収録ならばファームアップ済のHyperDeck Shuttle2で、収録したSSDからそのまま再生出来る事が判明!
「撮影を継続しながらデータの確認」という状況ならば便利かな?と関心した次第です。
まぁ、副産物的な感じですが、こんな使い方も出来ますよ的に…(笑)
takaさん、先日はお世話になりました! そして、これまた有益な情報をありがとうございます。…ということは、やはり BMCCのレコーダー部分は、基本、HyperDeck Shuttle2と同じメカという事なんでしょうね。
…ん?( ゚д゚) ということは、裏を返せば、BMCCはかなりアブナイ可能性がある!という事でもあるのでしょうか?(笑)
NinjaとSamurai持ってますが、Ninjaは微妙、しかしSamuraiはいいですよ。AF105で使ってます。何がいいかと言えば個人的には付属バッテリー2個でほぼ1日のロケで持つこと。SDIだったら大手メーカーのカメラのレックトリガー(録画連動)に対応すること。モニターで確実にRecの確認ができること。各種設定も分かりやすく操作しやすい。(再生以外は)
液晶モニターでの映像モニタリングは諦めたほうがいいですが(^^;; 推奨SSDで今のところトラブルは無いです。が万が一飛んでも最悪SDカードが生きてればいいし、TCも同じで記録されてるし。ProResの種類も選べるし。
HyperDeck Shuttle2の場合、一見コンパクトでよさげですが、設置とバッテリーで現場では結局かさばりそうです。バタついた現場でアシくんが即効壊しそうです(^^;;
>バタついた現場でアシくんが即効壊しそうです(^^;;
この機材に限らず、未熟な助手が来ちゃったりすると・・・・
もちろん故意ではなく、何の悪気もないだけにおたがいに参ります。
変なところに食いついてしまいました。(笑)
ちなみに 私はKipromini派です。カードスロットむき出しで風通し抜群、ちょっと
不安な気もしますが今のところノートラブル。
もう少し小さくて軽くてもいいかなとも思いますが、ショルダースタイルの時、後部にVマウントバッテリーと共にあると ちょーど良いカウンターウエイトになる?(笑)
> 1-300さん
そうでしたね、1-300さんは KiPro Mini。ボク自身は、安さ爆発 HyperDeck Shuttle2でないなら、SoundDevices社の PIX 240iがいいなぁ〜と常々思ってるんですが、どうですかね?
CFカードもしくは SSD。800x480の IPSモニタ。3:2プルダウン除去。HD-SDIとHDMI。そして何よりも、オーディオ端子が XLRバランス端子ってところがステキ!(^_^)v
▶ B&H : PIX 240i
> Akiraxeさん
なるほど。これまた貴重な実体験レポート、ありがとうございます。Atmosはボクもかなり以前に Ninjaを一度試させて頂いたことがありますが、その時の使いづらさ、微妙な安定度に “懲りて” 二度と使ってみようとさえ思ったことがありませんでした。そうですか、Samuraiは(HyperDeck Shuttle2の3倍の価格帯ではありますが)色々モロモロ改善されているのですね〜。
PIX 240iこそ 微妙に高くないですか?(笑)しかもこれノガアームでモニターみたいにカメラにくっ付けるのでしょうか?小さければそれでもいいのかな。
KiproMini、明日発売されるあのカメラともレックトリガー連動します。
あのカメラとKiproMiniの組み合わせならレンタルより買っちゃった方が良いのかな?
レンタルのEFレンズもコンディションの良いのが少ないので やはり自分で買って管理した方が手っ取り早いです。(涙)
あらー、なんか勘違い。今確認したら、KiPro Miniもオーディオ端子は XLRなんですね? なぜかボクの頭の中ではステレオミニプラグだった印象があって「やだー」と思ってたんですが、はて?
しかも、B&Hで$2K切ってるんですね。これまたなぜか?ボクの中では、$3K近い印象があって…。う〜ん、どうしてだろう。。。
…で、明日発売のあのカメラは、もう当然すでに逝ってしまわれたものと解釈しておりました(笑)。(^_^;)
ああ、高い高いってそういう事ですか(笑)
実は結構安いんです。KiProMini。本体17万円、輸送費&税関消費税込みで20万円弱位なのですが、国内でも25万弱くらいで出てます。
じゃなきゃ貧乏な私は買えません(笑)
Akiraxeさん
はじめての書き込みで失礼いたします。
D800用にHDMI入力の有る外部レコーダーの購入を検討しているものです。
「Ninjaは微妙、しかしSamuraiはいい」とのことですが、もしよろしければ「Ninja」のどの辺りが微妙なのか教えて頂けたらうれしいです。また、微妙なのは初代「Ninja」でしょうか、それとも「Ninja 2」のことでしょうか。
私もPIX240が欲しいのですが、Sound Devicesの製品はアメリカ国外への輸出規制で個人輸入のハードルが少し高いんですよね。日本国内の値段は異様に高いですし…
UDAさん、横からすみません。ボクは Ninja、Samuraiは使ったことがないんですが、KiPro Miniはどうでしょうね? HDMI入力もありますし、オーディオも XLRバランス端子が付いていますし、PIX240よりはかなり安いですし。
…あ、ひょっとすると、液晶が必要なんでしょうか?だとすると、KiPro Miniは対象外ですが。
raitankさん
ご意見ありがとうございます。Ki Pro Mini選択肢に入れてませんでした。タイムコードも付いていてPIX 220iより安いんですね。B&Hでの意見は様々なようですが、安定性とバッテリー寿命はいかがでしょうか?(B&HではSound Devicesと同じく輸出規制はかかってるようですね。)
D800本体のモニターを見ながら撮影出来れば良いので、液晶モニターが必須とは考えていません。Ninjaのモニターもそれほど評価は高くないようですし。ある程度の安定性で動いてくれて、バッテリーがもつのであれば、正直Hyper Deck Shuttle 2で良いと考えてました。ただ、どうもHyper Deck Shuttle 2は、ネット上の評判では、あまり安定せずバッテリーが1時間しかもたないとのことなので、それはちょっとなぁと…バッテリー充電は本体に直接電源を接続しないと出来ないのでしょうか…? 予備バッテリーのオプションがあればある程度安心なのですが。
そうですね。外付けレコーダーは一緒に使うカメラによって相性や適合性の問題が出やすいので、使う人の環境によって色々な事情があろうかと思います。ですが、そういう意味では昨年、Nikon様からしばらく D800にお借りし、また開発に関わった皆様からお話を伺う機会があったのですが、その際、Nikon様社内での “基準外部レコーダー” が KiPro Miniであったことを確認しています。実際、このインタビュー時に Nikonの皆さんが持参されたのも KiPro Miniでしたが、その時の写真も掲載していますので、詳しくは『raitank fountain:Shoot.03 動画カメラとして見る Nikon D4,D800:Vol.1』をご参照ください。(^_^)v
なお、ボク自身は KiPro Miniの運用経験がまだまだ少なくて、実は電源回りの仕様も把握していないのですが、うちのは一般的な IDXの Vマウント・バッテリーを「D-Tap(バッテリー側)」 →「 TRS 3-pin(KiPro Mini側」 )ケーブルで接続して運用しています。
こんにちは。
確かにこの価格で、この内容はすばらしいですね!
しかし、横槍を入れるようですみませんが・・・、
私もこれを持っておりますが、バグに悩まされています。
皆さんのところはいかがでしょうか?
そのバグといいますのは、
カメラ側で30P収録の信号を出しても、HyperDeck Shuttle2は、60i収録してしまうものです。
私はWindowsなので、EDIUSを使用しておりますが、素材のプロパティを見ると
インターレースになってます。
早速購入店を通じてメーカーに問い合わせてもらい、バグを確認。
それ以来待つこと数ヶ月たちますが、改善していません。
おもえば、最初にメーカー推奨SSDを購入しましたが、エラーが出て使用不可能、
問い合わせても、HyperDeck Shuttle2に問題はないと、門前払い・・・。
ちょっとトラブル続きなのです(^^;
いえいえ yamaさん、横槍だなんてとんでもありません。というか、ボクだけでなくココを読んで下さっている大勢の皆さんにとっても、こういう実体験に基づく情報が一番有り難いです。そして、yamaさんが体験されたトラブル及び Blackmagic社の対応の遅さ、門前払いは、やはり『安い品はそれなり…』という事なのかなぁ?という淋しい結論につながりそうですね。残念です…。
こんばんは。
発想やものはいいだけに残念ですね。
お国柄なのか、企業体質なのか・・・。
そういえば、先日このサイトの情報で拝見したBT RED ONEを
購入した(意思表示した)のですが、未だ納期の連絡すら得られません(^_^;)
日本法人の方は一生懸命やっていただいているのですが・・・。
きっと、どちらかと言ったら企業体質のほうなのでしょうけれど、オーストラリアというと、なんとなく(悪い意味ばかりでなく)そういう大らかなイメージがありますよね〜(笑)。
BT RED ONEは、皆さん連絡も納品も軒並み遅れているようではありますが、それにしても先日「完売!」の報が流れていましたから、納期の連絡もないというのは… 怖いですね。(^_^;)
突然の初めての書込みで失礼します。
29.97PsFの信号を受けて59.94i記録されるということでしたら、バグとまでは言えないと思います。
PsFとiを区別しない機器は多くありまして、例えばHDCAMからの29.97PsF信号はAJAのKONA3Gでは59.94iとして認識されますし、59.94iのHD-SDI出力を29.97PsF設定のHDCAMに突っ込んでも、そのまま記録できてしまいます(トラブルの元ですね)。
SAMURAIも29.97PsFで入力すると59.94iと認識されるので、手動で設定を29.97Pにする必要があります。HyperDeck Shuttle2は本体に表示部が無いので、手動での設定機能を組み込むのは難しいように思います。
29.97PsFではなく29.97PのHD-SDI信号をインターレースの属性付きで記録してしまっているならば、バグですね。編集ソフト側でインターレースのフラグをプログレッシブに変更する手間はかかりますが、画質への影響はほとんど無いと思います。
camさん、情報の共有、ありがとうございます。そう云われて思い出しました! 以前、何度か外部レコーダーとして使ったことがある Blackmagic Design UltraStudio 3Dでも同じことが起こっていました。で、その際、PsF信号をキチンと認識する外部レコーダーが少ないこと、特に SDI端子経由ならまだしも、HDMI端子経由の信号ではほぼ100%認識してくれないことを伺って「へぇ〜…」と思ったんでした、そういえば(なぜ思い出さん?>オレ)。
HyperDeck Shuttle2もそういうことかも?知れませんね。
そうなんですね。
一応、メーカーもバグと認めたのですが・・・。
camさんおっしゃるとおり、インターレースのフラグをプログレッシブに変更して
使用しています。(^^;
メーカーが保証する「対応フレームレート」に「○○PsF」が明記されているのに実際に収録されるデータが「60i」として認識されてしまうのは明らかに「バグ」ではありますよね(笑)。ただ、camさんが仰る通り、「PsF」と「i」を区別しない機器は沢山あること、また編集時に画質劣化なしに「PsF」データとして扱うことができるので、そこまで厳密に「バグじゃ!バグじゃ!」と騒いでは可哀想かも?ということだと思います。(^_^;)
今までは、バックアップとして使いたいだけなのに液晶まで付いて本体だけで10万以上の製品ばかり。更にメモリだけじゃなくバッテリーを買い足さなきゃいけない。重量も増すし、充電器まで買い足さなきゃいけないケースもある。
バッテリー内蔵、Apple ProRes 422、HDMI、SSD込み5万、バックアップとして割り切った製品が欲しい人にとってはまさに救世主ですね。
まさに、その通りです。この HyperDeck Shuttle2の一つ上が、いきなり10万円越えになっちゃいますから…(笑)。ただし手塚社長が仰るように、使ってみて「これではダメだ〜!」と溜息をつくことになる可能性も大いに予想できますよね。ボクの周りだけでも、すでに数人の「人柱様」がいらっしゃいますので(笑)、彼らからのレポートを待ちたいと思います。(^_^;)
ええ〜〜?
KiProMiniにしませんか?
私は汎用のSSDやHDD収録はNINJAで懲りました。(BMCCもそこは全く信用してません)
KiProMiniは本体は高いですが、運用コストは安いですよ、CFカードだし。
これと、BMCC組み合わせてカメラでRAW、こっちでProRes収録をなんて思っていましたが二重苦ですかねww
> 55catcatcatさん
いや実はボクも同じことを…(笑) (^_^;) やっぱ二重苦でしょうかね??ここはひとつ、55catcatcatさんからの導入レポートに期待して…。
> 社長
「ザ・人柱」として実際に色々と試してこられた社長の言葉だけに、重いっすねぇ〜。(^_^;) ダメっすか? たしかに、ProRes収録ってことを考えたら、要領的には CFで充分ですものね。ただ、これから KiPro買うんだったら、Miniじゃなくて Quadかなぁ?とか、色々悩ましい煩悩も…
たぶん二重苦になるような予感が。その前にBMCC本体が…ww System5さんで13番目ですからいつになる事やら。この手の汎用レコーダーは、nanoflashかKiProかcodexしか使ったことが無いので知識不足ですので別の方のレポートを待ってからにしようと思います。
> その前にBMCC本体が…ww
然り…。ひょっとして、年越しちゃいますかねぇ〜?(泣)
お二方お察しの通り、私も経験上、酷い目に遭ってます(^^;
ちょうどFBの配信関係のところで某R社さんの方と数時間前に話していたのですが、汎用の高速SSDや高速HDDは、キャッシュ部分で工夫をしていることが多く、そうすると録画オフ時に本体側が収録終了と認識しても、まだ実際には書き込みが終わってない事があるようです。そういうときにRAITANKさんの経験したようにデータが飛ぶわけですね(^^;
いわゆる公認のSSDやHDDは切り替え時に100%収録終了する仕様のものを選んでいるようですが、それだと、メーカーテスト待ちになるため、最新のものが使えず、高くて古くなるので、メディア入手困難になることが多々あります。また、公表せずに同じ型番のSSDでチップやファームを変えることもあり、その場合のキャッシュ活用によって破損する可能性もあります。
特にHyperDeck Shuttle 2をBMCCと組み合わせると、事実上同じ収録システムで多くの場合は同じ型番のSSDに同じタイミングで書き込むことになるわけで、冗長性確保としてはちょっと恐ろしいかな、と。
KiProの使うCFカードも実は試用できるCFカードに制約が多いのは同じなのですが、CFカードはSSDほど更新が早く無く、カメラに使うという特性上型番を変えずに中身を変えることも少なく、またAJAさんがかなり頻繁に最新製品を試しているため、楽です。
入手困難な型番を指定されることもありますが、最新最大のものは常に更新されている感じです。
少なくとも経験上、私や周囲でKiPro miniで指定CFを使って収録失敗したという話は聞いたことがありません。
また、BMCCでは関係無いですが、他のカメラ機種ではKiPro miniならTCを共有できるのも魅力です。TCが共有できないとカチンコなどで合わせる羽目になるため、オフラインが大変です。特にREDやCanonCinemaシリーズでは、TCや色合いだけで無く、スタートストップの連動もSDI一本でやってくれます。これは本当に便利です。回し忘れや回し損ないは破損以前の問題ですし、1カット収録を忘れると管理も混乱して結局一本一本目で見てテイク合わせをする羽目になりますから、これを防げるのも大きいわけです。まあ、現状、本体側収録順番がばらばらになってTCもコントロールできないBMCCには今のところ無縁の話ですが(^^;
また、Quad待ちたいというのは全く同意です。
ただ、InterBEEでもあからさまな手作り機でしたから、発売までは結構かかるんじゃないかと思います。
連投ですが、Quadは専用SSDなので、多分お高いんじゃ無いかと予想してます。
全くの憶測ですが、REDとSONYの専用SSDの中間くらいの価格帯なんじゃ無いでしょうか?
う〜ん。結局のところ、Miniにしろ Quadにしろ、KiProクラスの製品を「買ってまで」外部レコーダー記録にこだわる(こだわれる、こだわる必要がある)人は、最初から HyperDeck Shuttle2のターゲットユーザーでは、ないのかな〜?って思うんですよね。
そうなんですよねえ。
でも、じゃあ、この手の安価な収録機って、誰がどんなときに使うのだろうかな、と。ちょっと哲学的な問題に遭遇してしまうのです。
NINJAのトラブルの時にも思ったのですが「データが吹っ飛ぶ可能性のある収録機」って、どんな存在意味があるのだろう、と。
こうした収録機の役割って、オフライン向きの軽いデータを現場で作る事、兼、バックアップじゃないですか。
それが撮れてるかどうかわからない、撮れてても後の収録で飛ぶかも知れない、ってすごく悩むところなんです。
まあ、現実的には、
1.安い収録機の場合にはメーカー指定SSD以外絶対に使わない。それらもあらかじめ数分収録してみて、ちゃんと動くことを確認する。
2.予算に余裕がある場合には高価な収録機を使う。予算が無い場合には、初めから収録機が無い前提で話を進め、あったら能率が上がってラッキー程度の扱いにする。
って感じなんでしょうか?
HyperDeck Shuttle2の想定ユーザーは、ボクが考えるところ、ずばり HDSLRユーザーかな?と(しつこくてスミマセン(笑))。HyperDeck Shuttle2で収録する PreRes422(HQ)のデータが(バックアップやProxyではなく)メイン素材。カメラ本体内蔵のメモリカード収録のほうがバックアップという考え方です。
社長のように実際に痛い目に遭ったことがないボクの机上の思惑には変わりないですが、あとはその「データが吹っ飛ぶ可能性」が、実際のところ、どれくらいの確率なのか?という一点に尽きるのかな?と。100回に一度コケるのか?、10回に一度ヤバいのか?で、評価は全然変わってきますよね? …そういう意味で言ったら、SSDというメディア自体が、万が一の際に復旧が非常に困難!というアブナイという事情もあるわけですし。
オンライン用途と考えると、私はやっぱり安全部分を大きめに取りたくなります。
どうしても保守的なんですよね(^^;
吹っ飛ぶ確率は撮影ワンショットあたり当然1%も無いと思う(思いたい(^^;)のですが、吹っ飛ぶときは高確率で他の全カットを巻き込むので、カットあたりの最終消失率はかなり高くなると思います。
SSD自体は可動部が無いので、本来の信頼性は極めて高いメディアだと私は考えています。
問題は、SSDメーカー独自の高速化技術と、それにカメラ側が対応しきれないことによる相性問題ですね。私の経験例でも、HDDの耐ショックキャッシュと、SSDの高速化キャッシュが問題でした。(釈迦に説法ですが、去年の頭頃まではこのあたり、メーカー側も非常に牧歌的で「まあ早いディスクなら大丈夫だよ!」というノリだったのです。その後トラブルが頻発して急に「チップ相性が〜!」とか「推奨SSDが〜!」とか身構えた感じです。)
収録機メーカー公認SSDがどこまで信用できるか、ロット変化やファーム変化によるトラブルは無いか、新しいSSDにちゃんと対応してくれるのか、という点が重要かと。
要は、収録機メーカーさんのサポート体制がどこまで信用できるか、ということではないかと思います。
もちろん、安くて信頼できるレコーダーが出るのが一番なんですが、サポートはそのまま人件費の塊ですから、ここは安くはなりにくいところだと思うのです。
> 要は、収録機メーカーさんのサポート体制がどこまで信用できるか
となると、色々と “耳に入ってくる評判” を考慮する限り、Blackmagicさんでは心許ない… ですよね?(^_^;) 『その分、安くしてるんだから勘弁してよ!』と云われて、はい了解!というワケにもいきませんしねぇ…。
これは良いっスね。
危うしNINJAw
なにしろ、SSDと込みで考えても¥5万くらいですものね。こんな値段で 10bit 4:2:2 ProRes(HQ)で3時間以上記録できちゃうなんて、夢のようです。
前から気になっていたのですがraitankさんって外部記録レコーダー使ってるんですか?
あの、テスト動画等でよく見かける山の中での撮影などでも、使ってらっしゃるんですか?
外部レコーダーを使ったことは何度もあります。が、ボク自身は所有してはいないです。そういう意味では、実は未だに外部モニタすら拒否している「アンチ外付け派」なんですよー(笑)。
ほうほう…記録面で確かに有利なのは分かるのですが、やはり機動性が悪くなるよなぁと思うとレコーダーを買う気にはなりませんね…。
そうですね、機動性や、制作の規模にもよるでしょう。ただこの値段だったら、たとえワンマン組でも容易に導入可能です。さらに収録フォーマットが ProResであれば、撮影後のトランスコード作業が不要で即編集に取り掛かれる!というメリットもありますから、本文中にも書いた通り、主にデジ一ユーザーにとっては充分検討する価値がある製品だと思います。(^_^)v
すいません一つ気になっているのですが、この手の話題をチェックしていると一眼で撮影している方々の多くがProres422などにトランスコードしてから編集を行なっているようなんですが、これはMacがAVCHDを扱いにくいよ等の問題以外に理由はあるのでしょうか?あるならば(現在私はWinでネイティブ編集していますので)何かトランスコードする策を講じなければならないなぁと思ったのですが。
ああ、そうですね。「これはMacがAVCHDを扱いにくいよ等の問題」です。ネイティブ編集できるなら、考慮する必要はないかも?です。
…まぁ、個人的には Intraコーデックではない Long GOP圧縮のメディアをそのまま編集するって、な〜んか感覚的にイヤな感じですけど(笑)。