というわけで、公開前から(日本を除く)世界中で論争の的となっていた「Zacuto Revenge of the Great Camera Shootout 2012」のパート2が先ほど公開されまして、先月のパート1公開以来、永らく正解やいかに?状態だったブラインドテストの結果が判明いたしました。
▶ Zacuto Revenge of the Great Camera Shootout 2012 : Part 2
正解 | F | E | G | B | C | A | H | I | D |
Al | C3 | 7D | GH | Ep | F3 | 65 | FS | iP | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仁太郎 | F | G | C | A | H | H | D | ||
1-300 | F | C | I | B | E | G | H | A | D |
まえちん | F | C | G | B | E | I | H | A | D |
しらぴー | H | A | I | B | E | C | F | G | D |
stoneriver71 | H | C | G | B | E | I | F | A | D |
blackeyes | A | C | G | B | F | E | H | I | D |
raitank | H | C | I | B | E | A | F | G | D |
純粋に照明+カメラのテストではなく、グレーディングまで含めてしまったので「当てろと云うほうが無理!」という意見もありましたが、いやいやそんな堅苦しい話は抜きにして、おもしろいですねぇ! C300と Epicに関しては、正答率ゼロですよ、奥さん(笑)。F3もボクの予想が当たったのは単なるマグレなので、正答率は限りなくゼロ。
逆に、GH2と iPhoneは、ほぼ鉄壁の正答率100%。…なのに、GH2シューター代表選手であるところの仁太郎さんだけが、勝手知ったる(はずの)GH2を外しているというところもご愛敬(笑)。
いずれにしましても、まえちんさんと blackeyesさんがともに5機種正解タイで優勝ということになります! お見事でございました。おめでとうございます! (^_^)v
さて。パート2では上記のようなお楽しみカメラ当てクイズの正解発表の前後に、スクリーニングを行った各地での反応が収録されています。そして、アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、シンガポール、どこの会場でも圧倒的な支持と同時に驚きの声が上がったのが、ロンドンでのスクリーニングにいらしていた Nick Driftwood氏(右写真)作のイントラパッチ、「Quantum v9 β」をあてたハック GH2の凄さ!ということに集約されるようです(なにしろ、サン・フランシシコ会場にいらしていた “あの” フランシス・F・コッポラ監督も、GH2 > Alexa > Epicの順で「好ましい」とコメントされています)。
そしてこの傾向は Zacutoさんのスクリーニング会場だけではありません。たとえば NoFilm Schoolさんが実施した、パート1視聴後の好感度調査でも、圧倒的に「B」つまり GH2がダントツ No.1だったのです。
▶ NoFilm School : Which Camera Won the Zacuto Camera Shootout? The (Anonymous) Winners and Losers
…と云いつつ、つい先ほど、パート2の公開に合わせて NoFilm Schoolの KOOさんが明かしてくれた裏話によれば、実はこの好感度調査で実際に圧倒的に No.1だったのは「B」ではなく、「好ましい選択肢なし」だったそうですが…(笑)。
▶ NoFilm School : The Overall Winner of the 2012 Zacuto Camera Shootout Poll Is….
ただ、いずれにせよ GH2の好感度が Alexaや F65以上であったことの他に、FS-100の評価が 7D以下、つまり実質的に最下位だったりしたのは、やはりグレーディングを含めた総合評価ということで、カメラそのものの実力以外の要素が多分に入り込み過ぎた結果と言えそうです。
…個人的に一番驚いたのは、自分が GH2を使っていて、いつも嫌で嫌で仕方がなかった Panasonic的な “黄と緑の成分が特徴的な色味”、この色味のせいで「B」を見た瞬間に『あ。これは GH2!』とすぐにわかった色味が、実はかなりグローバルに好ましく受け止められている!という事実でした。
ボクは大昔からこの Panaさん色が大嫌いで、ついでに Canonさんの赤(マゼンタ)が特徴的な色味も嫌い。Nikonさんの、うっすらゴールドっぽい色味が昔から一番しっくりくるのですが、してみるとボクのほうが圧倒的少数派だったんですねぇ…(泣)。いやあ、勉強になります。。。< (_ _)>
18 Comments
残念ながら、まぐれ当たりはありませんでした。
でも、ここでも アメリカでも好感度TOP3はほとんどの人が正解しているのが興味深いです。
ハイエンドの500万円するカメラはやはり頭一つ抜きん出ているのか、やはりそういうカメラはそれなりのDPが使っているのか。 たぶんその両方だと思いますけど(笑)。
GH2は世界中で仁太郎キングが受け狙いでわざと外した以外、全ての人が正解して しかも好感度1位だということは 半分はそのカメラが一番安いGH2だと判りつつ確信犯的に意外とよくガンバっているなという同情票的なものだと思いますけど。
センサーが小さい事によるS/NやDレンジの狭さといった物理的不利もDPがその事を理解して
レンズより前でちゃんと仕事をすればRAWだとか何とかLOGにも劣らない画が撮れるということは 今更ですが改めて肝に銘じないといけないと思いました。
Dレンジ狭い分、諧調は豊かですものね。
グリーン被りはそれほど気にならないですけど、気になるところはグレーディング時に抜けばよいのでは?と 自分でグレーディングしない私は無責任に(笑)思ってしまいます??
> グリーン被りはそれほど気にならないですけど、気になるところはグレーディング時に抜けばよいのでは?
いやはや、1-300師範。グレーディング用の HP PCをゲットされたら、ぜひ試してみてください。ボクは昨年の9月に GH2を買ってから先、もうかれこれ1年近くもメインの 5D MarkIIで撮った素材と GH2で撮った素材を混合して仕事に使うべく色々やってるんですが、これがそう一筋縄ではいかないんですよ。未だ、ただの1度も混ぜて使って「よくできた!」と思えたことがないです。
…いや、まぁ “オマエ程度の知識と経験ではな” と云われれば、そういうことなのでしょうけれどねぇ。
やったことないので私の方こそ教えてもらいたいです。
例えば、マクベスチャートを高輝度、中間調、低輝度 調整用に撮影した物を基準値に合わせ込むようなLUTを作れば良いのではないですか?
それが一筋縄ではいかないのかな?
今度、お会いした時に教えてください。
GH2がこんな成績を収めてしまった事は当然メーカーの製作陣の耳にも入っているでしょうけど、ハック版とはいえとても誇らしい事だと思いますけどAF105とかの事を考えるとちょっと社内的には肩身が狭かったり?
考えすぎかな(笑)。 Panasonic がんばれ。
マクベス写し込み作戦は、もちろんやってましたが、ボクの場合、普通に全ての光源下での撮影にマクベスを写し込んでおいて、グレーディング時にそこからスポイトで色を拾ってきて… とやってました。で、上手く合わせ切れたためしが…
ひょっとして「高輝度、中間調、低輝度 調整用に撮影」ってところがミソ? ボクの方こそ、今度、その合わせ込みの方法を教えてください。(´ヘ`;)
ウケ狙いってバレてましたか、さすが1-300さんには敵わないなあ。
……もうそんなにいじめないで(泣)。
本当にPanasonicには頑張って頂きたいものです。バリカム後継も良いけど、m4/3のレンズをそれなりに買い込んでしまった者が夢を見られるような、FS700の向こうを張れる、いやDVX100の再来のようなエポックメイクな一撃を。
レンズより前でちゃんと仕事をすれば・・・
本当にそう思いますね(^_^;
私もPanasonicさんにガンバって欲しいです。
やはりSONYさんとのチャンチャンバラバラの
切磋琢磨が、勿論昨今ではこの二大巨頭だけの
闘いだけではありませんが、無いとオモシロく
無いですものね。
ちなみに私はiPhoneしか当てられませんでしたw
ヨドバシ商品券がーー。笑
冗談はさておき、やっぱり使ったことないカメラはわかんないですね。
<なにで撮るか?から、なにを撮るか?にシフトせねば!
確実にそんな時代がやってきてますよね。
精進いたします。。。
> やっぱり使ったことないカメラはわかんないですね。
はい〜、特に Alexaやら F65やらの超プロカメラになると、なんとな〜く抱いているイメージがあるだけで、実際はもう全くわからないです。ていうか、ボクなんて以前しっかり使っていた 7Dすら外してますからね(泣)。iPhone外さないで良かった!ってレベルってことで、お恥ずかしい限りです。
ぎゃー。。。全然、当たりませんでした。。。。
GH2が当たったのがホッでした。安いのに、撮影のやりかたでここまで絵作りが良くなるのは勉強になります。GH2の絵作りをもっと研究しなきゃと思いました。
一昨日、イイねも頂きましたが(感謝)、そんな絵作り勉強も始めました。テスト撮影ってやつです。
http://poetryfilm.wordpress.com/2012/07/17/yokogao/
撮影をどうするか?と撮影後の加工をどうするのか?は、同時進行で勉強しなきゃと思いました。GH2は、まだ購入したばかりですが、早くGH2マスターになりたいです。
「GH2 カスタムファームのお勉強」という “場” は、本当に助かります。bkmcwdさんと開発チームの皆さんもスゴイです。その場を作られたRaitankさんは、多くのGH2撮影の恩人です。
ブログに書いておられる通り、GH2は(…というか、Pana製ビデオは)緑がクセ者。AG-DVX100とかもそうでしたけど、使ったことある人なら、誰でもすぐに「あ、Panaだ!」ってわかりますよね。で、肌色に入った緑をどうにかしようとすると、Shirapさんブログに掲載されているサンプル映像のように、少し赤がキツくなり過ぎてしまったり。また、同じく書かれている通り、他機種との整合性がとれない問題も困りものだったり。
先日、新しい Panaレンズをゲットしたのを機に、ここ最近、久しぶりに GH2ばかり使っていたのですが、ボクはやっぱりこの「Pana色みどり」が駄目かも?です。また、だんだん嫌になってきました(泣)。
> 早くGH2マスターになりたいです。
そういう意味では、うちにもいらしている仁太郎さんは GH2マスターでございますよ。Viemoにアップされている「Penslinger」というショートムービーはご覧になりましたか? 小粋なストーリーもさることながら、色や階調をうまくコントロールされていて、Panaっぽさをほとんど感じさせません。
「Penslinger」は、以前より拝見してます。クリアな映像だと思います。クールな感じでお話にも合っていますね。GH2の絵の作り方、すごく参考にさせていただきます。
100番違いで100万円の全国自治宝くじを外したまえちんです。
うーん残念!
次回は5D3がノミネートされるのを期待します。
それは惜しかったですねっ! ボクなんて、かすりそうになった事すらありませんけどね! (^_^)v
それはそれとして、「次回」はあるんでしょうかね? …と、野暮な事を書いてみたりして(笑)。
大敗北。
精進します……。
NTSC時代はパナ色ってイヤなものでしかなかったのですが、これだけ高解像、深度が浅くできるようになると、古き良きフィルム感を感じさせるのかも知れませんね。
マゼンダが強めのキヤノンや、空や白を青く日本人好みに際立たせるソニーは、ともすればデジタル的機械的に映るような気もします。
いえいえ、仁太郎さんはちっとも大敗北なんかじゃありませんよ。ボクは自分が 7D(ラインスキップ)と FS100(n by nビニング)を取り違えたのが一番ショックでした。
それはそうと、pana色が古き良きフィルム感っていうのが、ボクにはとんとわからないんです。なんなんでしょうね? ボクは目がおかしいのかも知れません。
使ってないカメラを当てるのは難しいですねー
とりあえず、高い機材使えばいいってことでは無いってことですね。
D800&D4でがんばりますw
> とりあえず、高い機材使えばいいってことでは無い
ホントですね。この教訓を導き出しただけでも、Zacutoさんがこの Great Camera Shootoutをやってくれた意義があったというものです。安いカメラから高いカメラまで、もうこれだけ選択肢が増えたんですから、いい加減、なにで撮るか?から、なにを撮るか?にシフトせねば!ですね。