Shane Hurlbut氏が監修する Letus「Master Cinema Series」

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EOS 5D MarkIIによる一眼動画革命が起こるよりも以前、まだビデオカメラに DoFアダプターをセットして「ボケ」をコントロールしていた時代の御三家メーカーといえば、「M2 Encore」の 米・Redrock Micro社、「Brevis35」の 加・Cinevate社、そして「Letus Elite」の 米・Letus社でした。
DoFアダプター図鑑(2)



そこへ突然、どこからともなく現れた(ように思われた)Vincent Laforet先生の「REVERIE(全篇、EOS 5D MarkIIのみで撮影)」が一大旋風を巻き起こします。
VINCENT LAFORET | REVERIE

この時以降、より手軽に、よりクリーンな被写界深度表現ができる一眼レフカメラによる動画撮影が徐々に幅を効かせ始め、またラージセンサーを搭載したビデオカメラが続々と登場し、この二年の間に DoFアダプターはすっかり廃れてしまいました。
…では、当時 DoFアダプターを作っていたメーカーたちはどうなったか?といえば、もちろん引き続き一眼ムービー(HDSLR)の大波に乗って、今でも元気に(?)撮影補助機材(=リグ)を開発・販売しています。
Redrock Micro|▶ Cinevate|▶ Letus

そして、かつての御三家の一社、Letusから昨日、新たなリグ・ブランドに関するニュースが流れてきました。なんと驚いたことに!ハリウッドの DP、Shane Hurlbut氏(「ターミネーター4」の撮影監督)と組んで、その名も「Master Cinema Series」というブランドを発足するというのです。



…と、ココでちょっと解説。「なんと驚いたことに!」と書いたのは、「ハリウッドの DPと組んだから」ではありません。そうではなくて、Shane Hurlbut氏といえば、今までは Letus社のライバルである「Redrock Micro社との強い絆がつとに有名だったから」、驚いた!のでした。特に同社が昨年の秋に発表した “迷彩色仕様” の撮影機材「Redrock|OPS」は、米海軍のプロモーション映像を撮っていることでも有名な Hurlbut氏のために作られた製品ラインでした(自分の国で自国の軍隊を撮るのに迷彩など不要では?という突っ込みはナシで…(汗))。
Redrock Micro | Redrock OPS



Redrock|OPS が完成した際、Redrock Microの Brian Valente社長が Shane Hurlbut氏の撮影現場を訪れ、出来たばかりの OPSをお披露目する映像が YouTubeに流れたりして、両者の良好かつ強固な交友が印象づけられたりもしていたのです。


さて。Hurlbut先生といえば、この Redrock OPSの発表のおよそ3ヶ月後、今度は僕ら “海外通販組” の定番機材ストア、ニューヨークの B&Hと組んで「HDSLR Educational Series」という6回シリーズのビデオ番組を制作し、自ら講師として登場します(さらにこのビデオ中、Hurlbut先生は自ら経営する制作プロダクションで、プロ向けに “完璧にチューンされた” 一眼ムービー機材のレンタルビジネスを始めることを宣言したりしています(爆))。
B&H | HDSLR Educational Series

そして迎えた 2011年秋、今度は Letus社とのコラボレーションの発表です。いやはや、なんなんですかね、このお盛んぶりは!? 実は、ハリウッドには Hurlbut先生しか HDSLRシンパがいないのではないか!?との誤った印象を与えかねない事態といって良いのではないでしょうか!
…という揶揄はジョークで、実際の Shane Hurlbut氏は、ご自身のブログでも積極的に HDSLR関係の実用的な技術情報や、かなり突っ込んだ機材情報を発信して下さっている、本当にありがたい根っからの HDSLR好き DP様です。
hurlblog

と、ついつい Hrulbut先生の話ばかりに終始してしまいましたが(爆)、それも実は計算のうちでして。なんとなれば、 Letus社のこの新らしいリグ・ブランド「Master Cinema Series」ですが、その全容が発表されるのは、まだ一週間も先の10月15日なのでした(ガクッ…)。現在はカウントダウンが継続中のオフィシャルサイトに、謎めいたティーザー映像があるのみ。そのティーザーを見る限り、基本は昨年出た Hawkビューファーや先頃発売開始されたフォローフォーカス類を中心に組まれたセットのようですが、遂に Letus印のマットボックスや EVFまで出るもようです。




というわけで、11月の Canon Dデーの前に、こちらはこちらで何が飛び出すか楽しみにしていましょう。
Shane Hurlbut ASC & Letus | Master Cinema Series

14 Comments

  1. Posted 2011/10/21 at 02:44 | Permalink

    いつも楽しみに拝見しております。

    Letusのサポートシステム、公開され始めてますが、ボストンの球追いカメラマンで有名なTom GuilmetteのビデオブログでShane本人がかなり熱く製品紹介してくれています:
    http://vimeo.com/30788477

    アメリカ人はプレゼンうまいなぁ(笑)、見ると欲しくなりますね〜。

    • Posted 2011/10/21 at 03:29 | Permalink

      freiheitさん、情報、ありがとうございます!
      そうなんですよ。先週末、けっこう盛大なお披露目パーティを開催したらしく、Shaneさんのブログでもご自身が熱く語っていたりするのですが、その割に、どこも余り採り上げていないのは、どうしたことでしょうね? パーティに出席したらしい有名人も、Tom Guilmetteさん以外だと、Rodney Charter氏くらいで。あれー?と思ってたところです。

      フォロー記事を書きたいと思いつつ、ちょ〜っと来週までは忙しくて何もできない状態でして…(泣)。(x_x;)

    • Posted 2011/10/21 at 14:03 | Permalink

      (笑)、raitankさんにはEOS 1D Xネタも是非ブログっていただきたいところです!気になるのは「ALL-I」記録、ですねぇ〜。

      話がそれましたが、このLetus発表会の活気というか、なんていうんでしょ、いまだ燃え続ける欧米のDSLR周りの熱量、ちょっとうらやましいですね。

      大田区の小さな工場からこういうの作るスゴいガレージメーカーとか出て来て欲しいです。

    • Posted 2011/10/21 at 14:19 | Permalink

      はい、freiheit様、まさにソレなんですよ、ボクが書きたいのも(笑)。ちょうど、ここ1ヶ月ほど GH2ハックに関連して、フォーラムのほうでずっと1GOPに関する激論を続けてきたところに、なんとCanonさんからALL-I(=1GOP)記録できる1DXが登場だなんて、そんなうまい話があっていいのかっ!! …と思っていたところでした。

      > 大田区の小さな工場からこういうの作るスゴいガレージメーカーとか出て来て欲しい

      これまた、ボクも全く同じことを考えておりました。( ´ ▽ ` )ノ どこかの小さな工場の若旦那とかが自分の趣味の一眼動画のために、プライベート・ブランドを立ち上げて… みたいなノリで、出てきてくれないもんですかねぇ?ホントに(笑)

  2. Posted 2011/10/09 at 00:56 | Permalink

    やっぱり発端はREVERIEだったんですね。
    Laforetさんのメイキング映像の中にありましたけど、スティルフォトグラファーだった彼にとって、DSLRを使った動画撮影は、それまでのスティル撮影とあんまりかけ離れたことではなかった、というんですね。私もそう思うんです。
    トラディショナルな動画カメラの世界でこれが起こっていたら、スティルの人は動画に手を出すことはなかったかもしれません。
    そういう意味でも、やっぱり革命的でしたね。

    • Posted 2011/10/09 at 11:45 | Permalink

      > それまでのスティル撮影とあんまりかけ離れたことではなかった

      いやぁ、それはどうでしょうか?(笑) これが真実なら、世のフォトグラファー諸氏は、潜在的に全員、シネマトグラファーたり得るということになりますけど、少なくとも僕の周囲では、当てはまらない人の方が多いですよ?

      むしろ、いわゆる「写真が上手い」人ほど、動画を撮るのはヘタなことが多い、というのが僕の実感です。「眼前の現実から一瞬を切り取る能力」と、「フレーム内の事象がすべて “動く” ことを前提に “カメラを動かす” 能力」はぜんぜん別物というか。

      だから、Laforet氏や T.Yoshi さんが「そうそう!同じ同じ!」と思えるというのは、本当は生まれつき「動画体質」だった人が、たまたま今まで静止画だけを撮っていたのだ、というのが正しい理解ではないか?と(笑)。

    • Posted 2011/10/09 at 12:52 | Permalink

      ああ、なるほど。
      そうかぁ、自分の中にそんな「体質」が隠れていたとは!
      この歳でそんな自分に出会えるとはこれまたオドロキです(笑)

      そう言えば、カメラ屋の店員さんが、一眼レフを買いに来るお客さんから動画機能につい
      ての質問はほとんどない、と言ってました。
      しかし、西洋の写真家さん、スティルから動画に行ってもけっこうイケてる人が多いように
      感じますが、それはやっぱりドキュメンタリー系の人に限られますね。
      彼らにとって、大きなカメラをドーンと据えたり、スタジオで一枚の写真を撮るのに集中
      する、という時間はそれほど多くない訳でして、
      それよりは、シークエンスを考えて、フォトストーリーを組んだりする訓練をしている
      (はず)ですから、そういう意味では「動画体質」に近いかもしれません。

      では翻って、この日本のメディアの無関心ぶりの原因はいったいどこにあるのだろうと
      考えるとだんだん私のブログネタみたいになってきたので、
      そのうちこの件については考察してみます。

      ヒントをありがとうございました。

    • Posted 2011/10/09 at 13:02 | Permalink

      うわぁ、こういうご返答が一番嬉しいですね(笑)。T.Yoshi先生のコラムは毎回例外なく僕のインスピレーションになっています。今回のヒントがどういう形に結実するか、楽しみにしております!

  3. Posted 2011/10/08 at 01:34 | Permalink

    僕がこのコロンブスの卵的なDOFアダプターを最初に知ったのはP+S TECHNIKのmini35digital!この名機も御三家に入れてあげてください~!入れると御三家にならんか。もうあの衝撃も10年前なんだ~と感慨深い。

    再来週にはEOS 1D系の新製品の発表もある!という根拠皆無のうわさも流れてるし、眼が離せませんですね~~!!

    RICOH-PENTAX、FUJIFILMのミラーレスと、楽しみがいっぱいです。

    • Posted 2011/10/08 at 01:44 | Permalink

      3RD EYE STUDiOSさん、ども! P+S TECHNIKは駄目っすよぉ。格上すぎ… ていうか、ぶっちゃけ高すぎましたもの。ボクが使っていた、上の写真の LetusMiniが10台くらい買えちゃうお値段? しかも、たいていレンタルだけで、そもそも買えなかったような記憶が…(爆)。あの頃は(って、まだ二年かそこらだけど)逆に、Redrockとか LetusのDoFアダプターなんて「廉価な粗悪品」扱いでしたよね?(笑)

    • Posted 2011/10/08 at 02:00 | Permalink

      はは!発売当時は100万でしたからね~!(記憶では当時の円換算で90万円くらいだった)。原理は簡単に分かったんでなんとかして自分で作れないもんかとか必死こいて検索したの覚えてます、、、会社でwww。昔は今と違ってネット通販に恐怖があったんで、RedrockとかLetusなんて安くて怖くて買えませんでしたよ。。まあ、買うもんじゃなくてレンタルで使うもんでしたね、いずれにしても当時は。

      でもDoFは暗いんですよね~~~。今となっては懐かしいmini35の現場で苦労した記憶が。。時代は変わりましたな。。

      Raitank監修のリグとかどーすか!?あ、でもリグなしが一番だ、ってRaitankさん始めみんな思いますもんね。。本末転倒っちゅうか。

    • Posted 2011/10/08 at 02:18 | Permalink

      いいっすねぇ、自分印のリグ。でも、たとえば GH2の方では、すでに TKYSSTDの muuさんが こんなカッチョいいワンオフのケージ を、自分で設計してご本人とご友人の分、完全数量限定生産しちゃってたりしますよ(笑)。REDのハンドルもよく似合うし、これはホントに発売して欲しいレベル…。

    • Posted 2011/10/08 at 21:13 | Permalink

      次(GH2 or 5D2サクセサー用)作る時は、スーパーバイザーにお呼び立てしますので、よろしくです!(笑)

    • Posted 2011/10/08 at 22:33 | Permalink

      なにを仰いますやら! ボクは敢えて「一購入者」の立場に甘んじたまま、muuさんのセンスを購入させて頂ければそれで充分でございますよ!(笑)

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