追記:2012年3月12日:ついに GH2ハック記事・三部作の内容を全面的にアップデートした改訂版を公開しました。本日以降、こちらの記事にはアーカイブ的な価値しかありません。実際のハックに必要なツールと手順に関しては、新しい記事をご参照ください。
▶ GH2ハックの方法と手順(2012年3月版)
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ご注意:本記事は、Win用アプリ「ptool」を MacOS環境で使うための手引きです。
Win環境の方は読む必要がありませんので「GH2 ハック:その弐」にお進みください。
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【前提条件など】
要は Winアプリを起動できれば良いわけですから、Parallels Desktopや VMWare Fusionなどの仮想 OS環境、あるいは BootCamp による正規 Windows環境をすでにお持ちの Macユーザーの皆さんには、以下の内容は実質的に不要です。…が、ptoolの設定変更の度にいちいち Win環境を起動するのも億劫だなぁ… と思われるのであれば、やはり以下の方法をお試しください。超楽ちんですよ!
それと、よもやくだくだしい注意書きは記載しませんが、当然のことながら、すべて(=す・べ・て!)自己責任でお願いしますね。⬅ お約束!
【この記事の概要】
ファームウェアのハッキングは、トライ&エラーです。好みの問題だけでなく、物理的なトラブルへの対処として、一度ならず二度、三度と設定を書き換える必要が生じる可能性もあります。その際、Macユーザーにとって障害となるのが、書き換えソフト「ptool」が Win 用アプリであるという事実です。GH2ハックを “楽しむ” ためには、この ptool を自由に起動し必要に応じて何度でも安定して使えなくてはなりません。
この記事では、そうした “楽ちん環境” を馴れ親しんだ MacOS上に構築するにはどうすれば良いか?という事をご説明します。
【Wineで Macアプリ化】
Wine(ウィンではなく、ワイン)という UNIXアプリがあります。これは LinuxOS上で Winアプリを使えるようにする定番ツールだそうです。その Wineを MacOS X上で使えるようにする「WineBottler」という UNIXフロントエンドがあります。
この WineBottler を使うと、Winアプリである ptoolを MacOS X上で起動したり、あるいはスタンドアローン・アプリ化することができます(すご!)。以下、そのスタンドアローン・アプリ版 ptoolの作り方の手順です。
① まず、以下のソフトとツールをお手もとにダウンロードしてください。
▶ ptool(620KB|GH2ファームウェア変更ツール|Win exeファイル)
▶ WineBottler(54.7MB|フリーウェア|要 OSX10.4以上・Intel CPU)
OSが SnowLeopard もしくは Lion のかたは、以下も必要です。
▶ XQuartz(57.1MB|Snow Leopard以降用 Xウインドウ環境)
OS が Tigerのかたは、「アプリケーション」>「ユーティリティ」
の中に「X11.app」があるか、ご確認ください。もしなければ、以下
からダウンロードしてください。
▶ X.11(65.2MB|Tiger〜Leopard用 Xウインドウ環境)
② それぞれのツールをインストールします。
● ptool3.exe をわかりやすい場所(「デスクトップ」を推奨)に置いておく。
● 「WineBottler」のディスクイメージを開き「Wine」と「WineBottler」を
両方とも「アプリケーション」フォルダにインストールする。
● XQuartzのインストーラーを起動し、指示に従ってインストールする。
③ 「WineBottler」を起動し、左ペイン内の「Create Custom Prefixes」を選択。
右ペイン内、一番上の「select File…」ボタンをクリックして、デスクトップに置いておいた「ptool3.exe」を選択し、「Open」ボタンをクリック。
④ 「Self-contained」オプションにチェックを入れて、「Install」ボタンをクリックし、アプリ名を「ptool3」として「Save」ボタンをクリックして保存。
このスタンドアローン・アプリ化にはしばらく時間がかかりますが、これ以降、Winアプリである「ptool」は、もはや WineBottlerがなくても起動する普通の MacOS用アプリに変身してしまいます(スゴイですね〜!)。あとは必要に応じて、ダブルクリックで起動して、心おきなく GH2のファームウェアをいじり倒すことができる!というわけです。
…ん?? ココまで書いてきて今さら気が付いたのですが、ボクがすでに自分のためにスタンドアローンアプリ化した ptoolを配布することは、してはいけない行為なのでしょうか?
んんん。でも、してはイケナイと言えば、そもそもファームウェアのハッキング行為(=リバースエンジニアリング)だって同じという話も?(笑)
というわけで、恐る恐る、すでに MacOS Xで動く単体アプリ化した ptoolをご用意しておきます。上の手順をスッ飛ばして、最速で結果だけ手に入れたい近代合理主義崇拝者なかたは、こちらからダウンロードしてください。
⬇ ⬇ ⬇
▶ raitank謹製 MacOS X専用スタンドアローン版 ptool3.63d
マジでこれって、マズいんでしょうか? ただ、よくわからないんですが、もしコレが犯罪だとしたら、この記事そのものが犯罪教唆ですわね? てぇことは、この記事を書いたこと自体が違法行為でしょうか?? ボクはすでにクリミナルでしょうか? どなたかそちら方面に明るい方、ご教授いただけると助かります〜!(汗)
悪気はなかったんだっ! ただ遊びたかっただけなんだよ〜っ!
[闇夜にとどろく雄叫びを残しつつ、以下次号]
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10 Comments
こちらのサイトを知り、速攻でブログにて紹介させて頂きました。
ありがとうございます。まだ動画のサンプルは作成していませんが、
楽しみが増えました。事後承諾のようなリンクでゴメンナサイ(_ _)
http://tasan.blog47.fc2.com/blog-entry-2391.html
宮本さま、こんにちは。当サイトには、有名・無名に関わらず、最近すんごい!方々が大勢来てくださるようになりましたが、再びの「巨匠」のご登場に、嬉しいやら、驚くやら(笑)。なにはともあれ、ありがとうございます。あ、ちなみにうちのサイトは全くのリンクフリーですんで、どうかお気遣いなく!
ボクも88年頃から(MacIIciから)のMacユーザーで、Photoshopは1.0Eから、Illustratorは3.0Eから使っています。その後も画像処理系が本職で、そちら関係の本も出したりしましたが、宮本様とは今までご縁がありませんでしたね〜。でもきっと共通の友人が何人もいるのではあるまいか?と推察しておりまする(笑)。今後ともどうかよろしく!
毎度、ご質問だらけですみません。
ハッキングで撮影した素材はカメラで再生可能でしょうか?
お、スゥインガーさん、いいところを突いてきますね!(笑) GH2ハックの中でも、難易度の高い「Extreme Setting(過激設定)」では、カメラ内再生が不可の場合も多いようですが、今回ご紹介したものは、いわば “マイルドチューン” なので、まったく問題なく再生されるはずです!
やったー!いい質問ですね、と褒められた。raitank先生。
ところで、GH2についている小型ガンマイクはどちらのですか?
GH2のサイズに合ってとてもチャーミングーですね。
そうなんです。見かけはとってもチャーミングなんですが、これは Audio Technicaの、無音状態でもずっと「しゃー」ってノイズが入るダメダメ君です。真似なさらないことをお勧めします。
まさか、ここから記事にして頂けるとは!
すごいですよ。
まさか、Wineでちゃんと動くとは。ありがとうございます。
で、自分も教唆されました。
わーい、共犯が増えていく増えていく。これもまた、みんなでハックれば怖くない… ですかね?(笑)
で、導入されたら、もちろんご自分のサイトで構いませんので、ぜひ画質評価とか聞かせてください。よく考えたら、ボク、買って速攻でハックしちゃったもので、そもそものGH2画質を知らないんですよ(爆)。
GH2持ってないけどDLしちゃった。
共犯で(笑)
欲しくなるなぁー
あはは。飛来軒さん、ありがとうございます。GH2持ってないのにDLしちゃったなんて、サイコーの賛辞ですね(笑)。
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