Drobo S、動く。

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昨日は、夕方仕事が一段落したところで、そろそろDroboのセットアップをしないとな〜と思い、手もとにある不使用のハードディスクを確認したところ、1.5TBが1台、750GBが1台、640GBが3台、500GBが2台… って、なんで使ってないディスクが7台も転がってるんでしょうね? こんなに沢山あるなら、とりあえず新たに買い足さなくてもいいか?と思わぬでもなかったのですが、最終的には2TBx5台で10TBまでもっていくつもりなので、最初からもう少し大容量で始めた方がいいよな、うん。というか、今さら500GBだの640GBだのって使いたくないし?

…というわけで、7時頃新宿に出て2TBを3台買ってきました。本当は「サーバーグレード」のディスクが良いのでしょうが、さすがに値段が倍違うもんなー、と「民生グレード」で我慢。

▶ Beyond RAID™

戻ってから、まずはロクに目を通していなかったマニュアルを一通り読みます。ほほう、なるほど。DroboはRAIDではなく、“Beyond RAID™”、つまりRAIDのその先!だと豪語しております。それは、万一の際のデータロスを防ぐディスクの冗長化(ミラーリング)や複数台への同時書き込みによる高速化(スパニング)に加えて、稼働中のまま故障ディスクを入れ替えたり、入れ替えると同時に全自動で再構築したり、容量の異なるディスクの組み合わせでも無問題だったりといった事らしいのだけど、まぁそんな「その先」と威張るほどのことでもないような?(AppleのXserve-RAIDもたしか同じ機能を持ってましたよね?(笑))

※ あ、ちなみにボクがDroboを買ったビデオ&写真の撮影用機材専門店であるB&Hでは、Drobo Sは6人の購入者全員からレビューで100点満点を獲得しています。それから、Droboは「ディーロボ」と発音するんだろうと思っていたのだけど、実は僕らの耳にはより親しみやすい(?)「ドロボー」に近いことが判明してちょっとビックリしました。 ▶ “ドロボー”の紹介ビデオ


▶ セットアップ


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さて、閑話休題。Droboにディスクを入れるのは超簡単。マグネットでくっついている前面パネルを外し、ベアディスクを差し込む。以上。終了。あとは、USB2.0、FireWire800、eSATAのいずれかのインターフェイスでMac本体と接続し、電源を入れるだけ。

ボクは最初からeSATA接続を狙って「S」を購入したわけですが、今さらながらDroboのサイトを見ていたら「推奨eSATAカード」なんていう注意書きの項があって、そこで推奨されているMac用のeSATAカードは たったの2枚 だけ。しかも、Sonnet社のTempoというのは聞いたことがあるけど、もう一つのSans Digitalなんてどこの何者か?まったく不明。そしてうちのMacProに入っているのはそのどちらでもなく、仏・LaCie社製の eSATA II PCI Express Card 3Gb/s – 4Ports(上写真) というカードだったので、ちゃんと動くのかしら?と、内心ちょっとドキドキしながらスイッチオンしましたが、幸い問題ありませんでした(ほっ…)。

▶ さてココからが本番

さて。ボクは6TB(2TBx3台)のハードディスクを入れてDroboを起動しました。ところがフォーマットが終わるとDroboが「このディスク、何TBにする?」と聞いてくるのでした。普通に考えたら「はぁ?オマエ自分の中に入ったディスクの容量がわからんのか!?」と愕然とするイミフメイなダイアログ(右図)です。しかも実容量以上の「8TB」とか「16TB」まで指定できちゃいます。これは一体全体どういうことでしょう?

Data Robotics社のサイトによれば 『これぞ “Beyond RAID™” の特長の一つ』にして、ココでDroboが尋ねているのは、いわゆる「パーティションサイズ」なのでした。ただし今すでに入っているディスク容量を幾つのパーティションに分けるか?ではなく、今後増設するかも知れないディスクも含めて先に決めておくことができるのです。Droboはスロットが空いている限り、稼働中いつでも任意にディスクを増やすことができます。その際、ここで指定した上限値までを1パーティションとして、既存パーティションに動的に容量を追加し続けてくれるというわけです。

Drobo_Statusで、折角なので、その “Beyond RAID™” 機能を体感すべくさっそく試してみることにしました。うちに転がっていたHDの中で容量の大きい順に2つ選び、1.5TBを空きスロット4に、750GBを空きスロット5にブスッと挿します。追加ディスクを認識するやいなやDroboがこれらのディスクのフォーマットを始めました(フォーマット中もデータのコピーや保存を含め、普通に使い続けることができます)。そして右図のように、既存パーティションに容量が追加されました。

…ふーん、オモシロイかも(笑)。

▶ だがしかしbut…

ボクの購入したDrobo Sは、初代DroboにeSATAインターフェイスが追加され、収容ディスク台数が4台から5台に増えた機種です。ディスクが増えたことにより、より容量を増やせることは言うまでもなく、万一の際の故障対応台数も従来機種の「1台」から「2台」へと増えています(2台同時に壊れてもデータが消失しない)。

ところが、ここに落とし穴がありました。

故障対応台数を増やすと、データに使える領域が「かなり大幅に!」減ってしまうのです。いえ、要はデータをミラーリングするわけですから、当たり前といえば当たり前なんですが、たとえばボクは2TBx3台+1.5TB+750GB=8.25TBのディスクを入れましたが、そのうちの2TBほどがデータ保護領域として使われるので、ストレージ領域は5.64TBだと言われました。そこで故障対応台数を2台に増やすオプションを選択すると、追加でさらに2TB以上がデータ保護領域に回され、ストレージ領域は3TBと少々になってしまいます(ココのダイアログも日本語がヘンですねー。「容量は3.17TB減少します」じゃなくて「容量は3.17TB 減少します」のはず)。

「まぁ2台同時に壊れることなんて、そうそうねーし!」と、故障対応台数は1台に設定しました(汗)。

そ・れ・か・ら。実はあともう一つ、まったく想定外の事実が判明して実は今かなり落ち込んでいます。Droboったら、信じられないくらい「遅い」のです(泣)。

Bench Result本件に関してはもはやコメントする気も湧かないので、XBenchの測定結果をそのまま貼り付けておきます。詳しくは、ご自身で確認してください(ピンクの枠で囲んだところが特に遅いです)。

…でも、でも、腑に落ちないのは、こんなFireWire800以下の実効スピードしか出ないのに、どうしてB&Hで100点レビューが続出しているのか!?という点です。開発・販売元のData Robotics社のサイトにある“Beyon RAID™”の但し書きの中に「Data Aware(データ認識?)」という項目があるのですが、ひょっとすると単なるベンチマークテストでは現れない、秘密のワザ(データの内容に応じて転送方法を変えるとか?)でもこっそり搭載されてるんでしょうか?

Droboが実際にビデオデータ用ディスクとして稼働し始めるのは、今やっている仕事が完了してからなので、たぶん来週後半以降です。実際に使ってみてどうなのか?は、また追ってレポートを… たぶん、その内、書くことがあるかもしれないな?と思います。

チキショー、逃げ足の遅いドロボーめぇ(泣)。

【慌てて追記】そういえば、うっかり前回や今回のポストで受け取りようによっては “「B&H」で買ったらいいよ” みたいな内容を書いてしまいましたが、アメリカから通販で買うDroboは、アメリカのAC120V仕様です(日本のAC100Vではきちんと動作しない可能性大です)。ご注意を!ボクは昔からMacをつないでいる120V昇圧トランスの空きコンセントにつないでいたんです、そういえば。

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