こんにちは。結局今年も NABへ行けなかった raitankです!(^_^)v
現地に行っている友人たちから、明日発表されるらしい何やら凄い製品に関するニュースが流れてきていますが、まぁまだ公式ではないので知らん顔して、まずは初日のハイライトをサラッと(…と言いながら結構長いです(笑))。
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■ SONYからミラーレス 4kカメラ、α7Sが登場
これはほぼ噂通りだったので目新しさはないものの、きっちりと “GH4と戦える仕様” で登場したのは、さすが SONYさんですね。
▶︎ EOSHD : Here are the Sony A7S full specs – S for sensitivity. 4K via HDMI to “third party recorder”
GH4のコンパクトさには惹かれるものの、α7Sの “フルフレーム4k+S-Log2ガンマ” にもグビグビ引っぱられます。おまけに、ISO409,600(拡張時)って、いったい何なんですか?(笑) E-マウントのレンズとか1本も持ってないけど、これはちょっと使ってみたいなぁ。…て、幾らで出るんでしょうね?
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■ ATMOSから HDMI 4Kレコーダー、SHOGUN登場
上の SONY α7Sでの 4k収録には、外部レコーダーが必須。さて何をつなぐのか?と思ったら、さっそく名乗りを上げたのが ATOMOS。世界初の HDMI 4kレコーダーにして… Ninja、Samuraiにつづく、その名も「SHOGUN」が登場(今度はショーグンかよ(笑))。
▶︎ News | Shooter : NAB 2014: ATOMOS SHOGUN – AN HDMI RECORDER DESIGNED FOR THE SONY A7S
SHOGUNは、4k HDMI/12G SDI接続の 7インチ 1920×1200 IPS液晶モニタ/レコーダー。α7Sの HDMIクリーン出力を 4k/HDの 422 10bit ProRes、非圧縮 CinemaRaw DNG、またはAvid DNxHDで収録できるそうな。これまたお値段不明なれど、なかなか良さそう。
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■ Ajaから 4K 60p(最大120fps)カメラ、Cion 4k
Blackmagicに遅れをとること2年、今年は Ajaからも Cion 4kという名のカメラが登場。
▶︎ NoFilm School : AJA is Making Cameras Now! CION is a 4K Global Shutter Cam with High Frame Rates
photo by Kevin Fitzgerald
Blackmagicのカメラたちが使い勝手を無視して “デザイン” されちゃってることに異議を唱えるかのような素っ気ない立方筐体。見ようによっては Phantomっぽいと言えなくもないけれど、どちらかというと中華Alexaこと、Kinerawの方に近いかも?仕様詳細はまだわからないものの、PLマウント+お値段$9,000ということで、ここでも Blackmagicと張り合う気はサラサラないもよう。
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■ REDから Scarlet Dragonと言う名の(実質)5Kカメラが登場
ズバリ!お値打ち$14,500の値札をつけて、廉価版 DRAGONが登場しました。その名も Scarlet Dragon(う…、なんか微妙な名前だ(笑))。
▶︎ Cinescopophilia : RED Announce: SIDEWINDER, Scarlet Dragon, RED 4K Broadcast Module, & Dragon Monochrome
EPIC Dragonと同じ 6k DRAGONセンサーを搭載してはいるものの、6kでは最大 12fpsまでしか出ないので、実質 5kカメラと思ったほうが良いみたい(5K FF: 30 FPS、4K FF & HD: 48 FPS、3K FF & HD: 64 FPS、2K FF&HD: 96 FPS)。
おいおい待てよ、どう考えたって RED様の今年の本命はこっちだろうがっ?
…と、突っ込みを入れられそうな新製品がこちら。「RED 4K Broadcast Module for DRAGON」。非圧縮 YCbCr 4:2:2、最大 4k@60fpsまでのライブ映像フィード(TC、Genlockつき)を、4つの 3G-SDI端子から出力できるモジュール。$6,950なり。
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■ Canonから世界初、ロッカーズーム付シネマレンズが登場
これは NAB開幕よりも前に情報が開示されていたのでご存知の方も多いと思いますが、いつものことながら Canonさんって本当に上手いところを突いてきますよねぇ〜。
▶︎ Film and Digital Times : Canon 17-120 T2.9-3.9 w/ Servo Grip
Super35mmセンサーをカバーする 17-120mm T2.95 – 3.9の7倍ズーム。T値が通しではないものの、17-91mmまでは T2.95でいけるそうです。また、特徴的なズームロッカーは3本のネジで簡単に取り付け/取り外しが可能で、脱着時のアラインメント調整等は不要とのこと。お値段は聞くだけ野暮な$31,500(約323万円)ですからね。やっぱ僕らは、NABの度に話題になってきたコチラに期待!(笑)
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■ DJIから3軸ブラシレス・ギンバル、RONIN登場
マルチコプター Phantomで有名な DJIから、なんと REDも搭載できる本格的な3軸ブラシレス・ギンバルが登場。製品名はなぜか?「RONIN」(いやそういうネーミングは ATOMOSの専売特許だったはず!?)。
▶︎ Cinescopophilia : DJI Out RONIN a Handheld Brushless Gimbal Camera Rig
こうした “MovIもどき” はもう各社から出過ぎていて、いちいち紹介する気もなかったわけですが、ブラシレスギンバルには一家言持っているに違いない DJIの製品、しかも重量級カメラ搭載可能モデル、さらに製品名がジョークだったので採り上げてみました。幾らなんでしょうね?
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■ MarshallからフルHD 7インチ・カメラモニター
今年は 4k元年ということで各社から様々な趣向を凝らしたカメラが登場しているわけですが、撮影時のモニタ環境はどうするんだろう? せめてフルHDくらいの精細度がないとアレなんじゃあ?と思っていたら、ようやく一つ、老舗の Marshallから登場したようで。
▶︎ News | Shooter : MARSHALL TO SHOW FULL HD 1080P 7 INCH V-LCD71MD CAMERA TOP MONITOR AT NAB
V-LCD71MDは 7インチの 1920×1080 IPSパネルを採用した、コントラスト比 800:1のフィールドモニタ。
ホントは Marshallよりもずっと早く、今年早々には TV LogicがフルHD解像度のフィールドモニタを出しているのだけど、こちらはニュースに引っかかってきません。なぜかというと、本体が発熱して 60度ちかくまで熱くなるらしく(笑)、本国・韓国内では発売が開始されているものの、日本や欧米では各国のディーラー判断でストップしているらしく。
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■ SmallHDの DP7-PROがファームアップして…
さて、もう一つのフィールドモニタ有力ブランド、SmallHDからは奇妙なリリースが流れています。曰く、同社製 DP7-PROは近日中にファームアップを通じて『リアルタイム・カラーグレーディング・システムに変身します』とのこと。
い、意味がわからん!?(>_< ) と思ったら、どうやらライブフィードを表示しながら、このモニタの調整ノブで色味を調整して好みのルックを作る。すると、その調整値を 3D LUTファイルとして出力してくれる機能が追加されるらしく。それはまた画期的な(…のかな?)。
▶︎ Cinescopophilia : Psst SmallHD DP7-PRO Monitor Becomes a Portable Real-Time Colour Grading System
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■ Sachtlerから色々とアクセサリーが登場
Sachtler(ザハトラー)といえば言わずと知れたドイツの老舗三脚メーカーなわけですが、数年前、主に HDSLR界隈を睨んで商品開発された ACEという廉価な三脚を覚えてますでしょうか?
一部では「んなもん、ザハじゃねぇ!」と手厳しい指摘も出ていた問題製品。…と思っていたんですが、実は売れていたんでしょうか?
今年はこの ACEが「ひとつのカテゴリー」に昇格して(笑)、同じ冠をかぶったベースプレートやらフォローフォーカス、マットボックスが登場してきました。
▶︎ Cinescopophilia : Sachtler Ace Accessories: Ace Base Plate, Ace Follow Focus & Ace Matte Box
Sachtlerってそもそも三脚以外の製品、作ってたんだっけ?という事すら知らないくらい、ザハと言えば三脚!なわけですが、ザハのような老舗にしてこのような展開の仕方っていうのは、やっぱりあの 巨大コングロマリット Vitecグループに買収されちゃった影響だったりするのでしょうか?
ところで。製品写真を一瞥するだけで、いかにも怪しい?ACEシリーズのフォローフォーカスやマットボックスはちょいと脇に置いて、これは欲しいぞ!と思ったのが、ACEシリーズではない三脚アクセサリー、「Speed Level Clamp(→)」。
要は、雲台の底部を固定する部品です。通常は太いボルトでできていて、クルクル回して雲台をゆるめて水平を出し、またクルクル回して固定するアレ。それを照明用クランプよろしく、握るとゆるみ、離すと締まるようにした製品(わかります?(笑))。これは便利そう!(ちゃんと固定できるならですけど)
▶︎ Cinescopophilia : Sachtler SPEEDLEVEL Clamp
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■ Arriからマットボックスの新製品、Studio Matte Box SBM 1が登場
ザハと同じく泣く子も黙るジャーマンブランド、Arriからは考え抜かれたマットボックスが登場したようです。フィルターサイズが 6.6 x 6.6インチ、最大5ステージまでスタック可能と書かれているので、かなり大型、本格派のマットボックスです。…ということはつまり、おおかたの僕らには関係のない製品ということです(笑)(たぶんお値段的にも)。
▶︎ Cinescopophilia : ARRI Studio Matte Box SBM 1 Features Video Tour
でも、この製品紹介ビデオを見てください。本当によ〜く考えられていて、感心してしまいます。特にマットボックス全体が上下にチルトすることにビックリ。レンズとは独立して、マットボックスだけを上下にチルトしたい状況ってどういう時なんでしょうね?
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■ LaCieから Thunderbolt 2 HDDラインが登場
4k元年となれば、カメラだけじゃなくてモニタが重要になってくることと同じく、ストレージが大変重要な課題になってきます。そもそも重い 4kの映像データを冗長性を確保しつつ保管し、なおかつスイスイと気軽に編集するためには、超高速!で超大容量!な HDDが不可欠だからです。嗚呼、それなのに!待てど暮らせど、ビデオ編集に使えそうな Thunderbolt2の HDDシステムが出てきません(泣)。どうしていつまでもコスパが悪い Pegasus一択なんでしょう?
…と嘆いていたら、LaCieからこんなシステムが。
▶︎ fcp.co : Sneak peek of Lacie’s new products including a super fast Thunderbolt 2 rack mount RAID
LaCieの HDDって過去何度か痛い目に遭っていて、個人的にあまり良い印象は持っていないんですが、このラックマウント型の HDDシステムの造形にはちょっとそそられます。1Uの筐体の中に入った8台の HDDで RAIDを組むことで、秒速 1.33GBの転送速度が出ると謳っています(ホンマかいな?)。
最近少しずつ出回り始めた6TB HDDを8台用意すれば、最大48TBの RAIDを組むことができる。しかも増設する際にも、1Uずつ重ねていける。うん、欲しいかもっ!
11 Comments
情報まとめお疲れさまです&有難うございます!!
僕的にはDJIのギンバルが一番楽しみです☆
あとザハトラーのSpeed Level Clampっていうのが凄い気になりました!!
そして黒魔術師の方は。。。
Speed Level Clamp、いいよね? いいよね? すんげぇ欲しいです、オレも。(^_^)
BM URSAは別記事ですかー?
a7Sは$1699との事ですが、肝心の4K出しは8bitのみ…またSonyカースト来ましたよ(トホホ)。ちなみにSonyさんは「F5をF55に完全アップグレード」が結構ビッグニュースかと思います。
F5を底上げしてF55になんか足す予定なんですかねー?
はい、海の向こうの日本では、ようやくスタジオカメラの情報が入り始めたところなもので。URSAは今しがた眺めて「ははぁ〜!」と腰を抜かしたところです(笑)。
SONYの件は、たいへん失礼しました。そういうことなんですね。SONY関係はもう freiheitさんに任せて久しく、追いかけていなかったもので、的外れな事を書いてしまいました。(>_<)
すいません!$1699はソース未確認のまま広まっている数字のようです!大変失礼いたしました!公式発表は後日との事です。
対GH4としてそこら辺前後で落ち着くとは思いますが、読まれた皆さんは一旦スルーしてくださいませ!
おぉ〜、そうなんですか!ラジャです。スル〜〜〜。(^_^)v
隊長!Blackmagicのサイトが凄い事に〜
あわわ。少し休んでからと思ってたんですが(笑)、さすがは NAB組、今夕方6時頃ですか?超元気にツッコミ入ってきますな(笑)。
いや、スイマセン、休もうかと思ったらFBのアラートがなりっぱなしで見出したら止まらずに…w
URSA(なんでこのネーミング?)ってユーザーでセンサー交換型ですねw
しかもメディアCFって…
いえいえ ragiさん、お疲れ様です。ボクのほうは今、Blackmagicさんのページをじっくりと読み終えたところです。
…が、コレは記事の作りようがありませんねー(笑)。すべて製品紹介ページに書かれてある通りですもん。強いてひとこと言うなら、どうしてまた性懲りもなく「7月発売」と予告するんだろう?って(笑)。(^_^;)
>どうしてまた性懲りもなく「7月発売」と予告するんだろう?って(笑)。(^_^;)
確かにw…しかもStudioのHD版にいたっては発売中ですもんねw
実際手に出来るのはいつになるんでしょうか…。
個人的にはHDMIが魅力的です(モニターが付いて4K収録(RAW)でアップデート可能…)
今回はResolveのアップデートが素晴らしいですね。サイトのチュートリアルビデオ(日本語!)Resolveのマルチ言語対応(日本語!w)マルチ画面対応、編集機能の向上…いよいよもってFCPXの立場が…