まだサイトを更新しなくては!という気持ちが強くあった4月(…と書き出して良いのか?>自分)、NABで発表された新製品を短信でまとめた記事のトップでご紹介した Steadicam Solo。一見、単なる小型軽量な Steadicamのふりをして、実はセンターポールを伸ばせば一脚にもなる!というアイデア商品。
個人的に一脚撮影の頻度がかなり高い自分向きのステディだ〜っ!と、少なからず興奮したものの、その後すっかり忘れていました(笑)。
この Solo、IBCで値段と発売日が公式に発表されたもようです。
▶ NewsShooter : IBC 2013 TERADEK REPLAY: TIFFEN DEMO NEW STEADICAM SOLO AND ANNOUNCE PRICE AT $499 US
発売日は11月15日。
そして値段は驚きの$499。(゚Д゚;)
すでに B&Hでは、予約可能。
▶ B&H : Steadicam Solo Stabilizer & Monopod
4月の時点では Steadicamの生みの親である Garrett Brown氏が「Marlin2と同じくらいの値段(=10万円くらい?)を目指している」みたいなコメントを発していた筈が、なんと$500を切っての登場とあいなったのは、まず間違いなく MōVIを始めとした “れいの新興勢力” に押された結果では〜?と、これはボクの下司の勘ぐり。
でも実際のところ、たとえば Merlin2なんて今や B&Hでは$399で投げ売りされていることをアナタは知っていましたか?
▶ B&H : Steadicam Merlin2
いちおう9月末までの特別セール!みたいな売り方になってますが、8月には「8月末までの!」となっていたことを、ボクハ知ッテイル。(>_< )
その、米国での値崩れ(?)が起こる前の6〜7月あたり、実は日本でも映像機材ショップ各店が Merlin2の安売りをしておりましてね。『わっ!今までより3万近くも安くなっとるわい!』と実はボクも一つ買っちゃったんですが、B&Hの価格はその時の購入価格のさらに半額!(泣) という、地団駄踏みたくなるエピソード(はぁ〜…)。
えー。さて、IBC会場に話を戻しましょう。
Dan Chungさんがモデレーターを務め、Teradeckのブースで行われたトークショーでは、Tiffenの Steadicam部長(?)Robin Thwaites氏が登場して Soloを紹介しています。お隣には Danさんと同じく NewsShooter.comの Matt Allardさん、それにお名前が聞き取れないのだけど、たぶんボクが知らないだけで有名な Steadicamオペレーターのかた。
ひとしきり Soloの解説が終わったところで、Dan Chungさんが “禁断の話題” を口にします。『最近は MōVIなどのブラシレス・ギンバルを使ったスタビライザーが大流行。この会場でもそこら中で見かけるよね。そんな今、昔ながらの Steadicamを選ぶ理由ってなんだろう?(09:20辺りから)』
以下、Danさんを含め4名の皆さんから発せられたコメントのモンタージュ。
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1972年以来、技術が伝承されてきた。安定した枯れた技術。昔から使っていて馴れてる。現場ではこちらのほうが依然、実用性が高い。値段も安い。こちらの方が正確なフレーミングができる。どこがどう動いているか実際に感じることができる。動く&止まる、正確なコントロールが可能。オペレーターはカメラを保持するだけ&フレーミングはリモコンで、というシステムとは根本的に違うフィーリング。上下方向の振動を抑えるのは Steadiの方が有利。ストーリーを語る映像には Steadicamの、より有機的な動きのほうが合う。両手でカメラを支え、カラダの前面を隠してしまう MōVIより、被写体との間の距離が近い状態で撮影できる。熟練したオペレーターの動きはダンスのように流麗で、見ていて気持ちがいい。デジタル制御とは違うアナログの「味」のような良さがある。
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う〜ん。個人的に、なんかあんまり響いてきませんでした。
というか、MōVI一派によるカメラ・スタビライズ革命はまだ始まったばかり。これから先、どの時点でどこに着地するのか?まだまだ見当もつきません。ですが逆に、この先もずっと Steadicamじゃなきゃ駄目なのだ!という理由って、あるんでしょうか?
ワールドワイドでの Merlin2の在庫整理のような大幅値引き販売。$500以下の Solo、$99の GoPro用 SteadicamCurveの投入。Tiffen自身がその “とっておきの理由” を見い出せないまま、Steadicamブランドの赤札放出を始めちゃってるのでなければ良いですが…
19 Comments
モノポッドもステディーカムも欲しかったので、こんな完璧な商品が出たのを知って感激しました!しかも安い!これに乗せるカメラとしては、AFの性能などからみてGH2hack/70D/D7100/D5200のうちだとどれがおすすめでしょうか?
旅行などへ
Steadicam Soloとカメラだけの組み合わせで動画も写真も1台で済ませれば楽だなーなんて思ってます。
ぜひともアドバイスお願いします
うひょ、ポッタさん、難しいご質問ですね。「GH2hack/70D/D7100/D5200のうち」っていう、機種がすべて微妙に型落ちなところが大変難しいです(笑)。ズバリ、写真と動画では、どちらの比重が高いでしょうか?
ご存知かも?ですが、GH2の写真はお世辞にも褒められたものではありません。ポッタさんの中で写真(静止画)の比重が高いなら、70D/D7100/D5200からお選びになることをお勧めします(そうでなくても、GHはもうすぐ4が出るタイミングですから、今から GH2をお選びにならなくても…とも思います)。では残りの中からベストは?と言えば、単純に画質的なことを言えば、ボクが Nikonボーイであることもあって「モアレの出ない D7100、D5200の方が…」と言いたくなります(笑)。そして、背面スクリーンがバリアングルというか、角度を変えられる D5200… 欲を言えば、その後継機である D5300がお勧めでしょうか。ただし、Nikon一眼は動画撮影時の使い勝手は決して良くありません。
…いやホント、難しいですよ、そのご質問!! (^_^;)
何分学生で経済力がないことと、Aeやそのプラグイン、Ps/Lrなどのソフトを使い始めてから自分専用にもいい機材が欲しくなってきた半端者であるため、謎めいた質問になってしまいました。
そもそも1つのカメラに多くを求め過ぎるのはよくないですね(^_^;)
カラーグレーディングなどもさぼりそうなので、当分ヌルヌル動画はあきらめて
おすすめいただいたD5300が手にも丁度よく、動画の色もそのままでも満足できそうなので、安くなり次第購入したいと思います。
愚問、駄文失礼しました。
Steadicam Solo、会場では不〜〜んと流してしまったのですが、1DC乗るんでしょうか、これ?
乗るのであれば欲しいなあ、とも思いますが。バッテリーの心配をせずに済むのは助かりますし。
いやあ社長、それは絶対載りますよ!載るに違いありません。Merlinのような小型カメラ用のアレじゃねーっすから。(^_^)v
おおお。じゃあ、ちょっと期待ですね。
ただ、錘を考えると重そうですね(^^;
Merlin2、結構良いですよね。
グリップの形状くらいしか変わっていないように見えるのに、安定度が増している気がします。
もしくは私のマーリンがガタが来ているのか、、、
実際にマーリン2はどこか改良されているのでしょうか。
私の購入時は10万円くらいでしたので、それを考えると驚きの価格ですね。
最近発見したのですが、マーリンは民生用のハンディカムやGH2+ワイド単焦点などの軽いカメラを載せた場合、バランスが取りやすいせいか、かなり安定度が高いです。
グライド系のほうがマーリンより安定度は高いですが、マーリンのほうが動きの自由度が高くて面白い絵が撮れると感じています。
私のMoVI M10もやっとバランス調整の仕方やコントローラーのセッティングなど、MoVI概要を把握してそこそこ撮れるようになりました。
そろそろ実戦投入です!
ただ皆さんが指摘しているように上下ブレが気になります。
これはもうフィジカルで補うしかないと考えており、足の運びや身体の使い方を研究中です。
マーリンは上下の動きに凄く強いので、知らず知らずのうちに足の運びが疎かになっていました。
マーリンの場合は左手の微妙なコントロールが肝のような気がします。
2FASTさん、ども!ボクは安くなった時に「おっ!」と思って買っただけで、全然 Merlin、使いこなせてません。買ってから思い出したんですが、自分、もともとあんまり手持ち撮影しない人なもので(←単なるバカ)。
MōVIの実践投入準備、お疲れ様です! …っていうか、MōVIでもスイッチONでスイスイ撮影!じゃなくて、やっぱ訓練が必要なんですね。いつも公式デモ映像に出てくるオペレーターの男性、ゴリラみたいな人ですもんね?(笑) まぁ腕力・筋力だけの問題じゃないでしょうけど、サイズ的にはやっぱ Merlin2くらいのが手軽で良いですよね。…ボクも練習しよ!
老舗の大胆な価格設定!ではありますが、最近は色々なタイプが出回っているのもあり、中々インパクトには欠けるかもしれませんね。
raitankさんはGLIDECAMですか?それともPilot?ボク自身まだまだスキル不足が否めないので、現場でガンガン使われている方のご意見、是非お聞きしたいものです。
ある程度自重があるカメラならFlowCineもいいなぁ、indiegogoでポチっちゃおうかなと思っていますが(苦笑)、今年はMoVI発表以降この業界が活性化していて楽しいですね。
はい、そうっす。ボクは Glidecam 4000。でも今年はレンズ、バッテリー他フル装備で重たい BMCCをメインカメラにしてから、まだ一度もジャケット着てないという(笑)。ポケットがやって来て、また Glidecamが使えますから、ボチボチ練習を再開しないと〜!!
> muuさん
eijiさんのお仲間さんが実際に作られてりして、
なるほど!と感じた次第です(^_^)
soloを購入した暁には是非ともお願いいたします( ´ ▽ ` )ノ
カメラの水平軸とポストは直交していないと
パンしたつもりが斜めに光軸が振れたり
スレッドの最上部でカメラが動いたりしたら
バランスが狂ったりしないのかな
なんて思いましたけど、実際には 「なるほど』ってくらいうまくいくのですね。
先日 ちょっぴりM10を触ってきましたが、フィックスや一定方向の動き、予め決められた動きではすごく安定した挙動で確かに良かったです。
でも、慣れていないせいも有りますが 細かく切り返したりする人をアドリブでフォローするようなオペレートはマジェスティックモードでは難しかったです。
そういう時は全部のモーターをロックしてフィグリグ状態にすれば (ry
それから、今の形状だと意外と横幅が広くて狭い所をすり抜けるのが困難でした。
実は意外と小回りが利いてダイレクトな操作が出来るSteadicamとはハッキリ棲み分けする機材だと感じました。
どちらかが淘汰されるとか言う話ではないと思います。
Merlinは何故だかオペレートが難しいイメージが有るみたいで
人気が無くなってしまったのですかね。
持っていない人は逆に安くなった今がチャンスかも(笑)
まるめさん、お久しぶりです。
ytmbrten氏の自作
The Prototype Customized STEADICAM PILOT like the MK V AR
http://www.youtube.com/watch?v=4zr4urZf890
STEADICAM PILOTに1軸を取り付けています。
22日に横浜のビジネスパークでオフ会予定ですので、故障しなければ
そこでもお披露目します。
おぉ〜 eijiさんが教えて下さった YouTubeのおかげで、1軸+ステディのイメージがようやくわかりました。これは最強にユニークな世界に誇れるアイデアですね〜。っていうか、普通に欲しい!(笑)
までも、このあたりを横目に、ボクはまず 1-300さんから Merlin2の講習を受けなくては〜! (^_^)v
eiji1783さま、
横入り失礼いたします。さきほどフォーラムにて上記ytmbrtenさまのDIY1軸追加リグ映像、観させていただきました!
MK-V AR的なリグまでDIYされていらっしゃる方がいるとは!素晴らしいの一言です!
ステキな情報ありがとうございます!!
もうね、こちらも超ワクワクです( ´ ▽ ` )ノ
私個人的には、ブラシレスギンバルの一軸分で
ロールを制御して、パンとティルトはステディカムで、
が使い易いのでは?
と感じ始めております(^_^)
未来はどーなるのでしょうね?(^_^)
何にせよ楽しみです( ´ ▽ ` )ノ
わーい!まるめさんから連投でコメント貰っちゃった!(笑) (^_^)v
しかししかし。BG1軸+Steadicamとはまた、発想がハイブリッドですね〜! 要は Steadicamのアシストとして BGを使うわけですね。なるほど。ボクもそれくらいでいいんだけどな〜(と便乗(笑))。
おお、まるめ師匠のそれ作ってみましょうか!いやまじで。
ベース何がいいです?つかくださいw
手持ちのグライドカムにちょこんと乗せるようなロール用BGが出来ると嬉しいですね。