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クロマキー合成に挑戦(1)
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2010年3月、クロマキー合成に挑戦する機会がありました。被写体のうしろに青や緑の単色背景を敷いた状態で撮影を行い、編集時に(あるいは中継の番組などではリアルタイムで)被写体だけを抜き出す仕組みです。原理や仕組みは以前から知っていたものの、自分が「やる」のは初めて。
まずは、何はなくとも必要な単色の背景をゲットしなくてはなりません。クロマキー合成では主に人間を抜くので、『人間の肌色から一番遠い色=青とか緑の背景色』を使います。ココから先はいつものようにネットで色々とお勉強…。
『昔はクロマキー用の背景色といえば「青」が定番だったが、今は「緑」が主流』
『頭からつま先まで、人間全体を抜くためには、かなり大きな背景が必要』
『背景の素材は紙ではなく布のほうが便利』
であることなどの情報を仕入れると、さっそく実際のグリーンバック探し!
色々なメーカーから色々な素材、サイズのクロマキー合成用背景布が販売されていますが、ボクは北海道のPHOTO TOOLSさんというお店から、その名も「Background Set」という簡単・便利な一式セットを購入しました。
これは3m×6mというサイズの背景布に、この布を固定するためのポールスタンドが一対セットになったもので、なんと!お値段たったの¥29,800。プロの現場で使われているクロマキー背景は、それこそ布だけで10万円〜100万円までピンキリで、当初は「やっぱレンタルか…」と思っていたのですが、ひょんなことからコレを発見してしまい、そのまま勢いで購入しちゃった次第。
…で、結論から先にご報告しますと、このセットを使って撮影した素材+FinalCutProに入っているPrematteRTフィルタのみで、ま〜ったく何も問題なく、それはもう本当に拍子抜けするほど簡単に綺麗に抜けてくれました。
ただし。前提条件が一つありまして(やっぱし!?)、それは被写体を照らす照明の他に、背景を限りなくフラットに満遍なく照らす照明が必要!ということです。ボクはさすがに照明道からほど遠く、そちらに関する知識や経験が全くないので、ここは素直にプロに頼ることにしました。
…プロといっても照明監督ではなく、それぞれプロのスチルカメラマンとして活躍中の一瀬 親さん、 松田麻樹さん、高浦宏幸さんという3人の若い友人にお願いしたのですが、さすがはそれぞれスタジオ撮影の経験も豊富な皆さん。それはもう見事!と云うしかない手際の良さで、スチル撮影用の白熱電球を12灯くらい使い、ものの1時間かそこらで非の打ち所のない照明を創ってくれました。(一番上の写真)。本当にどうもありがとうございました!
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