８月24日〜27日にかけて北京で開催された中国最大の放送機器展 BIRTV2011にて、誰もが『いつかは出るだろう』と予想していた（？）中華版 EPIC、あるいは中華版 Alexaとでも言うべきシネマカメラ、KineRAW S35が登場しました。
▶ BIRTV Official Site
▶ DSLR | NewsShooter : BIRTV 2011 – CHINA’S ANSWER TO RED? THE KINEFINITY KINERAW S35 DIGITAL CINEMA CAMERA FOR US$8000
※ 上記サイトに動画レポートあり



上の写真を見て頂ければわかる通り、筐体はよく言えば質実剛健、素直に述べれば無骨そのもので、RED や Alexa などのゴージャス感は皆無。どちらかというと、Phantom Flexとかの方に近い雰囲気（？）ですね。スペック詳細は以下の通り。

　　イメージセンサー： スーパー35mm サイズ CMOS
　　　　　ベース感度： 400ASA
　　出力フォーマット： CinemaDNG（12-bit リニア出力）
　　　　　　　　　　　 又は GoPro Cineform RAW（10-bit LOG90出力）
　　　レンズマウント： PL マウント（標準）／EOS、NikonF、Oct19 ほか
　　　　　　録画形式： ２K＠23.97fps、24fps、25fps、30fps
　　　　記録メディア： リムーバブル SSDドライブｘ２
記録時間（＠24fps）： SSD 128GB：24分、256GB：48分
　　　　モニタリング： 480p、576p、720p、1080p、RGB 8bpc
　　　　映像出力端子： HDMIｘ１、SDIｘ２
　　　　　オーディオ： 24-bit／48KHz、３ピンXLR端子ｘ２
　　　　　　　シンク： TimeCode（SMPTE LTC入出力［Master／Slave］）
　　　　　　　　　　　 GEN ロック（SMPTE 274M-2005 Tri-Levelシンク）
　　　　　　　　　　　 ３D 撮影、マルチカム撮影用センサーシンク
　　　パワーサプライ： DC 11〜26v／４ピン XLR 端子
　　　　サイズ＆重量： 長さ312ｘ幅190ｘ高さ150／6.2kg

この Alexa 真っ青のスペックで、気になるお値段は、なんと！破格… を通り越して 驚愕の＄8,000（約64万円）。もう、あっはっは！と、腹を抱えてすべてを受け入れるしかない中華プライスです(笑)。製造する Kinefinity社は北京郊外に本社を構える小さな企業ながら、今まで天文観測用のカメラを製造してきた実績がある光学メーカーらしく、シネマカメラの開発は初めてとはいえ “全くの初心者というわけではない” そうです。

今回の出展品はワーキング・プロトタイプとのことで、残念ながらまだ実映像データは非公開。今後、筐体デザインを含む仕様を詰め、半年後をめどに量産モデルを生産・販売開始する予定とのことでした。
また同社サイトを見ると、今回プロトタイプを発表した S35のほかに、S16と S8というモデルも準備しているもよう。それぞれ、センサーサイズが小さくなっていくだけで、基本スペックは共通のようです。
▶ Kinefinity 社

冒頭にリンクを掲載した元ネタサイトにレポートを書いておられる Dan Chungさん曰く「このプロトタイプだけで終わってしまわずに、本当に製造・出荷できるかどうか？は、見てのお楽しみ」。

はい、楽しみにお待ちしております。。。