一年半ほど前、突如どこからともなく登場して僕らを驚かせてくれた中華版 Alexaこと Kinefinity KineRAW S35を覚えているでしょうか?
▶ 中華版 Alexa(?)登場!Kinefinity KineRAW S35
その後、およそ半年に一度くらいのペースでアップデート情報が流れていて、去年の夏にはついに Cineform RAW形式 10-bit LOG90出力のテストデータも公開されたりして、いちおう順調に開発が進んでいるらしいことをアピールしてくれました。
▶ 中華版 Alexa、KineRAWカメラの進化
その Kinefinity社から今度は RED Epicもどきの(失礼!)Mini S35というモデルが登場するらしいことが明らかになりました。
▶ DSLR News Shooter : THE CHINESE KINERAW MINI S35 CAMERA – A NEW RIVAL TO BLACKMAGIC DESIGN CINEMA CAMERA?
▶ NoFilm School : Mini S35 Camera from Kinefinity: 2K RAW in a RED EPIC-Style Body, Priced Under $6K
登場!とはいってもまだ CGレンダリングの段階ですが、しかしこのデザインは REDからクレームが入るんじゃないのー?というくらい、EPICにくりそつです(まぁ本家よりも大幅に大雑把 “シンプル” ではありますが(笑))。
まだ実際に形になるまでには時間がかかるんだろうし、きっとその間に色々調整するんだろうな?などとのんきに構えていたら、なんと!今年の NAB(ってことは4月)までには実稼働モデルを用意すると宣言しているそうで…(笑)。
いや、でも物事の順序から言って、まずはオリジナルの KineRAW S35をキチンと出荷してからでしょー?常識的に考えて …って、実は中国では KineRAW S35はもう販売されているらしく!(( ゚∀゚) え? き、聞いてねーし!)いつも色々驚かしてくれて有り難うございます状態(笑)。
というわけで、新機種 Mini S35のスペックをザッとご紹介しましょう。
センサー | Super 35mmサイズ CMOS |
ファイル形式 | 12-bit 非圧縮 CinemaDNG(外部レコーダーで Cineform収録) |
解像度 | 2048 x 1080、1920 x 1080、1280 x 720 |
メディア | 2.5” SSDx1 |
感度 | ISO 80〜10,240(ベース感度:ISO 800) |
ダイナミックレンジ | 11.5ストップ |
レンズマウント | 電子接点付き EF、または Kinefinityマウント |
モニタ出力 | 720p、HDMIx2 |
消費電力 | 8〜10ワット |
その他 | 冷却ファンなし、ファントム電源なし、オプションでバッテリー内蔵ハンドグリップ |
値段は未定ながら、オリジナルの KineRAW S35が$6,000程度で販売されていることから、それ以下であることは間違いありません。NoFilm Schoolさんは、きっと$3,000〜5,000(約¥27万〜45万)程度になるだろうと予想しています。
まぁ形が EPICに似ているといっても 4K収録できるわけではないので、そういう意味では、もし$3,000内外でリリースされたら、BMCCのちょうど良いライバルになるかも?(なるかな?)という感じでしょうか。
しかし。徐々にではあるものの、RAW収録できる動画カメラが増えてきましたねっ!
2009年の “HDSLR革命” 以降、一眼カメラで動画を撮る試みが続いてきたわけですが、来年の今頃には本格的に『なぜわざわざ(操作しづらくて、H.264ベースの圧縮コーデックしかなくて、フルHD解像度でしか撮れない)一眼で動画を撮るのか?』と自問する日がやって来そうです(あるいは、RAW動画を撮れる一眼が出てくるかな?)。
9 Comments
最近中国ブランドのリグとフォローフォーカス買ったのですが、無茶苦茶よかったです。http://www.lanparte.com/ その後色々買い足しました。
これからの中国、絶対にあなどれないと思います。
おぉ〜!良かったですか。> Lanparte
ボクの知人のアメリカ人 DP君の中にも今や欧米ブランドには目もくれず、美味いもん喰いがてら年に3回くらい上海に行き、新興チャイナブランドのリグばかり買っているヤツがおります(笑)。ちなみに、どこでお買い求めになられましたか? 今ちょっと見たところ、自社のショッピングサイトはないようですが。。。
USのアマゾンで買いました。発注は色々なところがやっているみたいですが、どこも中国から直送のようです。とても丁寧(すぎるくらいの)な包装に感心しました。デザインはRedRockやZacutoなんかよりも洗練されているし、頑丈でほぼ100%金属製ですね。フォローフォーカスはこの価格では信じられない仕上がりです。とても滑らかで頑丈で使い易いです。
わ〜お。ベタ褒めですねっ!(笑) Amazon USA経由で買えるならお手軽&安心で良いなぁ!…と思って探してみたんですが、ボクが「コレ欲しい!」と思った「Friction Adjustable Zoom」は扱ってないみたいで、出てきませんでした(泣)。あと、LanParteのオフィシャルサイトが、ちょっとヤバイ感じです。うちの環境では、アクセスしてしばらくすると必ずブラウザの挙動がおかしくなります。製品は Amazon USAで探して、本国のサイトにはアクセスしない方が良いかも?
追記です。先ほど、懇意にして頂いている某リグ調達マスター氏より連絡がありまして、LanParteは eBayでも買えることが判明しました。で、Amazonでは取り扱いがなかった「Friction Adjustable Zoom」も見つかったのですが、なんとこの製品、$328(約¥3万)もするんですね! フォローフォーカスとほとんど同額! 高すぎ! ズームするために3万円も払うんなら、単焦点オンリーで行くわっ!(って話じゃないんだけど(笑))(^_^;)
Lanparte最初は博打みたいな気分で買いましたけど、かなりいいです。今日追加で注文したショルダーマウント用のパッドとハンドル来ました!デザインもいいしかなりしっかりした作りだと思います。
いやぁこの8モン臭・・・失礼・・・朴り臭・・・再失礼・・・安物臭・・・もうなんでもいいや
なんなんだこの臭いは・・・
せっかく「作る」と決めてやってるのなら「俺達が作った物を」とは思わないんでしょうか・・・
それともこれが「俺達が作った物」なんでしょうか。
このカメラに限らずタブレットやiPhoneモドキを見てると強く感じます。
種を蒔かずに実を食べる?
まぁ今に始まった事ではないですが・・・
あはは。ホントに困ったもんですよね…。ただ、ボクもぜんぜん詳しくないんですが、その昔、工業立国を目指し始めた頃の日本が本格的にカメラやクルマを作り始めた時も、造形(デザイン)や使い勝手の部分(インターフェイス)は、ほぼ舶来品のコピー100%だった気がするんですが、どうなんでしょうか?
>その昔、工業立国を目指し始めた頃の日本が本格的にカメラやクルマを作り始めた時も、造形(デザイン)や使い勝手の部分(インターフェイス)は、ほぼ舶来品のコピー100%
そうだったみたいですね。
だからあまり強くも言えずwでもなんか思想を感じられない、売れればいいや的なのは感じられてイヤーンなんですよ(今の日本も?)
いや商品ですから売るのが目的なんでしょうけどねw
模倣から始め、半歩先をねらい独創をって何かで読んだのですが、そうであって欲しいもんです。