昨日、３月３日のひな祭りの日、六本木ヒルズの屋外アリーナで、DJIの新製品発表会が開催されました。ご招待状をいただいた時には『え、この季節に屋外で？勇気あるなぁ。てか絶対寒いだろー』と思っていたのですが、ふたを開けてみれば春のように暖かく、今や乗りに乗ってる DJIさん、どうやらお天気まで味方につけちゃったみたいです。

さて。普段、ドローンのドの字も出てこない黄色いブログ管理人であるこのぼくが、どういう風の吹き回しで DJIさんの新製品発表会に出席するに至ったか？といえば、もともとは手持ちギンバル『OSMO』と、MFTマウントを搭載した『X5R』の登場でした。空撮は守備範囲外ですが、手持ちギンバルには興味津々なぼくは、へぇ〜こいつは凄いのが出てきたぞ！と記事やニュースにヒクヒクしていたら、当の DJIさんより「なにか一緒にやりませんか？」と、ご連絡をいただいて…（持つべきものは黄色いブログ。てへぺろ(笑)）。



という経緯だったので、正直『ドローン』や『空撮』といったキーワードにはあまり反応してない状態で出かけた発表会だった… のですが！ DJI Japan 呉社長による新製品、つまり Phantom 4のプレゼンが進むにつれ、だんだん真剣に欲しくなってきちゃって…。
▶︎ DJI Phantom 4

Phantom 4に関する詳細は、昨日の発表会に詰め掛けていた大勢の報道関係者の皆さんによるレポートや記事がすでにあちこちに公開されていますので、うちでは割愛。ぼくが、ジワジワとリングサイドに追い詰められていくボクサーの如く、プレゼンの進行とともに「欲しい！」感に圧倒されることになった３つのポイントのみ端的に挙げれば…。


● 最高飛行速度 時速 72km
今までは「Phantomじゃクルマとの並走撮影は無理！」って言われていたのに。あっさり限界突破。 (ﾟДﾟ;)


● 最長航続時間 28分
驚きの滞空時間！ これまた上級機の限界を軽く突破。 (ﾟДﾟ;)


● 自動追尾システム
ステレオ二眼センサーによる障害物自動回避機能付き！これはもう〜クルマでいえば「オートマ車」ですね！ (ﾟДﾟ;)

特に「自動追尾システム」は、プロのパイロットでも難易度が高い（らしい）動く人にフォーカスしたまま回転、みたいな芸当がワンタッチ！とのこと。ラジコンに触ったことすらないぼくにでも操縦できるかも！？と、年甲斐もなく内なる男の子がその気になっちゃった Phantom 4 白眉の楽チン機能です。


会場横に用意されたドローンのデモ飛行用ケージ


発表会後の会場内には、あちこちに見知った顔の業界人の皆さんがいて、やあやあどうもどうもと、ご挨拶三昧。


drone.jpの猪蔵編集長は、なんと東京より二日早く１日にニューヨークで開催された同じ新製品発表会にも行ってきたそうで、どんだけ根性入ってんだ！と突っ込み多数(笑)。猪蔵さんにご紹介いただいた DJIの呉社長、日本語がお上手だなぁと思ったら立命館大学のご出身だそうで。

下の若者は、DJI Japanの熊田くんと、カメラマンの Mattくん。


熊田くんは福島の高校を出たあとロスの大学に留学し、ハノイで映像編集者として修行を積んだ後、DJI Japanに入りたくて帰国したという異色の経歴の持ち主（しかも福島の高校時代には、あの風船宇宙の岩谷くんと同級生で、ロス時代には、ぼくが昨年の夏一緒にミラノ万博を練り歩いた井本くんと同級生だったとか。…世界、狭過ぎです(笑)）。

ひょろっと背の高い Mattくんは異様に日本語が上手で、ぼくと目が合ったと思ったら会場の端からスッ飛んできて「お疲れ様っす！」と背骨が折れんばかりにペコペコお辞儀してくれる、日本人より腰が低くて礼儀正しいカメラマン(笑)。

今や押しも押されぬグローバル・ブランドとしてノリノリの快進撃を続ける DJIには、“面白いものセンサー” を備えた彼らのような優秀な人材が世界中から集まり、多国籍企業としての勢いに貢献しているのでしょう。

また、アジアン企業に多い『製品がすべて！製品が良ければ他はどーでもいいんだよ！』といった未開人的メンタリティとは一線を画した端正なブランディングを行う DJIの姿勢は、入場時に手渡されたプレスキットにも表れていました。


厚手のジャガードGAとおぼしき高級紙に、シルバーメタリックの特色を箔押し印刷した手提げバッグの上質感がまずヤバ〜い(笑)。


中に入っているオマケも中々に凝っていて、プレス用製品写真の入ったスティックメモリも、メモ帳やペンも、よくあるキット同梱品より明らかに１ランク上。たぶん真冬の屋外イベントを念頭に用意したのであろうマフラーも、広げればストールにもなる大判の中厚フランネル地でできた、しっかりしたもの。

あ、そうそう。会場内でふるまわれていたコーヒーやスイーツ類も素敵に美味しくって、DJIさんのこの辺りの徹底した上質感へのこだわりって、一般的な電子機器メーカーや撮影リグメーカーのそれというより、グローバルファッションブランドのノリに近いですね。しかも、すでに大成功した一流ブランドの…。

やるなぁ、DJI。 (^_^) （⬅︎ すっかりファン）

追記：今回の DJI発表会には、自身、ドローン空撮の達人であるジュエの山崎さんと一緒に行きました。ぼくが写った写真も、すべて氏の撮影。なのに、氏の写真が１枚もないことに今頃気がつきました(汗)。すみません！＆ありがとうございました、山崎さん。