ちょうど1ヶ月前、全 Red Giant Software 社製品一律 25%オフの情報をお知らせしたばかりですが、今度は製品限定でもっと凄いセールスクーポンを発見してしまいました。僕の海外情報ソースの一つ、Koo さんという方が運営されている「 NoFilmSchool 」に掲載されていた、Magic Bullet Mojo がなんと!75%オフになるクーポンコード。
締めきりが8月4日らしいので、欲しかった人は是非このチャンスをお見逃しなく。もともと定価が$99程度のプラグインではありますが、それにしても75%オフってことは$24.75ですか? 現在の円高を考慮したら、実質 1,900円と少々ですよ(笑)。笑っちゃいますね。
▶ Magic Bullet Mojo 1.2
※ 上記、Red Giant Software 社ホームページ製品紹介ページにアクセスし、ホストアプリケーションや動作環境に関する情報をご確認ください。次いで、ページ右上の「BUY NOW」ボタンをクリック。クレジットカードもしくは PayPal での支払い最終ページにクーポンコードを入力する欄が表示されますので、そこに以下のコードを入力して、計算をアップデートしてください。その場で価格が $24.75に値引きされます。この値段を確認してから決済してください。
クーポンコード:NFS75
■ Magic Bullet Mojo について
ええっ?75%オフで 2,000円以下だって!それはスゴイ!と、飛びつく人も多いと思われますが、Magic Bullet Mojo は “かなり特殊なグレーディング” に特化したプラグインなので、以下ちょっと解説をば。
Red Giant Software 社には、大きく分けて二種類のカラーコレクション、カラーグレーディング製品ラインナップがあります。
⬇ 機能豊富|カスタマイズ自在|でも習得に時間がかかる
Magic Bullet Colorista II|$299
Magic Bullet Looks 2.0|$399
⬇ 面倒な設定一切なし|すぐ使える|でも応用が利かない
Magic Bullet Quick Looks 1.3|$99
Magic Bullet Mojo|$99
※ ご注意:但し 2011年8月1日現在、Red Giant Software 社の製品はすべて Final Cut Pro X には対応していません。
5D MarkII+Technicolor CineStyle を使って撮影しているような人は、本当は上の二つを選ぶべきです。簡易型では、すぐに「できる事の壁」にぶつかるのが目に見えているからです。ですが、人によっては最初から「カラーグレーディングにまで手を出すつもりはない」と決めている人、あるいは「なにより簡単に使えるものがありがたい」という人もおられるでしょう。それでは、「Quick Looks」と「Mojo」はどこが違うのでしょうか?
Quick Looks 1.3 は、映画や TVでよく見る色調とトーンを沢山集めた「プリセット集」です。クリック一発で効果がかかるので楽ちんですが、調節項目は一切ありません。
これに対して Mojo は、昨今のハリウッド映画が採用している「ティール&オレンジ(肌色を暖色に/背景を寒色にすることで、肌色を強制的に目立たせるグレーディング手法)」に特化したプラグインです。「ティール&オレンジ」に関しては、昨年書いた解説記事がありますので、そちらをご参照ください。
▶ グレーディング論争:ティール&オレンジ
ボクはこの記事を書いた時に Mojo を購入し、以降、約1ヶ月ばかりコレばかり使って遊んでいました。どんな映像もティール&オレンジになってしまうので、万人にお勧めできる類の製品ではありません が、よくできたソフトです。けっこう調整の幅が広いのに使い方が簡単で、しかも兄貴分の MB Looks 等に比べレンダリングが速いので使い易いのです。
付属するプリセットは全部で9種類。内、3種(Mojito、Defualt、Rising)が基本設定の強弱、5種が有名な映画の画調プリセット、残り1種は肌色を抽出する補助ツールという構成になっています。
というわけで、ピピッ!と来た人は Mojo を購入して、ハリウッド式グレーディングを研究してみてください(笑)。
5 Comments
おはようございます。
こういうグレーディングってアフターイフェクトのカラコレツールなど使って同じようなことって出来るんでしょうか?
「ティール&オレンジ」なんかはキーイング使って別々にカラコレしてる感じもするんですが。
ふじのんさん、おはようございます。Mojoのコントロール・パラメータは図のようになっています。「領域」という言葉を使っている部分は、通常のカラーホイール操作(色調の変更)だけでは処理しきれない部分で、この辺り、Mojoが絵を分析して自動的にキーイング処理してくれるので使い勝手が良いのですね。
なるほど!
よくわかります。
確かに肌色をキーイングしてそれぞれを別々に調整している感じですね。
ところでTint=色味とありますがこれは色相のシフトになるんですかね?
NTSC時代のコンポジットは伝送系で簡単に色がシフトしてしまっていたのでそれを補正する意味で色相をずらす項目があったんですがコンポーネント時代になってその必要もなくなりました。
グラフィックなどでは簡単に色相が変えられるので積極的に使いますが実写素材に使うと全ての色が回ってしまってかなり違和感を感じるのですがraitankさんはどう思われます?
すみません、今、テストしてみましたところ「色味の微調整」と書いたコントロールは、正しくは「ティールの色味微調整」のようです(画像参照)。
…考えてみれば当然のことながら、Mojoの使命は画面内で一番重要な「人の肌色を引き立たせること!」ですから、いわゆるHueが回って肌色が他の色に転んでしまっては元も子もないのですね。
ただ、記事中にご紹介した「ティール&オレンジ論争」にサンプルを掲載しましたが、昨今のハリウッド映画では、かろうじて肌色だけそれっぽい色にキープしつつ、例えばシーンを静止画として抜き出した時には「えっ!?」と思うほど極端なHue変更も行われており、しかも観客たる私たちは特に違和感も感じていないという事実もありますよね(笑)。
フィルム時代では銀残しやソラリゼーションなんて化学反応を利用した偶然を使っていたくらいですからデジタルでHueを回すなんて言うのはそれほど特殊ではないのかもしれませんね(笑)