サンプル: ▶ Vimeo Magic Lantern UG
"I'll use Cinestyle. But not with the Standard-LUT, because I fear there's way too much contrast in it." (抄訳:CineStyleは使うけどLUTは使わない。コントラストがモーレツに強すぎる)
▶ UNEM-Filmproduktion's Blog
"Using the lookup table of Technicolor highlights disappear. The overall picture is too dark." (抄訳:TechnicolorのLUTを使うと、ハイライト部がすっかり飛んでしまった。画調は全体的に暗い)
▶ Video Copilot
"I tried out the LUT from technicolor and it seems a little too contrasty for my taste, especially in lower light situations." (抄訳:TechnicolorのLUTを試してみたが、ちょっとコントラスト強すぎ。特に低照度のテイクでは使えない)
Forumは本体のブログ部分とは分けて考える事にし、エイヤッと右コラムを取っ払って本文スペースを大幅に拡げてみました。Mac OS X環境では Chrome、Safari、Firefox、Opera それぞれの最新版で、文字の欠けもなくちゃんと見えることを確認しましたが、PC上ではいかがでしょうかぁ?
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フォーラム » Raitank Forum » フォーラム » LUTのSカーブはちょっときつすぎるかなという印象
投稿: 8
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on: May 23, 2011, 18:32
お二人の話、非常にためになります。
僕もテストしてみましたが、LUTのSカーブはちょっときつすぎるかなという印象です。
僕が撮影した素材はハイライトが飛んでしまい、暗部はつぶれてしまいました。
やはり、リファレンス用でしか使えないと思いました。
質問ですが、グレーディングの際に一番良いのは
まずLUTをアプライした後にカラーコレクションするのが良いのか
LUTはリファレンスのみとして、LOGのままカラーコレクションするのが良いのか
ご意見を伺えると嬉しいです。
投稿: 591
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on: May 23, 2011, 18:32
akiraさん、コメントありがとうございます。Technicolor CineStyle は依然、テストを続けていますが(今日も新たな撮影をしていました)、1-300 さんが仰る通りSカーブでうまく REC709 相当の表示に戻らないとすると、それはLUTのせいではなく、撮影時の露出設定のほうに問題があるかも?です(笑)。今日、“ゾーンシステム” を考慮した撮り方で試したデータがありますので、その結果をまたご紹介しようと思います。
それから、グレーディングに関するご質問ですが、これは明確に “後者” です。Sカーブをあてたデータをグレーディングしてはイケマセン! それではせっかく LOG で撮影した意味がなくなります。
ちょっと今、手もとにリンクがないのですぐに参考情報をお知らせできませんが、海の向こうでボクと同じハイアマチュア層(?)クラスの人たちの間で同様の質問が出た際、ハリウッドで活躍するプロのカラーグレーダー(カラータイマー?)氏が登場して上記のような返答をしていました。曰く、「…なので、今回の CineStyle ピクチャースタイルは万人に有益だけど、LUT のほうは99%の場面では必要ありません」というニュアンスでした(ちょいあやふや)。
相変わらず日本では、Technicolor CineStyle に関するニュース自体、報道されてないですよね?(されました?)そして、もし報道されたとしてもプロとアマが上記のように情報交換する場所がない。かくして日本は依然として最高の機材を作る “ハード立国” ではあるんだけれど、それらを使いこなすスタープレイヤーが不在の状態が何十年も続いてるんですよねぇ。
投稿: 591
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on: May 23, 2011, 18:33
週末撮影してきたフッテージを使って新たな(少しはマシな)サンプルを作ろうと思ったのですが、蓋を開けてみれば全然ダメダメでした(泣)。akiraさんと同じく、依然、シャドーが潰れすぎ、コントラストが上がり過ぎ… で、LUTがうまくリファレンスになりません。
1-300さんあたりが、模範的な(?)サンプルを見せてくださると助かるのですが…(って、ココに書いても読んでくれないかしら?)
投稿: 8
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on: May 23, 2011, 18:34
6月にはZacutoが去年に引き続き、Camera Shootout をやってくれますので期待しましょう!
▶ Zacuto : The Great Camera Shootout
投稿: 173
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on: May 23, 2011, 18:37
おりょりょっ?専用LUT そんなに硬いですか?
グレーディングのスタートポイントとしては悪くないと思いますが・・・・ あと、私の英語力不足のせいかもしれないですけど・・・・・、この S-Cureve LUT はRec.709変換用じゃなくて あくまでもTechnicolorおすすめカーブという認識なんですけど・・・・
8bitも無い諧調の中であんまり欲張って広いレンジを使おうとしすぎない方が良いのかもしれないと最近は考えています。 極端な話、撮影したままのT.CSの画は11EV以上のレンジが見えますがそのままでは使えない・・・・?
とはいうものの もう少し柔らかいLUTがあっても良いのかなーとも思いますので、
富士フィルムのETERNA 400というとても軟調のネガフィルムがあるのですが、これをテレシネするときにチャートどうりに立ち上げるとこんな感じのカーブになるってなLUTを勝手に作ってみました。
私の変な撮影サンプルより ご自分でこのカーブで遊んでみた方が面白いかと。
いずれは自分でも設備を揃えたいと思っているのですが、今はグレーディングはすべてポスプロ任せで FCPもColorも持っていないので CANON DPPのレシピデータで申し訳無いですけど、
「ほぼ、Technicolor S-curve LUT」というのも作ってみたので比べてみて下さい。
H.264の圧縮のかかったデータとDPPで扱うRAWデータは厳密には違いますがカーブの感じはつかんでもらえるかと思います。
あと、外国の有名人がD+は外したほうが良いと発言していますが、T.CSの出力を横軸をEV値にした対数グラフにプロットしてみるとD+をONにした方が素直にハイライトまで伸びた特性になります。 暗部のバンディングノイズも他のP.Sほど気にならないので D+ ON は有りかも。
さらに、ISOをあえて250の倍数にするとハイライト側に 2STEP ダイナミックレンジが広がる?
▶ ほとんどCineStyle.vrd
▶ ETERNA400風.vrd
投稿: 591
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on: May 23, 2011, 18:40
1–300さん、すんごいコメント&データ、どうもありがとうございます。今週はちょっと “モーレツ仕事ウイーク” でして、ご返信もままならず、アップロードしていただいた「ETERNA 400」カーブ、「ほぼTC SLUT」カーブとも、ようやく今しがたダウンロードさせて頂きました。今週は明日、明後日とまた撮影も入っておりますため、 “遊んでみる” のが週明けになってしまうかと思われますが、ありがたく試させていただきます。
Laforet師匠の「D+は外せ」発言の意味は、1-300さん仰る通り暗部階調部のバンディングに留意したものかと思いますが、そうですね、こちらも「言われたまま鵜呑みする」姿勢は良くないですね。自分で検証してみます。ISOを250の倍数にするとハイライト側のレンジが広がる、しかも2ストップも? というのは初耳ですね。海外の掲示板あたりに情報を掲載したら大騒ぎになりそうな…(笑)。
それにしても、1-300さんご自身はFCPもColorもお使いではないとのこと、これに一番驚きました(笑)。
投稿: 173
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on: May 23, 2011, 18:40
「1 STEP 乗せ」とか「ひとつ 開け」とか私の周りでは飛び交ってますが、一般的な言い方じゃなかったです。 すみません。
2 STEP = 2/3 STOP の意味でした。
きっちり 2/3 EV の差が出れば、ノイズの件とあわせて なるほどそういうことね とすっきり納得いくのですが 実測は 1/3 ~ 1/2 EV 位の伸びみたいです。
そもそも 感度ごとにずいぶん特性曲線も違うし、カメラやレンズの絞りの精度や再現性も厳密には ? なので・・・・あれですけど。 そういう傾向は間違いなくありますよ。
たぶん、全体にDレンジが広がっているわけでは無く ハイライト側にシフトしてるだけだと思いますが。
あんまり騒ぎにはなりそうに無い小ネタでした (笑)。
また、お時間ができましたら・・・・興味深い記事、楽しみにしています。
投稿: 591
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on: May 23, 2011, 18:41
あああ、1STEP=1/3STOP なのですね。すみません、色々ものを知らなくって(汗)。
ときに、一つ前のコメントにあった「8bitも無い諧調の中であんまり欲張って広いレンジを使おうとしすぎない方が良いのかも」という部分がずっと頭にひっかかっています。Vimeoあたりで5D MarkIIで撮られた作品を鑑賞していても、グレーディング以前の問題として “明らかにレンジの使い方が上手な人” というのがいて、へぇ〜と感心すると大抵はプロのDPのかたなんですよねぇ。
同じカメラを使って撮っているのに、圧縮が気にならない画を撮る技術(センス?)を持っている人がいる。
それにしても。感度ごとに特性曲線まで違うんですね。げに浜の真砂は尽きるとも、世に学びの種は尽きまじ、です…(泣)。
投稿: 173
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on: May 23, 2011, 18:42
ちょっと、悪乗りしすぎですが。 乗りかかった船なので。
エテルナ云々は、足柄山の方から怒られそうなので・・・・(色も少し強く出すぎるみたいで 70 ~ 80 % 位 彩度を下げたほうが良さそう。) 替わりに、オリジナルのローコントラストLUTを作ってみました。
▶ オリジナル・Lowコントラスト.vrd
投稿: 173
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on: May 29, 2011, 18:10
また、DPPの画ですが カラーチャートにそれぞれのLUTを当ててみました。
Technicolor CineStyle そのまんま
Technicolor CineStyle 1-300 オリジナル Low con LUT
Technicolor CineStyle ほぼ Technicolor S-Curve LUT
専用LUTもノーマル露光の被写体に対しては 特に硬い印象は無く 肌のトーンや諧調性は悪くないと思います。
投稿: 591
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on: May 29, 2011, 19:40
ボクも同じテストをやったんですが、うちの環境でもRAW静止画(=写真)にLUTをあてるぶんには全く問題ないんですよー(下の写真参照)。ところが動画データにあてると全く違った結果になるんです。ハイからローまで全体的に沈んでしまい、参考にすらなりません。
…で、「H.264 に変換すると彩度が落ちる件」の記事を書きながらちょっと考えていたのは、5D MarkIIで撮影したH.264をFCPで編集するためにProResに変換する過程で、ガンマ値(あくまでもXMLデータ上の!)が変更されているのではないか?という疑念です。
動画であれば写真であれ、モニタに表示される際には必ずソフトなりOSなりがLUTを使用して画面に表示しているわけですが、動画データに関しては上記記事に書いた通り、たとえApple製のソフトでも、それぞれ画面表示の[色・明るさ・彩度]がすべて変わってしまいます。
この辺りに問題の核があるような気がしてならないのですが…。
…ところで、1-300さん作のオリジナル・ローコントラスト・レシピなんですが、ご覧の通り、この風景写真に適用したところ、何度やっても全体的に緑がかってしまうんです(泣)。なんででしょうね?
投稿: 173
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on: May 29, 2011, 20:55
動画ファイルの場合・・・・・
緑がかる・・・・・・
両方とも私の環境では思い当たらないのでなんとも言いようがないのですが
私の場合 5DMarkⅡのH.264データをHDCAM-SRにおこしてから作業することが多いのですが、
この作業をイマジカではデジ現と呼んでいるそうです。
作業はお任せで立ち会うことはありませんが、いまのところ問題があったことはありません。
でもかならずチャートは撮影しておいて撮影時の状態が再現されているかチェックはします。
例えば、T.CSならレンズクローズで 6.4 IRE 、 18%グレーが 54 IRE 、
ホワイトクリップが 109IRE てなぐあいです。
投稿: 591
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on: May 30, 2011, 00:33
LowContrastカーブで緑がかってしまった件は、ひょっとするとボクの操作ミスかも知れないので、もう一度テストし直してみます。…実は、先ほど1-300さんがアップしてくださったサンプル写真を見るまでは、ちょっとこういう具合に緑ティントがかかるヴィンテージ風味なDPPレシピなのかな?くらいに思ってました(爆)。
それから、LUTのコントラストが強すぎる件は、ひょっとすると1-300さんがご利用になっているのが『天下のイマジカさんだから』大丈夫なのかも知れません(笑)。というのも、この問題に関してはワールドワイドで議論が起こっていて、「暗い!」「コントラストがキツい!」のは、ボクやakiraさんの環境だけではないんですよー。
サンプル:
▶ Vimeo Magic Lantern UG
"I'll use Cinestyle. But not with the Standard-LUT, because I fear there's way too much contrast in it."
(抄訳:CineStyleは使うけどLUTは使わない。コントラストがモーレツに強すぎる)
▶ UNEM-Filmproduktion's Blog
"Using the lookup table of Technicolor highlights disappear. The overall picture is too dark."
(抄訳:TechnicolorのLUTを使うと、ハイライト部がすっかり飛んでしまった。画調は全体的に暗い)
▶ Video Copilot
"I tried out the LUT from technicolor and it seems a little too contrasty for my taste, especially in lower light situations."
(抄訳:TechnicolorのLUTを試してみたが、ちょっとコントラスト強すぎ。特に低照度のテイクでは使えない)
イマジカさんあたりだと、やはり当然、毎日社内のモニタは完璧にキャリブレーションしているのでしょうし、HDCAM-SRに限らずフォーマット変換時のLUTだって、供給されたものをそのまま使うのではなく、バシッ!と自社で再調整してから使っているかも?
投稿: 173
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on: May 30, 2011, 09:57
>「 書き出しを実行する前に「Color Correct Midtone」と「Gamma Correction」をちょっとずつ
上げて おくと仕上がりがいいよ! Compressor で H.264 に書き出すと中間調が少し沈むし、
彩度も落ちちゃうからねぇ〜… 」 ____ { H.264 に変換すると彩度が落ちる件 }より
自分自身でこういう工程を踏まないのでピンとこないのですが、「ちょっと上げる」とかではなく
カラーバーやチャートの画像と波形モニター、ベクトルスコープを使ってまったく同じ見え方に
調整するのが先決ではないでしょうか。
・ カラーグレーディングする元の素材が正規の状態ではなくなっている。
・ Technicolor S-curve LUT は硬くて使いづらい。
・ その両方。
このあたりは切り離して考えてみた方がよさそうですね。
投稿: 173
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on: May 30, 2011, 10:04
フォーラムの内容とは関係ないですが、私のPCではこのフォーラムの文章の右端
3文字位が欠けてしまって表示されないんですけど・・・・?
投稿: 591
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on: May 30, 2011, 12:41
う〜ん、ご説ごもっとも! やはり波形モニター+ベクトルスコープ… ということになりますよねぇ。ただこの場合、モニタ等のハードであればキャリブレーションという手段がありますが、ソフト間の表示差異(=ガンマの設定やディスプレイLUT)はOS内に組み込まれているので、手が付けられないような?
…ひょっとすると、ColorSyncとかでどうにかなるのかしら。
ちょっと調べてみます。
右端の文字が3文字欠けて表示される件は、CSSを調節します!ありがとうございます!!
投稿: 173
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on: May 30, 2011, 15:00
ああ、たびたびすみません。
緑に転ぶ原因、分かりました。 私のせいです。ホントごめんなさい。
DPPのRAWの調整のページの ホワイトバランス調整 が クリックホワイトバランス
になっています。
新たに 白かグレーのポイントをクリックしてもらうか、撮影時設定とかに変えてみてください。
たぶん、これが原因だと思います。
投稿: 591
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on: May 30, 2011, 16:59
1-300さん、ありがとうございます。ホワイトバランス設定を「撮影時」にしてみましたところ、緑かぶりが晴れて 1-300さんの企図通りの軟調な仕上がりになりました。
DPPって今まであまり使ったことがなくて、言われるまで気がつきませんでした。こちらこそ、面目ない!
投稿: 591
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on: May 31, 2011, 02:44
Forumは本体のブログ部分とは分けて考える事にし、エイヤッと右コラムを取っ払って本文スペースを大幅に拡げてみました。Mac OS X環境では Chrome、Safari、Firefox、Opera それぞれの最新版で、文字の欠けもなくちゃんと見えることを確認しましたが、PC上ではいかがでしょうかぁ?
投稿: 591
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on: June 6, 2011, 22:25
1-300さんの影響で、最近ちょっとDPPをいじり始めました。当然のことながら DPPでは静止画しかいじれませんが、でもそんなら静止画を集めて作る “タイムラプス映像” だったら、5D MarkIIとDPPだけで完結できるんじゃね?と…。
埋め込んだYouTube動画は、CineStyleで撮影したRAW画像をDPPに読み込み、1-300さんの「ほとんどS-LUT」レシピをもとにグレーディングし、バッチ書き出ししてから QuickTimePlayerで15コマ/秒の動画にしたものです(ん?意味わかります?(笑))。
…あれぇ、この会議室、動画はリンクが出るだけで埋め込めないのかなぁ??(泣)
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