One Lens a Day : 25mm @ 一色海岸

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8月12日(金)、神奈川県は葉山町にある一色海岸(いっしきかいがん)に行って来ました。実はつい二日前の10日(水)にも来ていたんですが、その時に撮影したデータがまるで使い物にならなかったため(泣)、いわばリベンジ!です(10日の失敗談については別記事に書きます)。

深い考えもなしに突発的に始めた “お散歩企画” とはいうものの、前2回の収録から、やはり 5D MarkII の内蔵マイクでは「音」があまりにもひど過ぎるだろ?という反省を踏まえ、今回から Rode Stereo Video Mic を持っていくことにしました。そして、持っていって大正解。波の音も人の喋り声も、当然のことながら前回の 新舞子ビーチ とはえらい違いでした。あはは…


今回のレンズは 25mm。ボクの感覚的に言うと、撮影データが “普通の世界に見える” 限界ギリギリの画角。もちろん構図によるところ大ではありますが、まぁ一般的には、これ以上広角だと周辺の歪みがかなり顕著に気になるので、逆にそういう意図を持って使うのでなければ活かすことができません。

25mm のようなレンズを付けると、ついつい “テキトーに” 広い世界を写してしまいがちですが、広角レンズが一番おいしいのは実は近接撮影なんですよね。被写体前20センチ弱まで寄れる特性を活かして見せたいものにググッと寄ってピントを合わせ、背景をボカした時にこそ、カッコいい絵が撮れます。

という 25mm なので、実は海岸に持っていってもなぁ?とか思案していたのですが、今回の撮影で参ってしまったのは、実はそういう審美的な問題ではありませんでした(爆)。浜に三脚を立てて構図を決めていたところ、一人のライフガードの青年が寄ってきて、人がいる方向に勝手にレンズを向けるべからず!と釘をさされてしまったのです。曰く、県の迷惑防止条例違反なんですと…(つまり、“盗撮犯” 扱いすか?(爆))。

アナタが何を意図して撮影しているかは関係ありません。たまたま写されてしまった人が不愉快に感じた瞬間、条例違反になります。

いやぁ、ご説ごもっとも。その通りなのでしょう(よく知らないけど)。けどその、たまたま写ってしまった人たちが不愉快に感じたかどうか?はどうやって確認するのでしょう? あああ、いやいや、反抗する気はありません。ありませんけど、でもあなたは官憲ではないんですから、まずはその、眉毛を逆八の字にするの、やめてもらえまえませんかね?お若いの。

というわけで、さぁこれから!という時にモーレツに意気阻喪してしまった今回の One Lens a Day は、到着早々、腹ごしらえのためにフラッと伺って『海辺でこんな美味しい料理がいただけるなんて!』と感激した、日本野菜ソムリエ協会「野菜ソムリエ認定レストラン」、一色海岸・海の家「松/MATSU」(▶︎ 閉店(泣))さんのプロモビデオになってしまいました(笑)。

ま、こんな日もあるさ。。。(泣)

12 Comments

  1. ぬほりん
    Posted 2011/08/14 at 10:27 | Permalink

    もう少し南寄りの方で三脚立ててると、御用邸警備が間違いなく近寄ってきて「何を撮影してるのですか?」「許可を取ってますか?」「御用邸側にレンズを向けないでくださいね」などとニコニコしながら話しかけてきます。
    御用邸警備の方々は大変礼儀正しく(教育されているのでしょう)挨拶も頻繁にしてくれる上に、まつ毛を逆八の字にするような器用な真似もしません。(まゆ毛を八の字にすることはありますが(笑))

    そんなわけで、海水浴客がいない時期でも、一色海岸は三脚を立てていると注意されることが多いです。業務で撮影する場合は撮影許可を県土木宛に提出して許可をとっておきましょう。許可証を印籠に入れて「これが目に入らぬか!」という見栄が切れます。

    • Posted 2011/08/14 at 10:35 | Permalink

      あ、葉山のぬほりん様、この度は一週間に二度もクルマを停めさせて頂いて、ありがとうございました!助かりました!

      御用邸方面の関係なら、理解も納得もできるんですけどね…。
      とはいえ、撮影に大失敗した10日にも全く同じことをやっていて、誰にもなんにも言われませんでしたから、やっぱり運の悪い時に正義漢に遭遇しちまった!と捉えたほうが理解が正しいのではないでしょうか。
      要は山に芝刈りに入った際に、運悪く気の立ったクマとばったり会ってしまったようなもんでは?(爆)。

      わわわ。そうか、眉毛か、まつ毛じゃねーや!
      …へっへへ。今直しました。サンクスです。

  2. Posted 2011/08/13 at 21:59 | Permalink

    はじめまして。SHJと申します。

    以前、私も取材中にライフガードに怒られたことがあります^^;
    浜辺で撮影中、砂まみれの塊を足でよけていたら
    「それは救命に使う大事な道具だぞ!なめてんのか!?」と怒鳴られました。
    よく見たら細長い浮きみたいなものでした。

    言いたいことは分かるのですが、言い方があろうかと思います。
    使命感に燃える血気の盛んな若者は、ああなりやすい様ですね。

    まぁ、芝居では「正義漢は視野が狭い」というのが王道でもあるわけですが。。。

    • Posted 2011/08/13 at 22:08 | Permalink

      SHJ 様、こちらこそはじめまして!
      なにやらお仲間(?)がいて、そこはかとなく心強い気がしてきました(笑)。

      言いたい事はわかるのだけど、言い方が… まさにその通り。ことに、言われたほうの人が反論できない類の内容を伝える時には、細心の注意をはらわないといけません。ココをはき違えて、絶対の正義を背負った時にドヤ顔するお門違い人間が「正義漢」です。

      でもホント、何かやったせいでヒドイ目に遭うこともありますけど、何かやったおかげで出会える友もいて、どちらに転んでもケ・セラ・セラですね(笑)。

  3. Posted 2011/08/13 at 21:20 | Permalink

    なるほどそんなことがあるんですね。
    若いころVX1000持って南紀白浜の海岸をリュック背負って写しまくってましたがよく捕まらなかったものだと…今思えばめっちゃ怪しい盗撮犯に見えたと思います(笑)

    まぁTVなんかですと後ろで歩いている人まで「許可取りましたか?」なんて言われるのでちゃんと登場させたい時はエキストラってことになるんで面倒です。CMは特にうるさいですね。

    Googleストリートビューで女性下着写ってるって訴えられるし…

    • Posted 2011/08/13 at 21:42 | Permalink

      ま、こういう「できれば避けたい生徒会長的熱血正義漢との遭遇」みたいな偶発的事故(?)もありますが、反対に撮影がきっかけで出会えた人たちも大勢いますからねぇ。今回は本当に運が悪かったのでしょう。

      ていうか、目の前の波打ち際では元気な女子中学生のグループがずっとはしゃぎ回っていて、カメラ渡されて「写真撮ってくださ〜い!」「すみません、もう一度お願いします!」「あ、こっちのカメラでも〜」とか、何度も話しかけられたりして。今思えば彼女たちに事情を説明して(つまり正規の手続きを踏んで)モデルになってもらえば良かっただけなんです。
      ところが、浜辺で予期せぬ訓告注意を喰らって意気阻喪していたボクは、現場でそういう発想ができなくなっているんですねぇ。もうすぐ50だってのに、未だにヘンなところで心がヤワなんですねぇ。本当に情けないです…(泣)。

    • Posted 2011/08/14 at 13:58 | Permalink

      ところでホワイトバランスってどうされてます?
      ENGカメラでは場所を変えるたび取ってますがEOSは面倒だった様な…
      FS100も単焦点レンズだと白紙のサイズと被写体の距離で画面いっぱいにならなかったり。
      デーライト固定でも撮影内容によっては問題ないのですが…
      ENGカメラ以外でどうされているのかなと思いまして。

    • Posted 2011/08/14 at 14:16 | Permalink

      EOS(一眼全般)だと、ABプリセットとかセットできませんものねぇ。ボクはデーライト、タングステンあたりのわかりやすい環境の時は固定プリセットを選択して、雨天・曇天、蛍光灯ほか特殊な環境の時のみ、マニュアルでセットしています。セットの方法は、突起のあるアクリル板(?)でレンズを覆って静止画を1枚撮る方式です(笑)。
      …本当は、あたりを見回してバシッと「色温度指定」で決められたら男前!なんですけど(笑)、まだそこまで到達できていません。
      でも、今は5Dx1台だけなんで苦労はないですが、以前、7Dと2台態勢だった時は、それぞれの色味を合わせるのに苦労しました。同じEOSでなんでこんなに違うんじゃい!?と泣きながら。

      あとは、Technicolo CineStyleを使うようになってから、いつも絵の色調が若干マゼンタ/アンバー方向に転んでることに気づいて、ホワイトバランス補整でけっこう色味を変更しましたねぇ。B方向に3か4ノッチ、G方向に2ノッチくらい、かな。

    • Posted 2011/08/14 at 14:51 | Permalink

      突起のあるアクリル板(?)ですか…白いアクリルではないんですね。
      XF305やFS100で確認したんですけどホワイトバランスで取ったとき出てくる色温度にマニュアルでセットしたものを比較すると若干違うんですね。
      ホワイトバランス取った方が見た目に近いです。
      あまりアバウトな色温度で撮ってしまうとカラコレで補正しきれないこともあるのでけっこう悩みどこなんですよね。

    • Posted 2011/08/14 at 15:06 | Permalink

      ボクが使っているのは(特別お勧めというわけではありませんが(笑))、SecuLine ProDiskIIという製品で、カラーバランスカード、グレーカード、ホワイトバランスフィルター(透明アクリル板)の3枚がコンパクトにセットになったものです。

      SecuLine ProDiskII

      EOSでもプリセットWBの傾向は、ボクも同じように感じることが多いですねぇ。でもボクの仕事の場合、なかなか悠長にWBを取っていられない状況が毎回頻発するため、今のところこういう運用法に落ち着いちゃってます(爆)。

    • 1-300
      Posted 2011/08/14 at 17:35 | Permalink

       撮影時のそういう気持ちはきっと作品にも反映されていると思うんですけど、
      女子中学生が写って無くても 今のままで 夏の終わりを予感させる ちょっと寂しげな それでいて肩の力の抜けた大人な感じの とてもいい作品になってると思います。


       ホワイトバランスですが、ケルビン値をカラーメータから読み取って入力しても AMBER-BLUE 軸の調整をしているだけなので、さらにMAGENTA-GREEN軸の調整もしてやらないと色は合いません。
       さらに、実際の現場ではライティングの有無にかかわらず キーライトとフィルライトの色温度、やCC INDEXは違うのが一般的です。 例えば、太陽直射が5000k°晴天の天空光が7000k°これらの光が混在して しかも足元の草むらから照り返しがあったり、こんな状況の中で動く被写体に当たる光のバランスは刻刻と変わります。 カラーメーターやグレーカードの向きが少し変わると、あるいはお日様と雲の関係が変わるとカメラに設定したWBは何を反映しているのか?
       これらを面倒臭いと思わずに、スタジオの作られたライティングでは得られないリアルな現実のダイナミズムだと考えると WB、機械的に白い紙を出してピッでは無い奥深い面白さがあります。

    • Posted 2011/08/14 at 17:58 | Permalink

      うっひゃぁ〜!1-300さんにそんな過分な言葉を頂いちゃって、なんだか「うん。これでいいのだ」って、バカボンパパのような心持ちになってきました(笑)。

      ボクは今まだ、ずっと以前に教わった「ゾーンシステム」の研究中でして(爆)、自分では今回の映像とかで、ところどころ少しは成果が出始めているかなー?どうかなー?といった按配ですが、今度はホワイトバランスに関して深いお言葉が。
      「DPへの道も一歩から」とは思うものの、何から何まで奥が深すぎて、ときどき途方もない気持ちになります。これは『還暦までに DP!』の目標は、ちょっと無理かなぁ…(遠い目)

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