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著者 トピック:なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
1-300

投稿: 173
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投稿 なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
on: May 23, 2011, 18:22
引用

すごく単純ですが とりあえず、カラーグレーディングを始めるための初期状態(基準)に破綻無く、簡単に持っていくためにではないでしょうか。
撮影現場の実際の様子を見ていないカラリストが何の基準もなしにワンカットごとに色やトーンを決めていたり、
撮影者自身でも 全ての輝度域が連続して含まれているわけではないワンカットごとをグレーディングして、何十、何百カットもある作品を破綻無く、統一感のあるルックにまとめ上げるのは困難です。
 T.CSが良くできているのは、センサーとH.264の性能と特性を考慮したカーブとSET UP値もさることながら、専用のLUTをセットで発表したことだと思います。
今まで世に発表されていたり、自作したりしていたFLAT系のP.Sは苦労してチャートを計測しながら何十カットも撮影して試行錯誤しながら自分自身でなんとか使えそうなLUTを作らなければなりませんでした。
それでも、暗部に筋状ノイズが出たり、フェイストーンの辺りの最終的な特性曲線が寝てしまい いわゆるプラスティッキーな顔になってしまったり と大変でした。
表現として意識的に何処かの諧調をなくす(一種の破綻)のは勿論ありですが、最暗部から最明部まで連続して自然な諧調にもどすには専用LUTを当てる必要があるとおもいます。
 意外と風景だと一部諧調が飛んでもそれなりに見える事が多いですが、見馴れていて、しっかり記憶に刻まれている 人の(特に日本人の)顔色は自然な諧調でないと とても違和感があります。

raitank
管理者
投稿: 591
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投稿 Re: なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
on: May 23, 2011, 18:24
引用

一読、うんうんと激しく同意。そうそう、そうなんですよね。無料で公開したくれたことと併せて、専用LUTとセットで発表してくれたことが “画期的” なんですよね。「フェイストーンの辺りの最終的な特性曲線が寝てしまい いわゆるプラスティッキーな顔」いやぁもう全く本当にその通り!ですねぇ。

…なのですが、上に掲載したテスト映像をご覧いただけますか?(今しがた、当初より尺の長いものに入れ替えました)CineStyle+LUTだと、どうも暗部階調が想定よりも潰れすぎてしまうケースが多くって、そういう意味で自分的には “あまりグレーディング時の参考になってくれない” んですよ。…なぜなんでしょうね(泣)?

1-300

投稿: 173
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投稿 Re: なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
on: May 23, 2011, 18:25
引用

 暗部がつぶれているのは そこが実際に撮影絞りに対して暗かったからでしょう。多分、5~,6絞り位アンダーなのではないでしょうか。 ネガフィルムで撮影しても普通に現像してプリント、あるいはテレシネしても そこは普通、潰れている所です。(勿論、情報としてはちゃんと記録されていますけど)
 確かに暗部の情報がいきなりぷつと無くなって黒になってしまうのは安っぽいデジタル画像みたいで嫌ですけど。
 直射の当たっている所と影のようなコントラストの高い被写体は難しい課題ですね。
 従来の素直なやりかたとしては、照明部に暗部をおさえてもらうということなのでしょうが、EOS Movieとしてはそういうことはしたくないわけで・・・・・
ハイライトが飛ばないぎりぎりまで露光量をあげて撮影して あとはグレーディングで・・・ということになるのでしょうね。
 Color + MBLも悪くないですが、全体にカーブを大きく変えて暗部を出してくると、畑の土や岩肌のあたりの諧調とかが少しプアな感じがします。
基本は ほぼ専用LUTにしておいて何らかの方法で(パワーウインドウでマスクを切ったり、輝度でキーイングしたり etc )暗部だけを選択して諧調を出すとかされてみてはいかがでしょうか。

raitank
管理者
投稿: 591
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投稿 Re: なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
on: May 23, 2011, 18:27
引用

なるほどなるほど。どうも「ワンマンユニット」であることに馴れすぎている悪癖で、普通だったらアシスタント君にリフレクターで暗部を起こしてもらって撮影… となるところをブッ飛ばすのが “当たり前” になっている事がバレバレでヤバヤバですね(汗)。>自分

パワーウインドウでマスク切り… は、いちおうColorのセカンダリ補正内でまさにそうしてるんですが、ここまで階調差があると、今度はH.264の圧縮ノイズが如何ともしがたいです。

…と、ココでずっと以前から悩んでいる問題が再び頭をよぎります。つまり、撮影時の露出はオーバー気味、アンダー気味、どちらに転ばせるべきか!?
適正露出を下回るとすぐに暗部ノイズが顔を出す現在のCMOSセンサーの特性を考えると、露出はすべからくセンサー感度に余裕がある帯域で(=若干オーバー気味で)撮るべし!とする先生が大勢いる一方、暗部はどうせグレーディング時に潰す(=クラッシュブラック)んだから、撮影時に留意すべきは何よりもハイライトが飛ばないことである!とする若干アンダー派の先生もまた沢山いて、現場でいつもヒヨってます(笑)。

参考情報:この辺りのことは、Stu Maschwitzさんの以下のエッセイが詳しいです。
▶ ProLost : Exposing to the Left vs. Exposing to the Right

1-300

投稿: 173
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投稿 Re: なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
on: May 23, 2011, 18:28
引用

当たり前すぎる話ですが、撮影時は露出は転ばせないで適正値に。(笑)
古典ですが、暇な時にアンセルアダムスのゾーンシステムなんか読んでみてください。
手軽なカメラ内ヒストグラムやWFMを読むより、スポットメーターを使うのが機動性も高く、結局 目的にたどり着く近道のような気がします。
 5Dの動画はT.CSによって (Vincent Laforet氏は禁じていますが)D+を使うことによってハイライト側に5絞り、ロー側に6絞り、合計11EVはDレンジがあります。 この中にいかに情報をマッピングしていくか、その技量がD.Pに問われているのです。 なんちゃって(笑)。
 4:2:2 10bit 440Mbps とか夢ですけど(SRじゃん)・・・・ 現状でもがんばります、もうしばらくは・・・・(笑)

raitank
管理者
投稿: 591
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投稿 Re: なぜ専用LUTを当てる必要があるのか?
on: May 23, 2011, 18:29
引用

>> この中にいかに情報をマッピングしていくか、その技量がD.Pに問われているのです。

仰る通り。そして、ココがまた悩みどころで、実は最近ちょっと鬱。ボクは行きがかり上、ここ3年ほどの間に一眼ムービーに手を染めるようになったんですけど、別にカメラマンでもDP志向でもなくて。ただ、HDSLRの世界は今回の CineStyle のようなものが次から次へと登場してくるので勉強していて楽しい! …というだけでココまで来ちゃって。さてこの先どうすっかなぁ?などと考え始めると、こんなに機材揃えてどーすんだオレ?とかね…(笑)。

「ゾーンシステム」、勉強してみます。ありがとうございました。。。

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