LYTROの “あとからフォーカス” は REDにも搭載されるらしい

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Shoot Now, Focus Later(今撮影して、フォーカスはあとで)」のキャッチフレーズとともに、今年の春、鳴り物入りで登場した不思議カメラ、LYTROは、先頃、来春の発売が大々的に発表されました。

6月末に当ブログで取りあげて以来、この技術を搭載した製品は、一体全体、誰に向かってどういう売り方をするのかなぁ?と思っていたら、(ボクの)想像に反して「純然たるパーティグッズ」の扱いで登場してきたので(笑)、少なからず面喰らいました。

なるほどー、$399(約¥30,000)かぁ。
LYTRO

かつて、デジタルカメラと言えば、まだ「20万円以上する業務用機器」しか存在しなかった1994年、¥65,000という革命的な定価を引っさげて登場した史上初の民生用デジカメ、カシオ QV-10。
思えば QV-10もパーティグッズとして登場したのでしたねぇ…(遠い目)。

好奇心を刺激する「マルチフォーカス・マルチ深度マップ」という新しいサイエンスを詰め込んで、戦略的な値付けをして、おまけに従来のカメラの枠を越えた不思議なカタチをまとって登場する LYTROは、果たしていにしえの QV-10のようにデジカメの新しい地平を切り開いてくれるのでしょうか?
A video used to be embedded here but the service that it was hosted on has shut down.

ところで皆さん。この「あとからフォーカス」技術、実は REDにはすでにコレを搭載したプロトタイプがあるらしいですよ。なにしろ、REDの Jim Janard総帥自ら、10月23日付け reduser.netのフォーラムで以下のように明かしてくれています。

One thing I will say is that we are working on multiple focus and depth map (think Lytros) but with wicked high resolution… The prototype is incredible. Don’t tell Gizmodo or Engadget. :-)

[抄訳]
REDでは現在、複合フォーカス+複合深度マップ(Lytroみたいなヤツ)のケタ違いに高解像度のものを開発中だ、と言っておこう。プロトタイプは素晴らしい出来映えだ。まだ Gizmodoや Engadgetには内緒だがな(笑)。

Reduser.net

どっひぇ〜!5K映像で “あとからフォーカス” ですかぁ!と驚いていたら、いつも元気な Jimオジさん、やっぱり今日も元気全開らしく、いつものように一言多く、以下のようにブチ上げてくれました(笑)。

…multiple focus and depth map in a high resolution camera is the least important of what we are working on.

[抄訳]
高解像度カメラ用の複合フォーカス、複合深度マップなんて、我々が研究している課題の中では一番重要度が低いけどな。

新型の Mysteriumセンサーを搭載した RED ONEや Epicでは、1台で HDR撮影までできるそうですし、REDはとにかく新技術はなんでも取り込んでいくつもりのようですねぇ。願わくば、Jimオジさんがいつまでもこうして怪気炎を上げ続けてくれますように(笑)。

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