今年の NABで気になったモノとか

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NAB2016

例年4月には、少なくとも1本は NAB関連の記事を書いていたのに、『今年は遂にそれもなくなっちゃうんですか?』といった内容のメールを何通も頂いちゃいました。まったくもって、あいすみません!raitankです。いちおう、またぞろ Blackmagicさんがなにかカメラの新機種を出したらスクープ記事を書かなくてはっ!というスクランブル発信体制は敷いていたんですが、今年は新しいカメラが出なかったもので…(っていうイイワケもひどいですが…)。

というわけで、今さら感ひとしお!ではありますが、今年の NAB関連ニュースの中で、ぼくが個人的にヒクヒクした製品情報を幾つかお伝えします。

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▊ モジュール式 動画カメラ:CRAFT
センサー部、レコーダー部、オーディオ部、電源部、液晶部、ハンドル部、マウント部、入出力部、そして NDフィルター部までが独立モジュール化されていて、制作のニーズに合ったモジュール(=エレメントと呼ばれます)を組み合わせ&組み立てる動画カメラ。

こういう製品コンセプトはもう何度も目にしているし、早い話このコンセプトを具現化しつつ進化してきたのが REDだし、正直「またかい!?」と思わぬでもないのだけど、やっぱりこうして綺麗にデザインされると気になるわけで。
craftcamera1

センサー部はフルHD(スーパー16mmサイズ)と DCI 4K(スーパー35mmサイズ)CMOSの二択。ちなみに、どちらもグローバルシャッター。フレームレートは24〜60pまで & ハイスピードは120fpsまで。13ストップのダイナミックレンジ。収録形式は CinemaDNGまたは ProResで、メディアは CFast2.0カード x 2スロット。

craftcamera2
まぁ順当に今風な機能と装備はすべて揃ってる。…のだけど、『ただ今、絶賛予約受付中!』というのがね(笑)。

NABで大々的にブチ上げたかったのは理解できるけど、現状まだモックアップすらない “絵に描いた餅” のくせして、『今年後半にはリリースします』って口約束だけで$500の予約金を集めて資金調達? ちょっとツメが甘すぎる感が否めませんな。
▶︎ CRAFT Camera

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▊ スライダー&ジブ&クレーン:9.Solutions C Pan Arm
今年の NABの機材関連ニュースを見ていて「あ。コレ欲しいかも!?」と思ったのは、この C Pan Armだけでした。ぼくも含めて、今や皆、スライダーもジブも一揃い持ってますよねー。けど、稼働率はどんなもんですか? ぼくは正直、もう〜〜〜 ほとんど使ってなかったりします(汗)。なぜか?と言えば、『カメラを動かしたい時は手っ取り早く3軸ギンバルで Go!』になっちゃったからですね。

C-Pan

スライダーを使うには、左右にそれぞれ一つずつ三脚が必要です。ジブを使う時はカウンターウエイト用に重りも持っていかねばなりません。だいたい、スライダーやジブ自体が超かさばる上に重く、準備や運搬、設営や運用に、色々もろもろ面倒は増えるばかり。考えるだけで億劫になって、『ああああ〜!もう3軸ギンバルでいいや! 』というのが昨今の流れではないでしょうか。

▶︎ Newsshooter : NAB 2016: 9.Solutions compact C Pan arm offers a flexible range of movements

そこに登場した C Pan Arm。重さの分散と力点の固定/可動が上手いこと設計されていて、三脚1本と重りがあれば、スライダー的水平横移動とジブ的垂直移動、及びそのコンビネーションによるクレーン的移動が自由自在にコントロールでき… そうだな、と(動画を見ると、気持ちよさげに動いてます)。これでお値段$2,200だそうですよ。いかがですか?
▶︎ 9.Solutions : C Pan Arm

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▊ フォーカスギアの真打ち登場:ZEISS Lens Gears
あったら便利な撮影備品とでも言うのでしょうか。Zeiss様から登場した Lens Gearには参りました。今までぼくらは、一体何種類のフォーカスギアに手を出してきたでしょう? どうしてこの構造が今までどこからも出なかったのでしょう? どうして Zeiss様の提案は、いつでも最良なのでしょう?

Zeiss_LensGear1

360度ぐるり一周、どこも出っ張らないフォーカスギア。オールメタルな作りも、文句なしに高品質(なのでしょう)。下の公式動画を見ると、00’30″あたりから構造と装着方法がわかりますよ〜。
YouTube Preview Image
Zeiss様的には自社製の「Milvus」及び「Loxia」に対応するとしていますが、「Mini」「Small」「Medium」「Large」と4つのサイズ展開が用意されるので、まぁ普通の一眼用レンズなら各社製品にフツーに装着可能ではないか?と思われます。

Zeiss_LensGear2

…が、惜しむらくは、ちと高い(泣)。Mini$179から Large$209まで。レンズの数だけこのフォーカスギア買うんなら、もれなくもう1本レンズ買えちゃうでしょ!?というオチがまた Zeiss様らしくて憎らしい。
▶︎ Zeiss : Cine

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▊ OSMO用・縦揺れ防止オプション:X3 Stabiliser Arm
みんな大好き!DJIの小型軽量オールインワン3軸ギンバルカメラ、OSMO。iPhoneをモニタ代わりに使う、その斬新な発想。いつまで持ってても疲れ知らずな軽さ。なんてったって手軽に購入できる値段。発売と同時に、瞬く間に定番化した DJI OSMOではありますが、その軽さが仇となって縦揺れを防ぐのがかな〜り難しいのが玉に瑕でした。…今までは。

NABで発表と同時に発売が開始された X3 Stabiliser Armは、その縦揺れを防ぐ OSMO X3専用オプション。こいつを装着するとあら不思議!今までは歩くたびに生じていた縦揺れが、みるみる内に吸収され…
X3_Stabiliser_Arm
ま、詳しくは動画を見てみてください(笑)。あ、そうそう、Newsshooterさんの動画レポートでは、なぜか!というか、なんと!あの高名な DP、Rodney Charters氏がレポーター役を務めてくれていたりして。

$129で販売される X3 Stabiliser Armは、その名の通り X3専用。もうすぐ出てくる本命(?)X5 RAWには、また別の専用アームが出るらしいのだけど、NABではモックアップもなし。というか、X5 RAWはいつになったら出るのでしょうね?
▶︎ Newsshooter : NAB 2016: Rodney Charters looks at the DJI OSMO X5 Raw and new X3 stabiliser arm

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▊ オヤジがカムバックか?:Jim Jannard’s New Venture
いつものように日本にいながらニュースを追う日々から感じた今年の NABの潮流は、なんといっても『VR、ARに関連した 360度映像収録』と、これから本格的に業界全体で盛り上げていくらしい『HDR』なのかな?というのが、ぼくの肌感でした。360度映像は単純に専門外につき「へぇ〜?」と読むだけ。また、HDRは今のところ情報が混沌としていて、つかみどころがない感じ。

MrJannardな〜んて思ってたら、右斜め上からアッと驚くニュースが降ってきて椅子からズリ落ちました。
なんと、我らがオヤジさんこと Jim Jannard 旧・RED総帥が、近々まったく新しい事業と共にカムバックするというのです(笑)。

Cinescopophiliaさんによれば、RED総帥を退いて以来すっかり引退したと思われていた Jim Jannard氏は、今度は “人類のための” 一大事業を準備中なのだとか。それは「空撮」関連で、かつ「VR、AR」関連。さらに「野生動物」に関係している「らしい」と報じられていますが、正直なんだかよくわかりません(笑)。
▶︎ Cinescopophilia : Jim Jannard Is Back With New Venture and Dropping a New Product For Everyone
▶︎ Cinescopophilia : More On What Jim Jannard Is Up To: It’s Augmented and Virtual Reality Related

” I’ve been off the grid the past couple of years working on the next mind-numbing invention. It is the biggest project for me ever… can’t wait to share. Jarred Land is running the RED Ship perfectly which has given me the time to imagine what the future will look like.
BTW… the new project is for everyone. Tell all your friends to keep their eyes open.”

『この二年ほど姿をくらまして、ゆっくりと次の発明に取り組んでいた。こいつはかつてないスケールの大きなプロジェクトだ。お披露目できる日が待ち遠しい。ジャレッド・ランド(現・RED CEO)が REDを上手く切り盛りしてくれているおかげで、おれは思う存分「未来がどうなるか?」考察することができた。
ちなみに、この新事業はすべての人類のためになる。周囲の友人たちに目を見開いて待っていろと伝えてくれ』


さぁ、みんなで Jimオヤジの Facebookページで pokeしようゼ〜 …と、Cinescopophiliaさんは盛り上がってますが、さてどうしましょうね? (^_^;)
▶︎ Facebook : Jim Jannard

5 Comments

  1. freiheit
    Posted 2016/05/07 at 18:48 | Permalink

    わ!raitankさんがNABネタに触れてる!もう機材に興味なくなったんか思ってましたよ(笑)。
    最近はすっかり「小型ミラーレスでUHD30P、大きめカメラでDCI4K60P」で落ち着きましたね。加えてScarlet-WやURSA 4.6Kなど程よいポスト4Kサイズ機も充実して来た感があります。

    GH5やa9が噂戸通り年内に出揃っちゃうといよいよ小型機もポスト4K時代に突入しちゃうし、CRAFTは6K48P積みますよくらいの引きがないと難しいでしょうねー。

    • Posted 2016/05/07 at 19:10 | Permalink

      あはは。freiheitさん、ご無沙汰です! 機材ネタにも一応ずっと目を通してはいるんですけどね〜。なかなか記事を書く意欲が湧くほどのものが…。CRAFTさんは、まずはちゃんと CG以上のブツが出てくるか!?に注目ですよね。最近、Kickstarterとかでもお金だけ集めて製品が完成しない!なんて事例が多いですから。(^_^;)

  2. ragi
    Posted 2016/05/06 at 23:51 | Permalink

    あら、、、、静観が生還に、、、まぁ、意味合ってるかな、、、すみません^^;;

  3. ragi
    Posted 2016/05/06 at 23:50 | Permalink

    隊長!先日はショールムではお世話になりました^^
    お陰様で、有意義な情報を聞き胸熱で帰路につくことができましたw

    今年のNABは各メーカー(特に黒いところとか、とかとかw)がカメラを発表してなくて(特に黒いところとか、、、以下自粛…)もう、また一年待たなくていいという安堵感で今年のNABは低いところで見ておりました^^

    9.Solutions C Pan ArmとZEISS Lens Gears、、、もう本当に同じこと感じてましたw
    何度買わされたのかスライダーとJIB!しかし今回は…流石に勉強したのか待ができる状態で、生還できそうですw

    ZEISS Lens Gearsはやばいっすね^^;;出来が良すぎて、しかもお値段も高くてこちらも静観です^^;;

    お金といえばCFastの値段が落ちてきてるのでこっちの方が僕的には現実的かもですw

    • Posted 2016/05/07 at 01:08 | Permalink

      おぉ、ragiさん、こちらこそ先日もまた見に来てくださって、感謝です! NABの製品群は同じモノを見ておられましたか〜(笑)。そうですよね〜。…でも実は今日 muuちゃんと遊んでたんですが、Zeissのレンズギアと似たような仕組みのギアは『少なくとも他社製で3種類くらいはある』と指摘されちゃいました。(x_x) 知らなかったなぁ。。。

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