Nikon USAのDムービー:Broken Night, the movie.

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BrokenNight

Nikon USAが制作した「Broken Night, the movie.」という短編ホラー映画をご存知でしょうか?全篇、D800で撮影されたというこの作品。もうかれこれ1ヶ月以上も前にネットで公開されていたにも関わらず、ボクが日夜目を通している2ダース以上に及ぶ海外動画系ブログでは一切採り上げられていません。従ってボクもつい昨日まで、全くその存在すら知りませんでした。

さぁこちらです。では、どうぞごゆっくりお楽しみください〜!

…と、ココに動画を埋め込み、ご紹介して終われるなら話が早いのですが、これがまたなんともはや、よくあるプロモーション映画の類ではありませんで。というか、(後述しますが)むしろ全く Nikonさんのプロモーションになっていない!という意味で、色々と興味深い映画でして(笑)。以下、問題の動画をご紹介する前に、ネタバレにならない範囲で幾つか周辺情報を書いてみたいと思います(もちろん「そんなもん要らんわい!」という方は、ページ下のほうに埋め込んでありますので、どうぞ先にお進みください)。

ShootingSnap1

監督・脚本はギレルモ・アリアーガ(Guillermo Arriaga)氏。…と名前だけ聞いたらボクも知らなかったのですが、ちょいと調べてビックリ仰天。ボクの大好きなアレハンドロ・ゴンサレス・イリャニトウ(Alejandro González Iñárritu)監督の名作「アモーレス・ペロス(2000)」、問題作「21g(2003)」、話題作「バベル(2006)」などの脚本をお書きになった才人で、本国、メキシコではすでに何本か監督作品もあるようです。
IMDb : Guillermo Arriaga
bios

さらに撮影監督が、も一度ビックリ!「シンドラーのリスト(1993)」「プライベート・ライアン(1998)」「マイノリティ・レポート(2002)」から最近は「戦火の馬(2011)」や「リンカーン(2012)」まで、スピルバーグ監督作の DPとして有名なヤヌス・カミンスキー(Janusz Kamiński)御大!(゚Д゚;)
IMDb : Janusz Kaminski

脇を固める音楽監督が、これまたビックリ!フィリップ・グラス。ミニマル・ミュージックの旗手にして「浜辺のアインシュタイン」… なんて今の人には通じない?(汗)、「コヤニスカッツィ(1982)」はどう? 要はある一つの反復パターンを無限に繰り返す類の実験音楽というか、現代音楽を書く芸術家の先生ですね(←超いい加減)。
Wikipedia : フィリップ・グラス

ShootingSnap2

で、無粋にも作品を鑑賞する前にこうして周辺情報をお知らせしている事の意味なのですが、「ちゃんと全てをわかった人たち」が、「キッチリ細部まで計算して作ってます」からねっ、という事を是非お伝えしておかねば!と思ったからです。

さらに、なぜそんな前置きが必要だと思ったのか?といえば、この映画を観た多くの人たちが基本的なストーリーや世界観を「理解し損ねて」、あろうことか!? Vimeoなどではコメント欄がプチ炎上し、『なんてもの見せやがるっ!』『バカバカバカ!Nikon、サイテー!』『もう Nikon製品は買わない!』 …と、Nikonバッシング、製品不買運動ににまで発展しかけているからです(笑)。(←…って、(笑)ごとじゃねーから ( ゚∀゚))
Vimeo : Broken Night, the movie.

ShootingSnap3

…Nikon USAさんにしてみれば、ようやく映画制作にも使い得るカメラ(D800)を出したところで、単なるキレイキレイなプロモ映像ではなく、映画通をも唸らせる本格的な作品を!と意気込んだのでしょう。結果、確かに “凄い映画” はできたのですが、惜しむらくはベクトルが「通(すれっからし)」の方を向きすぎてしまったかも知れません(イリャニトウ監督作品の脚本家なんか連れてくるから… (^_^;))。

ShootingSnap4

そういう意味では「すれっからし」もいいところのボクは、初見時に驚いて「うおっ!」と身を乗り出し、エンドクレジットで上記スタッフの面々を知って腰を抜かし、居ずまいを正してもう一度見てつくづく感服。ほうぼうにリンクを送って拡散に努めると同時に、チャットや Facebookで解釈を巡って激論を交わし、つい今さっき、そもそもこの作品の存在を教えてくださった mutsuyahさんに「raitank blogで紹介しなはれ」と勧められて今ココにおります(笑)。

願わくば、Nikon USAのご担当者様が職を失いませんように! (^_^;)

※ 是非、フルスクリーン表示にしてご覧ください。
http://vimeo.com/56862418

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• 使用レンズ:
AF DX Fisheye NIKKOR 10.5 f/2.8G ED
AF Fisheye NIKKOR 16mm f/2.8D
NIKKOR 24mm f/2.8
PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D ED
AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5 – 5.6G ED VR
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D ED
NIKKOR 50mm f/1.2
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AF Zoom NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR II
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR
Micro NIKKOR 105mm f/2.8
AF-S NIKKOR 600m f/4G ED VR

• オフィシャルサイトにはメーキング映像が1ダース以上あります!
Broken Night Movie : Official HP

※ ご注意:以下、コメント欄への書き込みではネタバレOKということにしますので、未見のかたは是非コメントを見る前に作品をご覧になってください。(^_^)v

49 Comments

  1. ysjack
    Posted 2013/02/21 at 03:01 | Permalink

    最後 吹いてしまった俺がそこを通ります。
    が、その後のRAIさんの解説を聞いてなるほど~とは思いましたが・・・
    これとくにNIKONと銘打たなくても ^^;
    CMPVとしてはひどいとしか思えませんw
    事情 解説を知っている人だけを喜ばせたいならなにもNIKONとしなくてもいいような気がしますねww

    一番笑ったのは今のUSAにおいて あの鹿のすっ飛ばし方でしたwww
    車の中でカメラがぶれながら捕らえる女性とか どうなんすかね?
    なにも個性派のメーカーとは言え、この映像で他メーカーと戦うって ^^;
    もうちょっと違う お!ニコンかっこいい つかってみてー!的なものは作れなかったのでしょうかね?
    とは言え 好きです。ニコンの絵は

    勉たらずの私で映画通の方には申し訳ないカキコです。 ご勘弁を _(__)_

    • Posted 2013/02/21 at 03:09 | Permalink

      いやー、ご勘弁もなにも、なんか最終的には ysjackさんと同じ結論に達するしかないのかな?という気がします。なんか何度も見ちゃうんですけど、さぁそれで果たして Nikonのためになっているか?といったら、この映画が好きでも嫌いでも別に Nikonとは関係ないよなぁ〜ってところで、やっぱクリエーターが一人でほくそ笑んじゃう感じ?
      …とすると、やっぱご担当者様の首は飛ぶのかな?と、そこだけが心配です(笑)。

    • ysjack
      Posted 2013/02/21 at 18:29 | Permalink

      https://vimeo.com/59543338
      こちらはGH3 たまたま 同じストーリーですねw
      たまたまFACEBOOKで見つけました。流行? w

    • Posted 2013/02/21 at 22:54 | Permalink

      どはっ。ysjackさん、どうやったらこんな “似たようなコンテンツ” 検索ができるんですか〜っ!?(゚Д゚;) と、驚いて「Like」をクリックしたら、ボクの隣に「Broken Night」を教えて下さった mutsuyaさんが「22時間前」にチェックされていて二度ビックリ! みんなやってる “似たようなコンテンツ” 検索? …ま、でもこちらはホラーじゃなくてファンタジーか。

    • ysjack
      Posted 2013/02/21 at 18:33 | Permalink

      こっちのニコンムービーのほうがよっぽど 絵もニコンらしくていいと思いますな 俺は
      http://vimeo.com/59997617

    • Posted 2013/02/21 at 22:59 | Permalink

      でも、これはまぁよくある「自社製品ができるまで…」系コンテンツですよね。それこそ「Broken Night」vs「Clash」みたく、ソックリなのをどっか他のレンズメーカーさんも作ってませんでしたっけ?

      …まぁ色々とありますけど、やはりボクは、Nikonのプロモムービーとしての目的が達成できているか?を除けば、映画として「Broken Night」がかなり好きです〜ってことで。(´¬`)ノ

  2. Boogie
    Posted 2013/02/18 at 23:45 | Permalink

    初めてコメントさせていただきます。
    すごい顔ぶれですね!
    スリラー映画に見えて実は・・・という作りが興味深いです。
    少年達があちらの世界の人達だという事は、片方が生粋の東欧顔だったり、ボタン式のサスペンダーを着けてたりする所に表れていたのですね。
    しかし額面通りに解釈されたとして、そこまで評判悪いのが不思議です。
    ホラー/スリラー映画大国のアメリカには後味の悪い作品くらい幾らでもあるわけで・・・。
    私、イリャニトウ作品は「BIUTIFUL」のみ未見なのですが、今回とても見たくなりました。
    それ以前の3作の中では「21グラム」が一番好きです。

    • Posted 2013/02/18 at 23:57 | Permalink

      Boogieさん、初めまして。(^_^)v あちらの映画や TVドラマを見ていると、色々な「タブー」に気がつきます。よくあるのが「人種」と「宗教」の問題ですが、実は一番の禁忌は「幼児誘拐」かも知れないなぁ〜と、よく思います。というのも子どもの誘拐、虐待、蒸発、売買は、実際にアメリカ社会にドス黒い影を落とす大きな問題であり続けているからです。

      映画などを観ていても、子どもは絶対に傷つかない。ひどい目に遭っても必ず最後には救われる設定。逆に劇中で子どもが殺されたりした日には、犯人は八つ裂きにして構わない!(監督がフランス人でしたが(笑)、「レオン」とか)。「Broken Night」も、そういう流れからなのかなー?と、ちょっと思いました。

      「21g」も良かった(辛かった)ですが、「BIUTIFUL」はきっともっと気に入りますよ〜。(^_^)

    • Boogie
      Posted 2013/02/19 at 01:58 | Permalink

      なるほど、確かに仰る通りですね!子どもがただただ残虐に扱われて終わる、というアメリカ映画はなかなか思い浮かびません・・・。
      ジャンクフードのようにスプラッター映画を楽しむことはできるのに、そうしたデリケートな問題にはとても敏感なアメリカって複雑な国ですね。

      >逆に劇中で子どもが殺されたりした日には、犯人は八つ裂きにして構わない!
      ベルイマンの「処女の泉」なんかまさにそうですね。思いっきりスウェーデン映画でしたが(笑)。スプラッターに翻案した「鮮血の美学」なんていうアメリカ映画もありました。

      しかし、わざわざそうしたきわどい題材を10分という尺で扱うのには(扱うからには考察を含める責任が生じると思うので)さすがに無理があると思いますし、
      もし監督の関わった作品を1作でも知っているなら、単に残酷なだけの物を作るわけもないとわかるはずですよね。
      私は最初から見る者を二分する事を意図して作られてると感じました。
      幼児誘拐だと憤慨する者がいるのは想定内で、むしろ思う壺だろうと。
      プロモーション的には英断とは言い難いと思いますが、個人的にはこういう一筋縄では行かない作品をブッ込んでくる姿勢に「Nikon、カッケェ!」と思わざるを得ません。
      今のところNikonユーザーになる予定はありませんが(笑)。

      「BIUTIFUL」は相当良さそうですね。見るのが楽しみです!

  3. Trigrass
    Posted 2013/02/18 at 23:17 | Permalink

    こんにちは。いつもブログ拝見させて頂いてます。

    このD800で撮影された短編のストーリーは、確かに映画を知らない人種が見たら、間違った解釈をしますね。
    違った言い方をすれば、世間には映画的な教養や文芸的な教養を持たない人間が多過ぎるという事だと思います。
    歪んだ物の見方をしないで、素直に画面と向き合えば、人物の行動や少年達が何者かは分かるはずなのですが、アメリカ的な価値観で見ると単なる虐待映画にしか見えないのでしょう。

    それとは別に技術的な面では、D800の動画機能の優秀さ以上に、ハリウッドの撮影レベルに感心します。
    大掛かりな照明を用いてはいますけど、撮影の基礎をきっちりとすれば、DSLRでもフィルム並みの画を手に入れる事が出来るという、最高の教材だと思います。
    弘法筆を択ばずなヤヌス・カミンスキーの腕があっての映像だとは思いますが、デジタルをデジタル的な手法でしか表現出来ない日本と違って、デジタルであってもアナログ的な表現をする事が出来るハリウッドとの温度差を見せつけられた気がします。

    • Posted 2013/02/18 at 23:57 | Permalink

      Trigrassさん、初めまして。(^_^)v なにから何まで仰る通り。ただですね、ボクが驚いたのは、カーボーイとステーキの国の中にあって、幾分かでも映像的な素養を持った人が集っているはずの Vimeoで、あの剣幕「虐待映画」扱いされてしまった!ってことなんです。クソもミソもな YouTubeでの話ならば普通に理解できるんですけどね…(笑)。

      デジタルとアナログのテイストの話でいうと、日本て、いつまで経っても TVドラマがビデオっぽ〜い絵のまま放置されていますよね。たまにどこかの大河ドラマのように映画チックな味付けにトライすると、逆に反感を買ったりして。こういう風潮って、今や自宅の天井には平気で蛍光灯を設置して、とにかく部屋の隅々までこうこうと照らすのが「フツー」というのと同じで、もはやかつての “陰影礼賛” な日本はどこにもなく、 “デジタルをデジタル的な手法で” 表現した絵の方がヒップでカッチョいい〜!ってのが現代日本の感性なのではないですかね?

      …いくぶん皮肉をこめて。でも実感として。(^_^;)

    • Trigrass
      Posted 2013/02/19 at 09:26 | Permalink

      日本の映像産業に関わる人間は圧倒的に芸術に対する教養が低過ぎると思います。

      上の人間も下の人間も皆一律で同じ価値観を共有しているのが、そもそもの問題だと思います。悪い意味で体育会系で、DPとして世界標準の教育を受けたとか、あるいはそれと同等のセンスを身に付けている人間が少ないうえ、優秀な人材が育つ環境が無く、旧態依然の出来の悪い先輩の非論理的な価値観を受け継いでしまい、それが日本の映像業界のデファクトスタンダードになってしまっています。

      アシスタントはともかく、撮影に直接関わるDPや映画監督にはちゃんとした眼と教養、そしてロジカルな思考を持ってほしいです。

      ハリウッドのDPの殆どはLeica使いで、スチルを通して動画とは何たるかを心得ていますよね。映画=活動写真という根本的な部分を知っていれば画面作りに対する考えをもっと真剣に考えてもいいはずです。

      予算やスケジュールが無いなんてのは、未熟な腕を自己肯定する言い訳に過ぎないという事を自覚さえすれば、日本の映像業界の未来も明るいかなと思います。



      ちなみに確信犯として、デジタルをデジタル的な表現で見せたのは『コラテラル』や『パブリック・エネミーズ』などでワザとビデオ的な画で迫力の映像作ったマイケル・マンではないでしょうか。
      個人的な感想ですが、マイケル・マンは恐らくF35のビデオ的な弱点を逆手に取って、疑似ドキュメンタリーに仕上げたかったのでは…?
      キューブリックが『バリー・リンドン』でやった歴史もののドキュメンタリーや、河瀬直美の作風と同じ様な気がします。

    • Posted 2013/02/19 at 11:27 | Permalink

      Trigrassさん、キビシ〜!(笑) いやしかし。仰りたいことはよく解るんですが、齢50過ぎまで生きてるボクとしては、物事そこまで単純化してしまって良いかな?と少し疑問に思うのです。つまり、例えばちゃんとした目と教養、ロジカルな思考を持った監督って、果たして今の日本で映画を撮らせてもらえるんだろうか?とかね。身も蓋もない話ですが。でも現世を思い通りに渡る才と、教養や志って必ずしも一致しない… というか、たいていの場合ほぼ無関係か、あるいは逆に障壁になっている反証が周囲に幾らも思い浮かぶのです。

      Trigrassさんが仰るように、映画(光と闇の芸術)に関する「教養」に辿り着く前には『スチルを通して動画とは何かを心得る機会』が有用でしょう。そういう慣習が今の日本にはないことも事実に近そうです。ですが、もっと云えば、それよりも更に遙か手前で、まずは『天井蛍光灯の青い光が隅々まで満ちたダイニングで、一家が団らんし食事を摂る』のをやめさせませんと。また、店頭での見栄えのために色温度 9300度に設定された陳列用 TVとは分けて『お客様宅にはちゃんと 6500度に調整したものを送り届ける文化的配慮』をメーカーに義務づけませんと。(^_^;)

      そういう、映画よりずっと日常的に毎日繰り返し目にする周囲の全てから、徹底的に「影」と「闇」を消し続けてきたことのツケとして、現在の日本はモロモロがアレしちゃってるんじゃないでしょうか?(笑) ロウソクの灯の下で撮影された「バリーリンドン」なんて、本当はキューブリックさんでなく日本人監督が撮っていても全然おかしくない作品でしたね。撮影に使われたレンズは Nikon製でしたし(笑)。

      いや、でも Trigrassさん。もし良かったらどこかでお茶でもしながら、こういう話しませんか? この手の映画談義、文化憂国放談(?)は、いつでも大歓迎です。(^_^)v

    • ぬほりん
      Posted 2013/02/19 at 12:30 | Permalink

      んー? 
      バリー・リンドンに使われたレンズはNikon製ぢゃないよね。
      Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mmだよね?
      実際にはマウントも改造してコンバージョンレンズも設計させて36.5mmにして使ったみたいだけど。

    • Posted 2013/02/19 at 12:41 | Permalink

      あらま、そうなんですか? (^_^;) どこかで、『NASAが天体観測用に Nikonに作ってもらったレンズを手に入れ、更に改造して使った』と読んだ気がしたのでしたが。失礼いたしました。。。

    • 1-300
      Posted 2013/02/19 at 12:30 | Permalink

      お茶会の末席にぜひ加えてください。
      私は教養の無いビデオカメラマンですが、「DPとしての世界標準の教育」とか
      何の事だか本当にご存知であればお話を聞きたいものです。

      開き直る訳ではないですが、raitankさんの解説や作品、制作者たちの背景を聞くまでは
      不思議な気配はするけど今ひとつ良く解らない作品だなと思っていました。
      解説を聞いて そういう事かと、枠組みが与えられるといろんなディティールの意味がつながって 作品のテーマとは別次元の話ですが謎解きのような爽快感?が面白かったりしました。
       もう少し分かりやすい描写を入れても良さそうな気がしますが、説明的なカットによって作品の世界観が台無しになってしまうぎりぎりの所なのでしょうね。

       BTSを見ると、アメリカの大規模な撮影で超楽しそうですね。
      でも、フォローフォーカスの付いていないカメラとか1stACはフォーカスリングの回転方向が逆のニコンレンズに悪態をつきながらやってたのかな(笑)。
       そんなに有名な本物のDPが撮ったのに最暗部が情報の全くない黒い大きな固まりになっている所が幾つか目に付き気になりましたが、これは世界基準のトレンドなのでしょうか?
      ストーリーよりその事がまず気になりました。

    • Posted 2013/02/19 at 12:41 | Permalink

      まぁまぁまぁ、1-300さん。そんなにピンポイントで「DPとしての世界標準の教育」に反応されてしまいますと、せっかく一つ前に緩衝材的コメントを付けようと試みた私の苦労が…。(^_^;)

      ところで、実はボクも BTSを見てフォーカスリングの方向はどうしたんだろう〜?って気になりました。きっと仰るように、ACが悪態をつきながら頑張ったんでしょうね。また、劇中、幾つかのシーンで階調感、解像感が極端に落ちているのがボクも気になったのですが、コレって編集時にブローアップしてませんかね?しかも 20%以上とか、かなり大幅に拡大した時のような質感に見えますが、さて…?

    • 1-300
      Posted 2013/02/19 at 13:31 | Permalink

      そんなに深い意味も悪気も無いのですけど(笑)。

      DPという職業は日本には基本的に存在しないと思っています。
      パンダが日本の自然界に生息していないで、上野とかいくつかの動物園にだけ飼われているように。
      日本の風土には合わないし、食べるものも恒久的には存在しないので野生に放しても生息できません。
      「いや、そんなことない、百歩譲ってレッサーパンダならうちの近所にいる」?
      残念ながら、それはとてもよく似ていますが別の生き物で

       タヌキ です。

    • Posted 2013/02/19 at 13:36 | Permalink

      あっはっは。DPはパンダのような珍獣でしたか。でも、我らが日本には、似て非なるものであるレッサーパンダ(…に似ているけどホントはタヌキ)しかいないんだよ、というわけですね(って、また深読みし過ぎか(爆))。

    • Trigrass
      Posted 2013/02/19 at 21:04 | Permalink

      こういう話をすると長くなるのでいろいろ端折って簡潔に書いたら、乱暴な文章になってしまいした。すみません(笑)

      実は一番言いたかった事は技術や教養云々よりも、『バランス感覚』の方なんです。ざっくりとした言い方なのですが、このバランス感覚が有るか無いかがそれらの能力を生かせるかどうかにかかっていると個人的には思うのです。

      今の日本の映像業界で自由に才能を開花せさる制作者は希有だと思います。優れた才能を持った人材は恐らくこの日本には、潜在的にはプロ・アマチュア、非業界人を含めて、そこそこいると信じています。
      しかし今現在、彼らは表舞台には出て来ていません。最前線に居座る古い業界人が遮っているからでは無いです。
      問題はそれらの人々の心の中にあるコンパスが狂っているのが原因です。
      時代であるとか、環境であるとか、経済的な理由等々で、もともと持っていたバランスが大きく崩れたせいで、方向が分からなくなっているのだと思います。

      日本の事を『ガラパゴス』なんて比喩されていますが、それらガラパゴスが人の考え方そのものにまで影響を及ぼしているのだとしたら、今の日本の映像業界が抱える問題点そのものだと思っています。

      もの凄く脱線気味に毒を吐いてしまってすみませんが、こういう話題って熱くならざる得ないので…(笑)



      『影』と『闇』に関して言えば、表面的な事だけで無く、精神的な意味合でも日本からは『影』と『闇』というモノは取り除かれましたね。

      危ないとかという理由で日本のあらゆる場所に光を当てる事で徹底的に影と闇を排除した結果、良からぬモノが徘徊するようになって、却って日本は危ない土地になったと思います。
      こういう『影』と『闇』の部分って多方に渡っていて、子供の問題、タバコの問題、治安の問題などを過剰なくらいに反応した事によって、世界のバランスが大きく崩れてしまい、より悪い方向へ行ってしまった気がします。

      そういう精神的な部分は、住んでいる人間の価値観に大きな影響を与えると思います。影を知らないクリエイターが作品に影を作り出す事なんて想像も出来ないでしょうし、安全しか知らない人間が人の闇を知る術なんて分かるはずないですから。


      そういう事を考えるとraitankさんの仰るとおり、教養云々の前にやる事があるだろうっていう話になるのは分かります。
      クリエイターとしてまずは、地に足をつけてから始めたいです。


      今の時代、恵まれているなと思うのは、DSLRでフィルムライクな動画撮影が出来ることや、YouTubeやvimeoでそれらの作品を配信出来る環境が整っているという事でしょう。

      これらが劇場と比較出来るほどもの無い事は百も承知ですが、こういう手段を使う事で、日本の才能を世界がピックアップしてくれる可能性もあるのがネット時代の良いところですよね。



      私も機会があれば、ゆっくりお茶しながらお話したいです。
      キューブリックやチャップリンの話で映画談義始めたら止まらなくなりますよ(笑)

  4. Posted 2013/02/18 at 17:44 | Permalink

    私はちょっと別の角度で、このオフィシャルサイトがTumblrでできているってのもまた興味深かったです。

    http://brokennightmovie.com

    右上に+FollowとDashboardが!!
    そして、NikonのVimeoは、Partnerだし。

    こういう攻め方も興味深い。

    • Posted 2013/02/18 at 22:36 | Permalink

      masaruさん、鋭い! たしかにコレ、Tumblrですわ。どうりで、この手のプロモサイトにしてはどこに何があるのか?よくわからず見にくいワケだ(笑)。自分の Tumblrサイトすっかり放置したっきりなのでアレですが、公開当時はちゃんとリブログ流れまくったんですかね?(っていちいち心配になるわ〜このプロジェクト(笑))。

    • Posted 2013/02/19 at 03:46 | Permalink

      https://vimeo.com/56862418
      が1378件のLikeで、

      http://25.media.tumblr.com/6a5fd2c2487f7147c616b0353cb9e37a/tumblr_mgoaceV0kv1rj5173o1_1280.png
      が、2564件が、Reblogされてますね。

      Tumblrちょっと早すぎたかもなぁ〜。
      レスポンシブルデザインとしては、いいのですがきっとパソコンで見ている人の方がまだ多いはず。(笑)

      心配だ〜。(笑)

  5. mutsuyah
    Posted 2013/02/18 at 11:09 | Permalink

    面白いですねメーカーの思惑とは違う方向に向っちゃって。
    昨年のNAB2012のNIKONブースでもハイクオリティの動画が流れていましたが
    閑古鳥が鳴いていました 。皆さんは4Kの派手な映像の方に食いついてました。
    真面目だけど商売あまり上手ではないNIKON。頑張ってねー。

    作品中とエンドロールに流れる曲
    「I Know an old lady who swallowed a fly」
    不気味で死を暗示しているようにも思えます。

    ハエを飲み込んだおばあちゃん。
    なんでかわからんけど
    たぶん死ぬやろ
    ハエを捕まえた蜘蛛を飲み込んだおばあちゃん。
    なんでかわからんけど
    たぶん死ぬやろ
    ハエを捕まえた蜘蛛、その蜘蛛を捕まえた鳥を飲み込んだおばあちゃん。
    なんでかわからんけど
    たぶん死ぬやろ
    これが馬まで行って「死んじゃった」
    英語圏の人々には知れ渡っている曲でしょうが
    どこが面白いのかさっぱりわかりません。

    • Posted 2013/02/18 at 22:36 | Permalink

      >どこがオモシロイのか…

      これはきっとアレですね、「ピーター・ラビット」とかの系統。(^_^;) あちらは、ほのぼのした挿し絵とは裏腹に残虐極まりないお話が次々に展開する趣向でしたが、こちらの歌の場合もカラッと明るい歌声で笑えない話が紡がれていくという。なんなんですかね?一種異様な悪趣味を感じます。

  6. Posted 2013/02/18 at 01:59 | Permalink

    少年の最後の無音のセリフがDIEDなのかALIVEなのか気になります。

    • Posted 2013/02/18 at 02:18 | Permalink

      ボクの解釈は「Died」に基づいていますが、「Alive」だったら怖いですね(笑)。実は母親のほうが死んでいたりして?(^_^;)

    • tedukakaz
      Posted 2013/02/18 at 03:37 | Permalink

       Whereだから、heavenかhellかどっちかだと思ってました。
       口の開きから見て、前者かなあ、と。

  7. Posted 2013/02/18 at 01:34 | Permalink

    <物語の解釈>

    さて。「話の筋がよくわかりません」というメールが何通が届いているので、本文には書かなかったネタバレ系の話を書いておきます。

    海外での否定的な反応はひとえに物語を “読み違えて” しまったところから始まっているようです。具体的には、実は事故のあと見えている女の子は実存ではなく、肉体から遊離してなお母のそばにあろうとする “実体なきなにか” である、という事が理解できていない。これが理解できないと、『事故に遭って身動きのとれない母親の弱みにつけ込み、娘を連れ去っていく得体の知れない変態もののけの誘拐譚』になってしまいます。
    …で、上述のような的外れな過剰反応が大発生中!という、冗談のようなホントの話。

    事故が起こる前まで流暢かつ快活にお喋りし続けていた娘が、事故のあと一切口をききません。どこからともなく現場に現れた少年たちも、一切喋りません。口を動かしても声が出ません。彼らは声なき世界の住人です。娘もすでにそちら側に行ってしまいました。事故のあと、聞こえる声は、唯一の生存者である母親の悲痛な叫び声だけです。

    少年たちが何なのか?どこから来たのか?正体は明かされません。ですが、死してなお母親のもとに留まっている娘の縁(よすが)を迎えに来たことだけはたしかです。少年たちには、母親の目に自分たちの姿が映っていることが不思議で仕方がありません。生の証明である、温かい「血」、そして「痛み」に歪む母親の顔をまじまじと見つめる少年。「オマエ、見えるのか?…まだ生きるのに?」

    娘は横転事故の最中に車外に放り出されて息絶えたのでしょう。娘の “存在” を本来あるべきところへ案内して行ったあと少年の片割れは、娘の靴を届けるために、わざわざ母親のもとへ戻ってきてくれました。「娘はどこ?どこなのよーっ!」顔をくしゃくしゃに歪ませて叫ぶ母親を真似て、なにか伝えられるか試そうとするかのように口を開きかけ、やめる少年。

    …彼らは決して変態もののけ誘拐犯コンビではありません(笑)。

    というのがボクの解釈ですが、もちろん正しいかどうかは知りません(笑)。皆さんはどう捉えましたか? (^_^)v

    • momonga
      Posted 2013/02/18 at 22:14 | Permalink

      raitankさんの解説で事故後の舞台が「この世とあの世の狭間」だと分かってスッキリしました。
      そう理解して見ると「ナイフ=肉体と魂を切り離す道具」とか「娘の靴=死者には不要なもの=娘の死」なんて連想アイテムの存在まで理解(?)できて、さらには母親の「血と痛み=生の象徴?」「靴を片方履いてない=生と死の狭間?」とか勝手な解釈遊びまで出来る素敵な作品じゃないかと思えてきてしまいます(笑
      声を発しない少年の言葉は「Live=生きろ」ではないかと解釈しました。

    • Posted 2013/02/18 at 22:36 | Permalink

      momongaさん、すごいすごい! momongaさんの解釈、すべてその通りだと思いました。おかげで、すご〜くスッキリしました。(^_^)v
      この作品をこんなにキチンと解釈し、理解し、高く評価して楽しんでいる人たちがこんなに大勢いるのって、きっと日本だけですよ(笑)。いつかアリア−ガさんに会った時に、ぜひお伝えしなければ!(いつ会うんだよ?)。

    • blackeyes_photo
      Posted 2013/02/19 at 09:35 | Permalink

      自分も先週、1回目見たとき、はっ?となって疑問だらけ、2回目見てそういうことかと世界観を掴むもやはり疑問が残り、3回目見てなんとなくこの作品の意図を掴んだけど、この作品のメッセージはいったい誰に向けたもの?という謎で終わりました。30分以上程度の作品ならもう少し作品の膨らみが出てきて交通事故をきっかけに始まることに意味が出てくるように思いますが、10分だと単純に死ぬきっかけとして交通事故を取り扱ってしまった軽率な感じが前面に出てきてしまい、その後の独特な世界観やメッセージを伝えるもなんとも気持ちよくない気分になったのが本音でした。
      パッと見では疑問だらけの作品でしたが映像を1度でも観る限りただものではないことは容易にわかるはずで、何か隠されたメッセージがあるのではないか、普通ではない作品の意図がかならずどこかにあるはず、と思わせることのできる映像の力ってやっぱりすごいなぁと思います。願わくは1時間ものの作品で観たかった!

    • Posted 2013/02/19 at 11:27 | Permalink

      さすがは blackeyesさん。先日この映画をご注進した某 DP様曰く、「こんなに大勢の人が誤解するというのは、明らかに演出上の問題がある。あるいはもう少しなんとかする義務を故意に怠っている」。然り。

      ただ、なんだかどこに向かうんだか?なにが起こるんだか?得体が知れぬまま、あの、人だか獣だかわからない少年たちが登場した時に「ぞくっ!」ときて『あぁ、この “ワケわからない感” こそがホラーだわ… ( ゚∀゚;) 』と気に入ってしまったボクからすると、blackeyesさんご指摘の、冒頭1分「死ぬきっかけとしてのみ起こる事故」も、展開しないで終わってしまう「10分という尺」も、あるいは一度見ただけじゃ何だかわからない「説明不足」も、すべて計算ずく。「えっ?」と思ったら何度でも見直せる Web動画としての特質を活かした、みごとなプレゼンテーションだ!と唸ってしまったのでした。実際、もう5回くらい見てますしね…(笑)。

  8. Posted 2013/02/18 at 00:36 | Permalink

    アレハンドロ・ゴンサレス・イリャニトウ監督作品が大好きなので、期待して観ましたが、いやー素晴らしい!!確かにこういうシュールな展開って、国別の反応が違うでしょうね。(反応悪いのはアメリカくらいなんじゃ・・・)

    こういうピリッとした短編を観終わった後の余韻が好き。日常生活にすぐ戻れない感じ。

    「on snowy pond」も素晴らしいですね。雪国の中は、人間の魂を含め、万物の存在が、ぐぐぐーと立ち上がるのが魅力です。

    カメラの話よりも、内容の話で、心が掴まれるのは、幸せです。

    • Posted 2013/02/18 at 01:00 | Permalink

      イリャニトウ監督作品が好きな人、みっけて超嬉しい!(笑) ちなみに、ボクは「アモーレスペロス」はダントツとして、今回のアリアーガさんが脚本を書いてない「Biutiful(2010)」がけっこう好きなんですが、しらぴーさんのベストは?

      > カメラの話よりも、内容の話で

      然り。もはやどこの何というカメラで撮っても、みっともない絵は出てこない時代になりました。そろそろカメラの話ではなく、それで如何に遊ぶか?という話をしたいものです。(^_^)

    • tedukakaz
      Posted 2013/02/18 at 02:00 | Permalink

       横から失礼しますが、ご意見に強く同意です。
       カメラのクオリティなんて、もう、GH2をハックすれば充分です。
       後はどう撮るか、どう撮りやすいようにやるのか、どう感じさせるのか、どう世の中を変えるのか、という話でしょう。

       そういう点からも、REDの今回の訴訟には、実はがっかりしました。
       訴訟の細部はともかくとして、あれ?Jim、あなたはまだそんなところにいるの?って。

    • Posted 2013/02/18 at 02:18 | Permalink

      なるほど〜、そう云われてみれば確かに「まだそんなとこ」ですね。ま、でもそこはそのまま、「ひっくりかえって、へっちゃらなフリをするか? 悪いがそれはオレの流儀じゃない」んでしょうね(笑)。

    • Posted 2013/02/18 at 02:07 | Permalink

      自分は「BIUTIFUL」がダントツです。「アモーレスペロス」は、床下の犬やら皆殺しの犬やら、犬での心理描写がステキすぎです。もともとは「21G」の予告編で衝撃を受けて、女優さんと一緒にナオミさんの演技を観たのがキッカケなんですが、脇役の選び方に感銘を受けました。メリッサレオなんかヤバすぎ。素敵なカメラワークと人間ドラマだと思います。「バベル」が、なんか群像劇が破綻している感じで、一番自分の中では評価は低いですが、ブルーレイ化はこの「バベル」のみで残念です。。「BIUTIFUL」は、幻想やら死後やらの扱いにくい題材をうまくシリアスな人間ドラマの中に慈愛を込めて描ききっていると思います。時間軸をいじるのも、ほどよいです。はっ、好きなものって熱くなっちゃう。。。

    • Posted 2013/02/18 at 02:18 | Permalink

      おぉ〜素晴らしい! イリャニトウ監督同好会なだけじゃなくて、「BIUTIFUL」が好きなところも一緒とは!(^_^)v 「BIUTIFUL」ってスペル、これ、劇中でハビエル・バルデムが娘に教える綴りなんですけど、間違ってるじゃないですか。生も死も一緒くた。ついでに死後も一緒くた。ゴミ溜めのような環境の中で暮らして、ビューティフルって言葉は知っていても「BEAUTIFUL」を知らない人たちの話。見事ですよねぇ。「バベル」は「アモーレスペロス」の直線的進化(点として存在する人間が時間と場所と次元を超越して邂逅し、壊れていく)を目指して失敗したかなぁ?とボクは思ってます。そんなにキライじゃないですけど、あんまり見直したくなる映画でもないんですよね(笑)。

    • Posted 2013/02/18 at 02:42 | Permalink

      私も「バベル」はそんなに繰り返して観ないかもです。群像劇は、グローバルになり、神目線での物語展開には好都合なのですが、「バベル」は失敗していますね。「BIUTIFUL」は、英語圏のヌクヌクと暮らしている観客には、チクりとするタイトルですね。上から目線を戒めている感じで、好きです。「アモーレスペロス」3部構成は、どことなく「ビフォアザレイン」を思い出させました。中間の話の位置づけが全く同じ感覚がします。どちらも大好きです。。

      >どう感じさせるか?どう世の中を変えていくのか?
      ものづくりの人間はそこに注力すべきだと自分も思います。GH2の在庫処分を3万5千円で購入できました。私は自主映画の人間ですが、GH2ハック3台で、どこまでヤレるのか頑張りたいと思います。(贅沢な遊びですよね。)

      Raitankさんにも読んでいただいた新作の脚本は、改稿を重ねています。群像劇だったのですが、キャラを何人か殺して、最初から少人数にしました。カメラワークやらワークフローやらテストしながら頑張っています。

      どなたかお手伝いしませんかね?(必死)テスト映像アップしています。雪の中、NDフィルターなし&時間なしで大変でしたが。
      https://vimeo.com/59166345

      最後、私事で失礼しました。。。

    • tedukakaz
      Posted 2013/02/18 at 03:07 | Permalink

       面白そうなお話でしたら、お気軽に呼んでください!
       なけなしの機材持って駆けつけますよ!

    • 55catcatcat
      Posted 2013/02/18 at 08:01 | Permalink

      訊かれてないですがww 私も『BIUTIFUL』派です。
      それまでの、ノンリニア構成をやめてリニア構成、演出でわかりやすくしてメジャーに挑んだって感じがしました。(とはいえ間接表現ですが。)
      もちろん、バルデムによるところも大きいとは思いますが、『生きる』へのオマージュなども含めホンも秀逸だと思います。ただ、少し長いのが…
      製作、脚本、監督と全てのリスクを背負ってるのもすごいです。
      そういえば、この作品以降、主人公に超能力があるみたいなドラマが流行ったような気がしますww

    • Posted 2013/02/18 at 10:57 | Permalink

      >tedukakazさん
      面白いお話ですよ。汗。脚本も連絡先もブログに有りますので、是非、お読みいただけて興味がありましたら、ご連絡ください。(ダウンロード出来ませんでしたら送ります。)ただ、自主映画ですので、ギャラが難しいのですが、春夏秋冬オペラシーン(幕間)だけでもいかがでしょうか?最高の自主映画にしたいと思っています。
      映画準備ブログは、
      http://poetryfilm.wordpress.com/


      >55catcatcatさん
      超能力は、逆に流行りの最後の方かなと思いましたが、この監督は流行りは意識していない気がします。必要だから取り込んだんでしょうね。超能力の扱いは、キェシロフスキ作品やタルコフスキー作品と同じ感覚だと思います。

  9. tedukakaz
    Posted 2013/02/17 at 23:23 | Permalink

     ジェイコフス・ラダー好きの私には、たまらない映像です!

    • Posted 2013/02/17 at 23:29 | Permalink

      やっぱ、日本人と欧米人ではイロイロと受け止め方の事情が違うんでしょうか? …でも作ったの、欧米人なんだよなぁ。(´・_・`) ふ・し・ぎ。

  10. Posted 2013/02/17 at 21:51 | Permalink

    初めまして!いつも楽しく拝見しております。
    この記事を読んで改めてVimeoを覗いたら、ホントに凄い事になってますね…
    わおD800やるじゃんとしか思えなかった自分は人間失格でしょうか?汗
    プロモ大成功だとばかり思っていたので、ただただびっくりです。

    D5200の絵はキレイらしいですし、今年はニコンも映像の元気な年になって欲しいですね。

    • Posted 2013/02/17 at 22:56 | Permalink

      Ryo.Sさん、こちらこそ初めまして。(^_^)v ビックリしますでしょ?Vimeoのコメント欄を見ると。なんでこんなに過剰反応される人が多いんでしょう? YouTubeならわかるんですが、Vimeoで?って。…んで、ボクも人間失格のクチです。コレ、大好き!(^_^)v

  11. Posted 2013/02/17 at 21:40 | Permalink

    ニコンDムービーですね。キャノンにお株を奪われたニコン動画
    ですが、まぁ、映像屋のプロがプロ機材を投入して作ると
    すごい映像になるのは当たり前かなと…笑
    ちなみに、話しは変わりますがパナソニックのGH3ですが
    このカメラは買い時なんでしょうか?
    ニコンのカメラは…購入予定がないのですが、動画撮影用に
    キャノンかパナソニックのGH2かGH3 を検討しています。
    キャノンはいずれ出る7DMK2まで待とうかと考えています。
    横道にそれたコメントですが、よろしくお願いしますm(__)m

    • Posted 2013/02/17 at 22:56 | Permalink

      まぁその通りなんですけど(笑)。でもこの作品、スケジュールの都合上、撮影はたったの二日しか時間がとれなかったそうで、で、コレかぁ。やっぱプロはすげぇなぁ〜と、あらためて。(^_^)

      GH3はどうなんでしょうね? GH2ハック方面の皆さんの会話を拝見していると、まだ色々と厳しそうに思えるんですが、ただ GH3ですでに神がかった作品を撮っていらっしゃる Bluesniffさんみたいな人もいるわけで。最近発表された「on snowy pond」なんて、ヤバいですよね。映画の神様が降臨してます。こういうのを見ると、もはやカメラの問題なんてどーでもいいんだよなぁ、って…(笑)。
      YouTube Bluesniff : on snowy pond

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